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召喚されちゃいました
359★あの後、どうなったんでしょうか?
しおりを挟むそうあの会話の後に、アラン様になぜかがっつりと濃厚なベロチューをされて気絶しちゃったんです。
たぶん、私に聞かせたくない会話をする為でしょう。
今回、私が捕らえた魔族達に対する、尋問(=拷問)とかの話だと思いますから………(怖すぎる)。
そんな会話は私も聞きたくないから、何も聞きませんよ。
藪を突くと、蛇が出るとか触らぬ神に祟り無しって言葉を、知っていますからね。
目が覚めてあたりを見回すと、いつもの天蓋が見えます。
アラン様と一緒に眠っているベッドです。
そして、光の感じで早朝ってわかります。
なのに、アラン様が居ません。
どうしたんでしょうか?
首を傾げているとフレデリカさんの気配がします。
「姫様、お目覚めですか?」
「起きてます
ランドール様は
何処にいますか?」
私が目が覚めたのに、アラン様がそばに居ないってこと、めったに無いので気になります。
あの後、なにか事件でもあったんでしょうか?
昨日は、魔族の襲撃がありましたよ(なんか怖い)。
私の質問にフレデリカさんが、苦笑しながらもあっさりと答えてくれました。
「元側妃達の故国に
属国契約破棄の為に行く
候補者達は
フルトランスや
ハーフトランスをする
訓練を受けられるというコトで
皇族や貴族の主だった
誰もが受けたいと
騒ぎになりまして………
その調整と人選に
皇帝陛下の御前会議が
紛糾致しました
そこで、ランドール様も
出席する様にと………」
なんか、私の予想の斜め上な答えです。
この帝国の皇族や貴族達すべてに、脳筋疑惑が………。
本当に、アラン様や、陛下達だけじゃなかったんですね。
はぁ~…フルトランスの訓練よりも、まずは魔族対策でしょ。
「魔族の襲撃の後始末や
今後の対策とか
じゃないんですね」
「はい、魔族関係の会議は
昨日に終了しております」
「あら…あっさりと
終わったんですね」
「魔族の襲撃は、今までも
度々ありましたから………」
フレデリカさんの説明は、本当にあっさりというか淡々としていました。
ああ、慣れているってコトですね。
戦争は無い、魔物は居ないというか、人間にとって危険な野生生物は、山や海に行かない限り、基本的に存在しない(住宅地に偶々やってくるイノシシやクマを除く)日本で育った私には、わかりたくない感覚です。
身近で命の危険を感じる生物って、スズメバチぐらいですもの。
あっでも、地震とか台風とか、集中豪雨とかの自然災害なら慣れているかな………これは、違うわね。
意識を日本の常識や感覚から、アルファルーラ帝国に変えなくっちゃね。
私は、ここでアラン様と生きるんだから………気を取り直して考える。
その会議で変化があったのは、アラン様の兄上の偽者が現れたコトによる警備対策でしょう。
ハイワイバーンは、前回も襲撃してきたから………。
魔物との実戦経験が豊富なアラン様達なら、私の使った魔法の再現なんて簡単だと思います。
あの時は、現場が初めてのハイワイバーンの帝都襲撃に、混乱していたので、私が隷属魔法を掛けたけど………。
本来は、隷属魔法を授かった、神官様達が行うモノ。
うん、私の出番は、アラン様と一緒のフルトランスの訓練だけですね。
私が色々と考えて首を傾げているとフレデリカさんが話し掛けてきました。
「姫様、湯浴みと朝食を………」
この宮に帰った時点で、アラン様にお風呂は入れてもらっているはずです。
眠っていたんで、羞恥心をザクザクと刺されるコトは無かったということにしましょう(恥)。
なんか朝食という言葉に反応してお腹が空いてきたわ。
先にお風呂に入って朝ご飯にしょう。
アラン様と一緒に入らない貴重なお独り様入浴タイムを楽しみますよ。
「湯浴みをしたいわ」
「はい、準備を………」
「必要ない
シオンは私と
入浴するから………」
フレデリカさんの言葉をぶった切って、アラン様の甘ったるい声が聞こえます。
私を抱きこむ腕と胸の感触と、その体温にぞくぞくします。
転移で帰って来たんですね、アラン様。
会議はどうしたんですか?って言いたいけど言いません。
我が身大事にですよ。
余計な発言とかでアラン様の気にさわったら、お風呂でお仕置きが待っています(羞恥心で真っ赤)。
乙女なのに、確かにまだ乙女だけど、大人の階段を昇りきって見える乙女から、女に変わる屋上がほぼ見えているんです。
昨日だって、いっそ孕ませるほうが………。
って、脅されたばかりなんですよぉぉぉ(号泣)。
ここは、アラン様が居なくて寂しかったと、ごねてごまかします。
私は、強かな女になるんです。
なるしかないとも言いますけどね。
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