〔仮〕悪役令嬢は婚約破棄で自由を謳歌する

ブラックベリィ

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031★12公侯家面々side11

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 ゴミクズ夫婦を除いた、私達私達12公侯家が、心底惜しいっと嘆いている中‥‥‥。
 セシリア姫は私達12公侯家及び、貴族達を全て睥睨した後、無様に潰れているゴミクズ夫婦に、嗤って言い放つ。

 「お母様は、強姦によって
  腹に私が宿ったと
  わかってしまったから‥‥‥

  私を堕胎してもしなくても
  ナイトハルト様は、お母様を
  愛していると言ったのに‥‥‥

  分家の不出来な男に穢された
  自分は、ナイトハルト様に
  ふさわしくないと言って

  婚姻するのを諦めたのよ
  かならず、現国王が噂を流し
  陰口が叩かれるからってね

  その頃に、ナイトハルト様の
  兄上が、魔物討伐の折

  突如現れた
  キメラワイバーンとの戦いで
  命を落としてしたのよねぇ‥‥‥

  果たして、これは本当に
  事故だったのかしらねぇ‥‥‥」

 そう言い放って、私達12公侯家の面々へと、セシリア姫は澄んだ強い視線を投げて来る。
 もしや、本当に現国王が、暗殺を指示したのかも知れないな。
 だが、その情報源は、いったいどこからもたらされたモノなのだ?
 謎が多きずるわ。

 それに、これ以上ないほど、セシリア姫の立場と名誉は汚され地に貶められてしまった。
 これでは、ほとぼりが済んだら‥‥‥というコトも、もはや出来ない。
 あまりにも酷すぎる醜聞故に‥‥‥。

 ここには、噂好きの下級貴族達も大勢いる。
 仮に、私達12公侯家が緘口令(かんこうれい)を指示しようと、必ずセシリア姫を謗る者が出てくるだろう。

 口惜しいが、セシリア姫の立場を取り戻すコトは、もはや第1皇子の発言の撤回され、現国王が命令したとて、元には戻らない。

 『我らが祖先よ、何故です
  どうして、こんな苦役を
  王家と誓約したんです』

 何度となく、そう思いながら、魔力豊かな娘という生贄によって、守護《結界》を維持してきた、我々12公侯家と王家の連綿と続いた環は、完膚なきまでに壊れきってしまった。

 そう現国王の肥大した傲岸さと、我ら12公侯家よりも王家は偉く、命令すれば唯々諾々と従うのが当然という、履き違えた自尊心によって‥‥‥。
 そんな中で、セシリア姫は更に秘められた真実を更に語る。

 「お母様の決断にはね

  ラインダ侯爵家と
  ラグーナ公爵家を

  ひとつの夫婦で
  支配する危険を
  避ける為もあったのよ」

 セシリア姫は、そう言って、一呼吸置き、我ら12公侯家の面々に向かって、知ってたぁ~?っというニュアンスを込めて見詰めてから、その口を開く。
 この場、この時に、全ての膿みを出し切る為に、言葉を紡ぎ続ける。

 「なぜならねぇ‥‥‥
  自分の両親のように
  事故に見せかけて

  暗殺される危険を
  避けたかったからなのよ

  だから、クズ男のお前と
  お母様は婚姻したのよ

  跡取りのお母様が居ても
  予定外の代替わりは

  ラグーナ公爵家に
  混乱をもたらしたから‥‥‥

  それが、武門を司る筆頭家と
  それに次ぐ、辺境の武門の
  筆頭家が2つとも混乱したら?

  大変なコトになってしまうもの
  下手したら、他国から侵略を
  受けてしまうものね

  あっ‥‥‥そうそう、もうひとつ
  重要なコトがあったわね

  ラグーナ先代のお祖母様夫妻を
  殺したのは、先代国王だったのよ

  それは、お祖母様を愛していた
  結果だったのよ

  もっとも、お祖母様を殺すなんて
  予定は無かったのだけど‥‥‥

  そう、夫を亡くしたお祖母様と
  一緒に、離宮で2人だけで
  ひっそりと暮らしたいという
  愛故の狂気だったのよねぇ‥‥‥

  また、お祖母様も先代国王を
  愛していたのよ

  でも、ラグーナ公爵家の当主に
  国王を据えるコトは出来ないと
  諦めた経緯もあったのよねぇ~‥‥‥

  その恋路に巻き込まれた
  お祖父様が不憫だったわねぇ‥‥‥

  でも、お祖父様は、愛する女を
  手に入れて幸せだったようよ

  まして、恋敵に手渡すコト無く
  一緒に天に召されたのだから‥‥‥」









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