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025★そろそろ逃げる為に仕舞いにしましょうか
しおりを挟むセシリアは、自分に向けられる視線に気付いて、内心で舌打ちする。
(やだ、もしかしなくても
詳しく言いすぎちゃったぁ?
そういえば、コレは運営の
裏話しなのよねぇ
でも、このままだと不味いから
ここは、アーダベルト様に
何度も、幼い子供だから
いくらしゃべっても平気と
グチられたセイってコトに
しておきましょうか‥‥‥
だから、私の本当の父親は
アーダベルト様だって
思っているって‥‥‥
綺麗に纏め上げないとね
流石に、不味いものね
私が生娘じゃないって
疑われちゃいそうだもの
あのゴミ男に‥‥‥なんて
噂を立てられたら堪らないわ)
「だから、お母様が逝く時
アーダベルト様は
お母様の封じていた記憶を
解放したのよ
お母様は、アーダベルト様の
愛に包まれていたと知り
それはそれは、しあわせそうに
微笑(わら)って逝ったわよ
当然、お母様を犯したと
思い込んでいる
お前以外の下衆達を殺して
私に全てを語ってから
アーダベルト様は、それは
嬉しそうにお母様に殉じたわ
この辺は、お祖父様と一緒ね
そうそう、近衛の騎士団長にも
なっていたわね
ラグーナ公爵家の娘の夫として
義務と責任を果たしていたわね
腰抜けな、お前と違ってね
残念だったわねぇ‥‥‥
お母様は、婚約者以外に
穢れされたかもしれないけど‥‥‥
お前の言うような
淫乱では無かったのよ
お前は、幻覚を見せられ
その気になっていただけの
お間抜けさんよ
お母様は、お前と王のセイで
苦しんだだけ‥‥‥
まぁ‥‥トンビに油揚げ
されただけの間抜けね」
そう言い放ってから、再び扇で口元を隠す。
(あっここじゃ油揚げなんて
わからないか‥‥‥
まっいっか‥‥‥続き続き)
はふっと、さも馬鹿にした風情で、セシリアは更に暴露を続ける。
「もっとも、これからは
お前達夫婦と愚弟と
王の血統とその家族は
生涯に渡って苦しむ
未来が待っているわね
誓約を盛大に幾つも
破っていたのだから‥‥‥
誰も助けてはくれないわよ
私は、せめて、お父様である
アーダベルト様の兄だから
普通に処刑されるようにと
黙っていてあげたのにねぇ~
まぁ‥‥‥その判断は、既に
ラグーナ公爵家から追放され
平民になった私には
あずかり知れぬコトだけど‥‥‥
それでは、貴族の皆様方
ラグーナ公爵家と王家の
痴情に塗れたゴタゴタに
巻き込みましたコトを
ここに謝罪いたしますわ
今後の全ては
12公侯家の当主の采配に‥‥‥
では、皆様ごきげんよう
これで仕舞いです
もう2度と皆様と
お会いするコトは
ないでしょう」
そう言って、それはそれは素晴らしいカテーシーを決め、セシリアは残りの神殿内を優雅に歩き切った。
同時に、騎士達が追いかけようとする者達の前に立ち塞がる為に、廊下へと続く道を塞ぐ。
勿論、神殿の入り口まで、セシリアを護る為に、数名の騎士はそのまま護衛として着いて行っていたのは確かなコトだった。
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