異世界召喚に巻き込まれました

ブラックベリィ

文字の大きさ
117 / 140

119★他にも夫候補が………

しおりを挟む


 そんな私に構わずに、ジーク君が話しかけます。
 私の気絶した後の情報を伝えようとしているみたいです。

 「お酒とおつまみの説明したら
  ヘムート様も着いてきた
  神官様達も喜んでいたよ

  コピー魔法って存在してい無いから
  余計に喜んでいたね」

 その説明の中に、私の予想外の言葉がありました。
 コピー魔法が無いとは思っていましたが………。

 そのコピー魔法で作られた
 お酒やおつまみを喜んでいた?

 貴重なオリジナルじゃなくて
 コピーしたものなんですけど?

 コピーしたモノって
 オリジナルより劣るものって
 イメージなのに?
 なんか不思議です

 まぁ~怒られなかっただけ
 良しとしましょう

 「…? …?」
 
 首を傾げている私にジーク君は、補足説明をしてくれます。
 この辺りは気が利いているし、親切だなぁ~って思います
 これでエロ………じゃなければ、本当に王子様なのに………。
 
 「アリアの記憶力と意志力と
  魔力の塊だからね
  至高の捧げ物だって
  言っていたよ」

 「えっぇぇぇ~」

 「だからね
  《契約の女神ソルトアーナ》様の
  加護が降りてね

  俺達の《連環の輪》は
  蔦の部分は金色で薔薇の華は
  俺達の髪の色と瞳色をしているんだ」
 
 それを聞いた私は、思わず手首を目の前に持ち上げてしましました。
 確かに、金色の薔薇みたいな華と蔓?が、手首に絡んでいますし、薔薇は私達の髪と瞳の色合いでした。

 それに《連環の輪》からは、魔力と微かに神力らしいモノを感じます。
 不思議だなぁ~なんて思いながら、手首を見つめていると、ハルト君が話しかけてきます。

 「アリア、1度お風呂に入ってから
  ヘルムート様に貰った
  腕輪を着けようか?」

 「ヘルムート様に
  腕輪を頂いたんですか?
  どうして?」

 「アリアの夫候補だからさ
  俺達の分も用意してくれたよ

  『聖女殿の夫なりたいから
  少しでも気に入られるように
  贈り物をするのは当たり前です

  勿論、最初の夫達にも敬意を
  表して贈り物をするのは当然です

  聖女殿を乙女から女にする
  夫君達に嫌らわれたく
  ありませんから………』

  って言ってね」

 ハルト君達で、私は、乙女から女になるって、完全にそう認識されているんですね。
 この国の神官達は全員、私が乙女だって知っているんですね(号泣)。
 この世界にはプライバシーって言葉は無いの(恥)?

 このまま行けば、私がハルト君達としちゃったら、その日のウチその情報が神官様達に流れてしまいそうです(号泣)。
 私は死んだ魚の目で涙をポロポロと零してしまいます。








しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

お父さんのお嫁さんに私はなる

色部耀
恋愛
お父さんのお嫁さんになるという約束……。私は今夜それを叶える――。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

私が美女??美醜逆転世界に転移した私

恋愛
私の名前は如月美夕。 27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。 私は都内で独り暮らし。 風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。 転移した世界は美醜逆転?? こんな地味な丸顔が絶世の美女。 私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。 このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。 ※ゆるゆるな設定です ※ご都合主義 ※感想欄はほとんど公開してます。

処理中です...