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114★現実に復帰させられました
しおりを挟むそれも、ディープキスの息苦しさで………(号泣)。
だから、私は、ハルト君に抗議しました。
「ハルト君、起こすときは
声をかけて欲しいの」
私の抗議にハルト君は、にっこり笑って言います。
「アリアは、俺のお姫様だからね
王子様のキスで目覚めるって
感じにしてみたかったんだ
ついでに、可愛い顔で眠っている
アリアがいけないんだよ」
ハルト君のなんて返事して良いのか?って言葉に、次々と賛同するジーク君達に目が腐っているって思いました。
「アリアって、俺達に警戒心無くって
良く眠るよね
その信頼してるって態度に
手を出し辛いって思うんだ
それに、無防備なアリアは
とぉ~っても可愛いしね」
「言えてる、俺達の庇護が
当たり前って思っているところが
とぉ~っても可愛い
これで、もっといろいろなコトを
教えたらどうなるのかな?
って思ってしまうよ」
「アリアは、とにかく可愛いんだよ
俺達に護られている自覚があるし
頼っているしね
それに彼女達よりも、俺達を
選んでいるしね」
彼らの言葉に、私は、真っ赤なりんごになってしまう。
「………」
黙ってしまった私に、ジーク君が蒸しタオルを差し出してくれる。
この辺の気遣いは流石だなぁ…女子力が高いって思うわ……。
私は、お礼を言って受け取ります。
「ありがとう」
熱い蒸しタオルで顔を拭くと、眠気が飛んで行きました。
そんな私に、コットンと化粧水に乳液の入いったモノ(これは、私のお気に入りです。サラットしているのに、1回ですむから)をアルス君が取り出しています。
手渡してくれると思ったら………。
アルス君が、私の顔に優しくコットンに含ませたそれを馴染ませてくれます。
それが終わると、色付きのリップクリームを塗ってくれました。
なんか恥ずかしいって思ったけど、ぐっと我慢しました。
ここで何か言ったら、悪戯されそうで………。
警戒し過ぎなくらいで丁度良いと思いますから………。
私が、ハルト君やジーク君とアルス君に構われている間に、ダリューン君が居間に神官様達を案内していました。
そして、私達を呼びに来ました。
「みんな、神官様達を居間に案内したから、移動して」
「「「「………」」」」
私もみんなと同じように頷きます。
そして、私は、ハルト君にお姫様抱っこのまま運ばれました。
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