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0113★ネズミーランドは危険がいっぱい?23 《魔石》持ちばかりで、おかしい
しおりを挟む地図を片手に、目標の休憩所へと向かった神護達は、妖狐族のギンと竜治の《契約》のあと、さくさくと歩き進んでいた。
当然、空間の歪みからは、ボロボロと黒鼠族の兵士達が出現していた。
が、みんな自分が覚えた呪文を唱えたくて仕方が無いので、我さきにと詠唱してぶっ放していた。
その結果、倒した分だけ《魔石》がコロコロと出現するのだ。
そう、たった今も、黒子のようにわらわらと出現した黒鼠族の兵士達を撃破したばかりだった、
そして、その場所には人数分の《魔石》が転がっていた。
[ふむ やっぱりおかしいですね 黒鼠族は
確かに 貪欲な種族だけあって 魔素の影響を受けやすい
その為に 他種族よりも 《魔石》持ちが多い種族ですが
こうも倒したら倒しただけ その身の内に《魔石》を
有しているのは おかしいです
その種族の強者に 《魔石》持ちは多いんですが………
どうみても 一般兵士としか見られない者にまで
《魔石》があるようです
やはり 空間の歪みを 通って こちらに来る間に
なにかしらが 変質するのでしょうか?]
ホタルとの心話で知った事実に、神護は眉を顰める。
そんな中………。
「なんや えろう おかしいわ ものすごぉ~くへんやわ
こないに 《魔石》コロコロは ボぉ~クぅ~は
嬉しいけどぉ~ 簡単にポンポンと 出現せぇ~へんのに
なんや 時空が 歪まってはるからぁ~なぁ~
その影響なんやろか?
まぁ~ そないな お陰で 強固な魔力封殺の《封印》に
えらい歪みができはって 弾きだされたんやろかなぁ?
そないなことで 時空を跳ばされたんやろかなぁ?
まぁ そのお陰で 《封印》が緩んでくれはったし
竜治はんと《契約》できたんやから………
でも どない言うても おかしいわ
ありえへん 出現率やわ」
ギンの言葉に、竜治も妙な表情をする、そして………。
「ねぇ~神護、もしかして………」
「ああ、あれから時折、こっちに引っ張られていたから
まず間違いなく、異世界ってやつじゃないかな?
時空間が歪んでいるようだな
いや、心霊現象の起こる場所って、大なり小なり
空間の歪みがスポット的に出来るがな………
たぶん、これは故意に開けられているやつだ
それも大きくな………でもって………狙いは、俺か?」
神護の言葉に、美鶴が口を挟む。
「可能性として強いけど………修学旅行で
あそこに行ったウチのクラスメイトも対象かもよ」
「ああ、そうだな」
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