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030★日本人限定なだけあって、色々な情報は日本人用?
しおりを挟むでも、人間が滅びるのは嫌だから、対抗手段?もしくはワクチン?として勇者や聖女を召喚するのかしら………。
なんて、ぐるぐる思考していた私と違って、ハルト君が質問していた。
「事前に、この世界病気に罹らないと聞いて助かります。破傷風やインフルエンザや食中毒は、どうなんでしょうか?」
ハルト君てばすごいわぁ~破傷風なんてマイナーな病気を上げるなんて………。
でも、破傷風で死ぬのは、嫌だもの。
すっごく痛くて、苦しくて、辛いのに、意識は最後まではっきりしているって、書いてあったから、そんなモノに罹ったら、私は安楽死を望むわね。
質問に対して神官様は、何を当然なコトを聞くのか?という表情で答える。
「破傷風は存在しません。インフルエンザは存在します。ようするに風邪として……それと、食中毒もあります」
神官様の答えに、初めてアルス君が口を開く。
ただ、その表情は、今まで我慢して何も言わなかった分、猜疑心いっぱいですという顔をしていた。
色々と言いたい事があるのに、黙って淡々と何時でもトップで判定を受けていた反動だと思います。
アルス君、もっと感情を素直に口にした方が良いと思いますよぉ~………。
私と違ってイケメンなんだから、何を言っても大丈夫だと思います。
ここは、言いたいコトを言って、すっきりしてください。
「それって、確かな情報なんですか?」
アルス君の表情を見ても、神官様は、質問に答えるだけでした。
スルー力が、凄いですね………。
でも、コレぐらいじゃないと、さっきの侍従長?との会話なんて無理ですね。
「この世界に召喚された日本人達が、確認しています」
身体を張って、そういうモノを確認してくださった歴代の勇者や聖女に感謝ですね。
良かった、最初に召喚された聖女じゃなくて………。
まして、私は、単なる巻き込まれなんですからね。
本当に、後からの召喚で…良かったと思います。
なんてほっとしている私と違って、アルス君は再度神官様に確認する。
アルス君ってば、そんなにいらいらする程、我慢しなきゃ良いのになんて思いました。
「それって、本当なんですね?」
アルス君の表情に、神官様はお地蔵様のような優しい微笑みを浮かべて、とどめをさしてくれた。
「せっかく、召喚したのに、病を得て勇者殿や聖女殿が死んでしまったのでは、意味がありませんから………その辺は考慮されています」
うっわぁ~みもふたも無い御言葉ですね………。
本音を言えば良いという………正直さは時に残酷です。
労力に見合う結果が無ければ、勇者召喚する意味が無いってコトですよね?
それを考慮しているのは、神様なんですか?
それとも、召喚に関わる人々の総意なんですか?
聞きたいけど、聞けないモノですね。
なんて、私が思っていたら、アルス君は、引いてしまいました。
アルス君なりに納得したのかな?
合理的に考えれば、召喚した目的を果たせる人間しか召喚しないってコトですよね?
「そうですか、安心しました」
何を安心したんですか?って聞きたかってけど、小市民な私は黙っていました。
アルス君が引いたのを良いコトに、神官様は強引に話を進める。
「では、今日の予定を説明します」
今日の予定って、ラノベだと晩餐会と歓迎パーティーだったけど………。
ここは、そんな甘いコトをするとは思えないわ。
色々と聞きたいけど、どう質問したら良いかがわからない………。
ここは、誰かが発言してくれるのを待とうと思って、私は黙っていた。
「「「「「「「「…………」」」」」」」」
すると、全員が無言でいた。
突っ込む気力も失せたって感じなのかなぁ~なんて思う。
そんな気力を無くして疲れた私達に、神官様は淡々と説明する。
「勇者殿とアリアンロッド殿は、魔術師の塔の隣りにある魔法使い専用の宿舎に移動し、そこで各自1人部屋に分かれて生活(くらし)ていただきます。宿舎には、魔力暴走に対する守護結界が張られていますので………。食事は、朝食と夕食は宿舎で食べられます。昼食は、王城内の騎士達のエリアの食堂にて食べるコトになると思います」
魔法使いの宿舎って、魔力暴走を起こしたら不味い人間達を隔離する場所ですよね?
それって、王城内には危なくて置いておけないって本音が出てますね。
なんか、気難しい変人の魔法使いと戦闘に特化した脳筋の騎士と修行や訓練を私にもしろってコトですよね?
流石に、ここまで女の子扱いされないという事実を知って、気分が凹みました。
でも、美少女じゃないからしょうがないって諦めるしかないのかな?
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