上 下
356 / 378
召喚されちゃいました

343★義務と責任を果たさなかったらツケが来る

しおりを挟む


 あのキラキラ皇子(仮)達は、母親である側妃達の甘い無責任な言葉を聞いて、アルファルーラ帝国の皇子としての義務と責任を放棄した。

 だから、そのツケを今から払わせられる。
 皇子としてちやほやされていたのに、その地位を追われるってかなり辛いと思う。

 でも、自分がやらかした結果なんだから、どうしようも無いです。
 あのキラキラ皇子(仮)達の様にならない為にも、もっと色々な技術や魔法を、提案していこうと思います。

 なんて思っていたら、アラン様が深~い溜め息を吐き出す。
 何故に?と思ってアラン様を見詰めると………。

 「シオンは、どうしてそう
  自己評価が低いんですか

  貴女は
  このアルファルーラ帝国に

  多大なる恩恵を
  既に与えていますよ

  これ以上は
  必要無いと思います

  あれらの元にいる
  哀れな2人の花嫁の為にも………」
 
 また、独り言を言っていたってわかりましたよ(恥)。
 でも、どうして、あの2人が哀れなんでしょうか?

 あぁ~そうかぁ~保護者がわりのあのキラキラ皇子(仮)様達が、皇子じゃなくなるから………。

 「シオン
  それは間違っています

  彼女達は、貴女と違って
  このアルファルーラ帝国にとって
  有益なものを示していません

  本来なら、そんなコトは
  些細なコトなんですが………

  シオンが
  色々なコトをしたので

  どうしても、貴女と彼女達は
  比べられてしまうんですよ

  ついでに言うなら
  彼女達は、魂の番という
  相手がいませんから………

  保護者が居ない状態なんです」

 「それって…不味いですよね

  でも、魂の番って
  必ず出会う存在なんですか?」

 「いいえ、残念なコトですが
  出会わない人間の方が
  多い存在です

  ただ、父にとっての番は
  私の母でした

  そして
  もう一人の父にとっても
  母は番だったと………

  不思議な話しですけど………」

 「私は、ランドール様が
  魂の番で嬉しいです
  浮気の心配が無いですから………」

 「何を言っているんですか?
  最初に、私はもてないと
  言いましたよね

  私はシオンが他の人間に
  誘惑されたりしないかと
  何時もはらはらしているんです

  私は、独占欲が強いし
  嫉妬深い人間なんです

  シオンはこんなに
  愛らしいんですよ

  それに、異世界からの花嫁は
  色々な男達との間に

  子供を作るコトが
  奨励されていますから………」

 アラン様、それって、逆ハーですよね。
 あれは、小説や乙女ゲームの世界の設定ですよ。

 自分に関係無いコトと思うから、楽しめるモノなんですよ。

 夫が沢山いたら、妻がひとりで相手するのは、色々と大変です…絶対に。
 日常生活とか、夜のアレとかって………想像するのもイヤ(恐)。

 だって、一日中ベッドっていう状態になりそうですよぉぉ(号泣)。
 そんな設定はいりません(ガクブル)。

 私には、最愛のアラン様がいますから、他の男は必要ありません。
 目の保養とか観賞用とか萌えの素材とか小説のネタとか………。

 それ以外の用途で、男は必要ありません。
 でも、アラン様の生きた盾とかだったら必要かも………。
 私も病(ヤン)でるかもですね。

 「えっ?」

 「前にも、その説明を
  したと思うのですが………」

 「ランドール様
  転移陣の準備が整いました」

 アラン様が追加説明をしようとしたら、転移の用意できたって言われて、ほっとしました。

 「そうか、では
  シオン行きましょう」

 「はい」










しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

子供の頃結婚の約束をした男の子は魔王でした。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:333pt お気に入り:326

アンバー・カレッジ奇譚

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:0

メロカリで買ってみた

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:106pt お気に入り:10

地味な私と公爵様

恋愛 / 完結 24h.ポイント:42pt お気に入り:1,511

ぼくの淫魔ちゃん

BL / 完結 24h.ポイント:71pt お気に入り:4

闇堕ち女帝マリア・痴女皇帝建国譚

SF / 連載中 24h.ポイント:319pt お気に入り:36

二番煎じな俺を殴りたいんだが、手を貸してくれ

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:184pt お気に入り:0

処理中です...