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0164★ヒリュオンの子供の名前を考えよう
しおりを挟む白夜の言葉に頷いて、言葉を続ける。
「そういうモノを見ると、こころがなごむんだ
そう、こころが温かく癒されるんだ」
神護のセリフに、白夜は良くわからないという表情をする。
「まぁ……飼う習慣がないなら……わからない感情かもな………
とりあえず、ヒリュオンだっけか…どう見ても、子供だからな
しばらく面倒をみてやるか?」
神護の言葉に、子供のヒリュオンを不憫に思っていた白夜は、素直にコクコクと頷く。
「はい せめて もう少し このヒリュオンが成体に近付くまで
それに ヨーテ達に襲われて かなり傷付いているようですから」
「そうだな……《治癒》……」
白夜の言葉に頷き、傍らで蹲るヒリュオンに、神護は詠唱破棄で《治癒》をかけてやる。
ヒリュオンは《治癒》を施され、ビクンッとしてから恐る恐る白夜を腕に抱く神護を見上げる。
神護は、そのヒリュオンの額に無造作に手を伸ばし、優しく撫でてやる。
ヨーテ達に襲われたことで、全身傷だらけで、恐慌状態だったヒリュオンは、その手のひらから感じる暖かいモノに癒されて、うっとりする。
クゥルルルルルゥ……ルルゥゥ……
甘い声で喉を鳴らし始めたことで、ヒリュオンの子供が落ち着いたことを感じ取り、神護は腕の中の白夜に言う。
「とりあえず、コイツを連れて歩くなら なんにしても、呼び名
名前が必要だな 白夜、付けたい名前あるか?」
神護からの問い掛けに、白夜は愛らしく小首を傾げる。
〔子供のヒリュオンの名前ですか? ぅん~思いつきませんね〕
「父上 思いつきません」
素直にそう言う白夜に、神護はちょっとだけ苦笑いを浮かべる。
「俺も、あまり名前付けるの得意じゃないんだよなぁ………
でも、名前がないと不便だから……う~ん…種族名が………
ヒリュオンだからなぁ…………」
神護は、頭の中でヒリュオンの子供に付ける為の音を探す。
〔さて…どうしようか?……見た目は、猫科に見えるけど
流石になぁ……タマやマリじゃありきたりだよなぁ…
いっそのこと…種族名から、音を取るか?
呼び易い名前が良いよなぁ……う~ん……
よし…音は…リオン…いや少し捩じって リオウにするか?
あと、やっぱり【名被せ】の方が良いかな?
と、なると…漢字は………
リは…理…裏…李……うん…イマイチだなぁ…〕
神護はマジマジとヒリュオンの子供を見て頷く。
〔ふむふむ…瞳が金帯びた、深い青だから………瑠璃の璃……
んで…オは…緒…嗚…あんま良い字がないな
んじゃ…ちょっと変則的に、王をあてて
ウは…宇…有…雨…うわぁ~良い字が無い
いやまてよ、オウで探すが?
これだと王でも黄でも桜でもあたるぞ
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