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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?
234★盛り上がる外野達
しおりを挟むそれを聞いていたカンパネラ伯爵が、慌てて言う。
〔くっそぉー……これだから……
血統の良い貴族はイヤなんだよ
確かに、俺は成りあがりだけど
寄り子もいるし
息子達は、優秀な騎士なんだぞ
絶対に、1人はグリフォン騎士に
もう1人も、守護騎士にするぞ
そのぐらい、ごねても良い筈だ
あの姫君を、生涯、大切に
扱うって約定しても良いから
我が家から、聖女様の守護騎士と
グリフォン騎士を………〕
「ずるいですよ
マルヴーラ伯爵
聖女様のグリフォン騎士団に
入団するのは
私の息子と決まっていますから
空きは無いと思いますよ
それよりも、守護騎士とは
考えたものですね
私の息子も守護騎士にと
思っておりますし
ウチにも優秀な騎士は
それなりにいますから」
野心家なカンパネラ伯爵に、バルディア侯爵は苦笑する。
〔だぁ~……これだから
成りあがり者は困るんだ
野心をむき出しにして
ギラギラしている
ここは、私が間に入って
推薦する騎士の人数を
制限するしかないな
そのへんの落としどころは
アルファードとオスカー殿
マクルーファ殿に頼むとするか〕
「今は、私の孫アランが着いている
他は、副団長2人の身内と
ギデオン様とレギオン様
その親友のマイケル隊長の
身内で構成されているが
守護獣を手に入れたのだから
急遽守護騎士を増やす
必要が出て来た
私のバルディア侯爵家でも
ある程度の騎士は出す
予定でいる
数合わせに
マルヴーラ伯爵家に
カンパネラ伯爵家でも
推薦者を出してくれ
それをまとめて、私が
オスカー殿に提出する
段取りになっている
それなりの人数から
守護騎士を選ぶという
選抜が必要だからな
そなたらの友人や親族
婚姻族からも出してくれ
私も寄り子達からも
募集する予定だ」
その発言に、第1夫人のエカテリーナが、嬉しそうに言う。
「貴方、では私の実家からも
聖女様の守護騎士を
推薦して宜しいんですのね」
すると、第2夫人のキャスリーンも、瞳をキラキラさせて言う。
「私の実家にも………
優秀な騎士はたんといますわ
聖女様の守護騎士も
グリフォン騎士にも
充分推薦出来ますわ」
2人の母親が、異様なまでに盛り上がっているので、ちょっと引き気味に質問する。
「お父様、かなり大々的にする
予定ですの?」
娘の質問に、バルディア侯爵は、呆れたように言う。
「何を当たり前のコトを
言っているのだ?
アルファードの聖女様は
歴代聖女では、最高と謳われた
寵愛の聖女様を超えていると
噂されているのだぞ
それを、通常の守護騎士集めと
一緒にするでないわ」
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