異世界初の悪役令嬢に転生しました~悪役令嬢語しか話せないなんて!どなたか正確に翻訳してくださいまし~

めしめし

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第3章 思春期

第17話 王立魔法学園に入学ですわ

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ダンスパーティから2年。
15歳になった私は、アイゼンベルグ王国立魔法学園(通称:王立魔法学園)に入学することになった。
魔法を学ぶ貴族のための学校で、国内人気学校ランキングで不動のトップの座に君臨している。

この世界では魔法は貴族しか使用することが出来ないが、ごく稀に平民でも魔法の素質を持つ者がいるらしい。
学園はそのような者たちを授業料免除の特待生として入学させ、魔法の技術だけでなく帝王学、格闘術、歴史、算術など様々課目を履修させる。
そのため王立魔法学園の卒業生は、魔法関連職だけでなく様々な分野での活躍が期待されているのだ。

学園は3学年制。
全寮制となっており、2~3名の同学年の生徒と生活を共にする。
今まで身の回りのことを1人で行ったことのない貴族も多いため、1名までなら使用人をつけることも認められている。

成績順にS~Cとクラスが分かれており、それぞれのレベルに応じた授業を受けられる。
年に2度の定期テストがあり、成績次第で所属クラスが入れ替わることもあるらしい。



私は先日受けた入学試験の結果、なんとヘンリー殿下を抜いて首席で合格してしまった。
しかも新入生代表として、3分間スピーチをしなければならないとのことだ。

学園生活って社交界にも匹敵する悪役令嬢イベントの宝庫でしょ?
私がスピーチなんてしたら、どえらいことになるんじゃない!?


・・・・・・・・・・


入学式当日、私は専属執事オットーと学園を訪れた。
私の専属メイドであるマーサは、オットーが学園に行くことに最後までゴネていたようだ。
しかし、オットーにも勉強させるべきだという父の意向に、泣く泣く諦めざるを得なかった。

王立魔法学園では主人が授業の間、使用人も申請書さえ提出すれば図書館や訓練場などの施設を自由に利用できるのだ。
国内屈指の蔵書数を誇る王立学園の図書館で学ぶことは、オットーにとっても有意義な時間となるに違いない。

勉強好きのオットーなら丁度いいんじゃないかしら?
あらオットー、いつの間に図書館の見取り図や職員配置図なんて持ってるの。
襲撃でもするつもり?


入学式が行われる講堂近くは、すでに多くの生徒たちが集まっている。
この学校には制服というものが無い。
そのため身なりをみれば、ある程度の階級が分かる。
平民らしき生徒も数人まざっているようだ。
おそらく全員が新入生だろう。
貴族に囲まれているからか、どことなくオドオドしているような印象を受ける。

絶対制服制にした方がいいわ。
だって平民って丸分かりだもの。

「メリー様!」
私を見つけて一直線に走ってくる小柄な女の子。
カロリーヌだ。
2年前のダンスパーティで、泣いている彼女に声をかけて以来私にべったりなのだ。
私の屋敷にも度々訪れ、一緒に勉強したり買い物に街に出掛けたりしていた。
この度彼女も王立魔法学園に入学。
クラスは違うもののこれから学園生活を共にする同級生なのだ。

「メリー様、首席で入学だなんて流石です!

もともと勉強嫌いのカロリーヌだったが、私と一緒の学校に行きたいがために猛勉強したのだ。
合格絶望的の状態から、王立魔法学校でのAクラスに所属となる。
Sクラスの次にレベルの高いクラスに所属できたのだ。

「あら、メリー様、カロリーヌ様ごきげんよう。」
手の甲を顎につけ高笑いをしながら登場したのは、ご存じリシャール侯爵家令嬢ドリアーヌ。
取り巻きの女性を引き連れて登場した。

以前彼女は私のドレスにケチをつけ、カロリーヌにミートローフのソースぶっかけた。
間違いなくドリアーヌは私以上に悪役令嬢向きだ。
毛先がくるりとカールした赤い髪と、黙っていれば可愛いぷるぷるの唇が特徴である。
私よりも悪役令嬢寄りの子で、彼女を見れば私っていらなくね?と思ってしまう。

「メリー様、あなた主席で合格されたようですのね。一体どこに手を回したのかしら?」
さすが、ドリアーヌ様。
いきなり嫌味を言ってくれる!やっぱり悪役令嬢はこうでなくちゃね♪

「ドリアーヌ様、ご心配頂きありがとうございます。ただ、あまりにも試験が簡単すぎましたので私も困っていましたのよ。
(ドリアーヌ様、私はズルなんてしていません!)
そう言えばドリアーヌ様の順位はいかがでしたの?よろしければ教えてくださいまし?」

「わ、私のことはよろしくってよ。」
たじろくドリアーヌ。

「ドリアーヌ様は15位でした。」
とカロリーヌが追い打ちをかける。

「な、何であなたが私の順位を知っていますの?」
カロリーヌを睨みつけるドリアーヌだったが、もうすでに敗色濃厚。

「まぁ!15位でしたの!
聡明なドリアーヌ様がそのような順位をお取りになるはずがございませんわ!
きっと何かの間違いでしょう!
私、学園担当者に聞いて参りますわ!
(まあ15位でしたの!きっと運が悪かったのでしょうね。)」

「け、け、け、けっこうよ。私はもう行きますわ。
ご、ごきげんよう。」

そそくさとその場を離れるドリアーヌの後を、取り巻き娘たちが追いかけて行った。

「へぇーやるじゃねぇか。」
後ろから聞き覚えのある声がして、私は咄嗟に振り返る。

やはりヘンリー殿下だ。
殿下の登場に生徒たちがざわめき始めた。

「ドリアーヌ嬢くらいじゃ、お前には歯が立たないんだよなぁ。」
ちょっと、殿下?それってどういう意味ですの?

「ほら、さっさと中に入るぞ。カロリーヌ嬢も早くしな。」

そう言い残して、急ぎ足で講堂に入る殿下。

「殿下が私の名前を…」
カロリーヌはそう呟き、殿下の後姿を眺めていた。
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