異世界召喚に巻き込まれました

ブラックベリィ

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115★婚約の誓約は………

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 なにこれ羞恥プレイって思ったけど、下手なコトは言えないと思って、黙っています。
 顔は、真っ赤に熟れたトマトになっています。
 ただでさえ、チンクシャの痩せっこチビなのに、余計ブサイクになっている気がします。

 だから、神官様と視線を合わせたくないです。
 居間に入って直ぐに、大きなテーブルの側に神官様達が並んで立っている姿が、目に入りました。

 もう1つある大きなテーブルには、酒ツボが並んでいます。
 ひもを赤っぽいモノにしてあるのが、甘めの女性用の日本酒。
 ひもが黒いままなのは、辛い男性用の日本酒。
 その他に、おつまみセット入りの袋が………。

 それらを確認した私達は、神官様達に声を掛けます。

 「今日はわざわざ僕達の為に
  ご足労頂き
  ありがとうございます」

 ジーク君の定番のお礼に、神官様も笑って答えます。

 「いいえ、私達は
  勇者殿や聖女殿の
  お役に立てて嬉しいだけです」

 そんな神官様達に、ジーク君は笑ってお茶を勧めます。

 「馬車での移動の後ですよね
  とりあえず座って
  紅茶でもいかかですか?」

 定番の言葉に、神官様も定番で答えます。

 「では、お言葉に甘えて」

 そして、神官様が全員座ってくれました。
 そこへ、ダリューン君が、紅茶と何時の間にか作っていたマドレーヌをセットにして配ってくれます。
 紅茶を一口飲んで喉を湿らせた神官様が言います。

 「私は《契約の女神ソルトアーナ》様に
  使える神官長のヘルムートと申します

  他に、正神官と従属神官と神官戦士が
  付いてきました」

 大雑把に紹介するだけで、詳しい名前とかは教えてれませんでしたが、役職名を言う度に、軽く頭を下げてくれましたし、服装も違うのでなんとなく区別が付きました。
 とりあえず、ジーク君が、私達全員を紹介しました。

 「僕は、ジーフリード・フォン・キルヒアイス
  赤髪はラインハルト・フォン・ローエングリン
  黒髪がアルスラーン・フォン・パルス
  茶髪がダリューン・フォン・サハラ
  聖女のアリアンロッド・フォン・バリュキリーです」

 紹介されたとき、私達は、軽く頭を下げました。
 紅茶を飲み干して、ヘルムート様が正神官様に言います。

 「婚約誓約証書を用意して」

 「はい」

 正神官様は、従属神官様の差し出した箱から、婚約誓約証書を1枚取り出しまし正神官様に差し出します。
 それを受け取って、内容を確認して(目が横にさーっさっと動いていたので)から、ヘルムート様に差し出しました。
 すると、私達に向かってヘルムート様が言います。
 
 「この誓約証書は
  聖女殿から書いてもらいます

  日本語でかまいませんよ
  カタカナですよね

  歴代の勇者殿も聖女殿も
  漢字のお名前は、書類に
  残してくださいませんでした

  どうも、名前を隠したいと
  思っていたようですね

  私どもにとっては
  知る術の無いコトなので………」

 それを聞いた私は、真里菜の名前を捨てて、アリアンロッドのアリアとして生きると決めていたので、アリアンロッド・フォン・バリュキリーと魔法のペンと魔法のインクで書きました。

 名前を書くとそれはいったん空中にきらきらと舞い上がり、その後婚約誓約証書に降りて、定着?しました。












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