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召喚されちゃいました
334★激怒のアラン様も素敵です
しおりを挟む激怒しているそう言い切るアラン様に、まだDQN王女は懲りずに話し掛けようとしています。
立場をわきまえることもせずに、叱責されても平気で口を開くとは……。
本当に、呆れてもの言えないとはこういう状態なんでしょうかねぇ。
いったいどんな教育を受けていたんでしょうか?
冗談抜きで、いるんですねぇ……こちらの世界にも。
ああ、そして何度も直答を許していないと言われたにも関わらず、口を開いてます。
「皇妃である叔母上を呼び捨てるとは………」
大激怒に移行しているアラン様は、DQN王女の言葉をぶった切りします。
まぁ……当然ではありますけどねぇ……はぁ~…アラン様、可哀想だわ。
「お前は、何度、言えば理解するのだ
私は直答を許可していない」
「私は、アレンドラ王国の………」
あははは………流石、立場を全然わきまえないDQN王女です。
まだ、言っていますよ、信じられないオツムしてますね。
それにしても、アレンドラ王国の大使は、いったい何をやっているんでしょうねぇ………。
不思議なほど、自分が属国の者だという自覚が全然ないんですが?
勘違いも甚だしい者も、ここまでくると…見るに堪えないですわね。
まったく、こんな迷惑な存在を、私のアラン様の宮の中に放し飼いにするなんて信じられませんわ(怒り)。
そんなコトを思っていたら、突然、DQN王女が糸の切れた操り人形のように、くたくたっと座り込みました。
私はやっていないし、アラン様もやっていない?
「偉大なるアルファルーラ帝国の
輝かしい皇弟殿下に
アレンドラ王国
イースル公爵が嫡男ハインツ………」
挨拶を途中でぶった切り、チラリと視線を向けて言い放つ。
「ほう……アレンドラ王国にも
少しは礼儀を知っている者が
いるのだな
良かろう
何か提案があるのだろう
…直答を許す」
私とアラン様をイライラさせてくれる、DQN王女とウザイ侍女達を眠らせたのは、アラン様に挨拶した騎士だったみたいです。
怒っているアラン様に話し掛ける勇気と、DQN王女を眠らせた機転に免じて会話してやるってトコかな。
さて、どんな提案をするのかしら?
なんか、ワクワクする。
「ありがとうございます
元側妃である
アンジェリーナ王女殿下と
輿入れの際に
付き従っていた者達及び
イレーネ王女殿下達を
火急速やかに
催眠魔法や拘束魔法を
使ってでも連れ帰ります」
「その程度の提案で
私の怒りが収まると思うのか?
我が最愛の妃シオンに
かなりの暴言を吐いた
無礼なそれを
生きたまま八つ裂きし
意識を正常にしたまま
火あぶりにしても
まだ足りぬ怒りを………
いっそのこと
アレンドラ王国を滅ぼすか」
うっわぁードン引きだわ。
私に暴言しただけで、DQN王女を殺すとか国を滅ぼすとかって………。
一般小市民の私には、精神的な負荷が強すぎますアラン様ぁぁぁ………(号泣)。
ここって、絶対帝政の帝国だったんだって、実感しちゃいます。
ええ…ものすごぉ~く……しみじみ実感しちゃいますよ(怖)。
私にはデロ甘なアラン様だけど、本性は残虐なコトを平気で出来る皇太子殿下なんだわ(ゾクゾク)。
でも、冷酷非情で俺様な感じのアラン様も、すてきでクラクラする。
まぁどんなアラン様でも大好きです。
さて、イースル公爵の嫡男ハインツさん………。
いやいや、ここはハインツと呼び捨てろ私。
アルファルーラ帝国の属国という、格下の王族でも無い存在の名前に、こころの中でもさんを付けるのは不味いです。
独り言をペロッとした時にヤバイです。
確実にアラン様にお仕置きされちゃいます。
じゃなくって…アラン様の怒りをどんな提案で解除するのかな?
真っ青を通り越して白くなった顔色で………。
「アンジェリーナ王女殿下の
皇子達も引き取ります
アルファルーラ帝国の
邪魔になる存在に
なったのなら………」
あらあら、少しは考える頭がある人なんですねぇ。
でも、その程度じゃ意味無いと思います。
私は、アラン様を見上げます。
すると、アラン様は、私に軽く口付けしてくれました。
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