314 / 378
召喚されちゃいました
301★憎みきれないろくでなし………本当に、そう思いますよ
しおりを挟むお祖父ちゃんやお祖母ちゃんが、やりたいって言っていた有機農法をやれば何とかなるかなぁ~たぶん、きっとね。
アラン様に、こっちの農作業を教えてもらえば、もっと改良する点がわかると思います。
それと、農機具に付いても、こっちの製品の出来を教えてもらえばそれなりに改良できると思いますよ。
後は、日本の進んだ技術と災害を元にした治水事業ですね。
大河の氾濫対策とか、農業用灌漑用水路、上下水道とか………。
行政部分だって、これから色々と習うから、改良できる部分って結構あると思います。
複式簿記の財務系の資格を取るテキストとか資料もあったから、この帝国の財務を改良できるんじゃないかな?
法律については改良できるか、どうかわからないけど………。
独禁法とか、賄賂の定義とかは役に立つと思います。
大量に物資を運ぶって、物流については、鉄道を作れないかなって思う。
なんと言っても、こっちには《魔石》っていうクリーンなエネルギーがあるんだから、後はエンジン部分を作れるなら出来ると思う。
スターリングエンジンに、魔法でブーストすれば、出力に問題は無くなるはず………う~ん、習って無いから、ちょっとどころか微妙ね。
それよりも、水車を動力に、紡績機械などを作ってみたいわね。
糸も布も機械で自動的に作られていくってなったら、高品質のものが、ムラ無く作るコトが出来るって思う。
布の値段が下がるから、一般庶民でも古着じゃない洋服を手に入れられる様になるんじゃないかな?
この帝国の色々な産業や農業の知識を手に入れれば、改良の余地はあるから、私なりに貢献できると思う。
これって、社畜根性にのかな?
まぁ~どうでも良いわね。
大事なのは、愛するアラン様の為に頑張るって思いよね。
こんなコトを、私はひとりでぶつぶつと言っていたんですよ。
それを、アラン様は《音声記録用魔石》と《映像記録用魔石》を寝室にセットしていた、ぜぇ~んぶ聞いていたんですよ(爆)。
アラン様に言わせると、自分がいない時に私が泣いていないか確かめる為に何時でもセットしてあったそうです(恥)。
私にプライベートは無いのかぁぁぁ~って叫びそうになりましよ。
でも、通常の皇族は、常に侍従か侍女を侍らせているものだって言い返されてしまいましたよ(ちくせう)。
確かに、ラノベあるあるに、何時でも侍女達が控えているのが辛いっていうシーンがありましたよ。
それを嫌がる私の為に寝室から侍女達を排除してその代わりに、アラン様は《音声記録用魔石》と《映像記録用魔石》を寝室にセットしていたって訳なんですね。
だったら、それを黙っていれば良かったのにね。
でも、私の独り言の中に、色々な知識を持っているってわかったので、仕様が無くやっていたコトを告白したってコトですよね。
困ったもんですよね。
アラン様は、私が、自分以外の人間を観賞用として、腐女子の妄想BLを口にしていたのもムカッとしていたそうですよ。
確かに、アラン様ってば独占欲が強くって、嫉妬心はどんだけぇ~ってぐらいあって、もんのすごぉ~くこころが狭いって理解しましたよ。
見事に、ラノベあるあるの竜人そのものですね。
こっちに来て思ったのは、異世界物のラノベって作家さん達が、それぞれ違う世界を無意識で見詰めていて作った物語なんじゃないかなって………。
うふふ………ラノベあるあるの竜人そのものって感じのアラン様を、私は好きになったんだから、ここは妥協するしか無いんですね(ちくせう)。
アラン様の狭いこころは、愛されている証としてスルーします。
寝室に監視装置が付いていても、無視すれば良いんです。
もう私のオタクと腐女子がバレているなら、気にしないでUSBメモリに入っているBL小説を読んじゃいます。
アラン様の性格は種族的なものが多いので、矯正できるなんてありえないってわかっていますから………。
本当に、憎みきれないろくでなしですよね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5,598
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる