異世界初の悪役令嬢に転生しました~悪役令嬢語しか話せないなんて!どなたか正確に翻訳してくださいまし~

めしめし

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第4章 国外逃亡編

第41話 ラクロコの町を探索しますわ

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次の日の朝、私たちはラクロコの街の中心部へと向かった。
ラクロコの街はアンポワネット領の中心街モーリヤと比べ、こじんまりとしている。
メイン通りを往来する人々はさほど多くはなく、お店の数は圧倒的に少ない。
マーサが期待していた淑女館はこの街には無かった。

私たちは手短に買い物を済ませ、家へと向かった。
買い物の間中、誰かに見られているような感じはあったが、気にしても仕方がない。
どうも私は逃げ回るのは性に合わない。
なるようにしかならないのよ。

私がメイドカフェをしたい理由は3つ。
一つは生活費を稼ぐため。いつまでもお父様の負担にばかりはなりたくない。
私が自活できればお父様も安心してくれるでしょう。

二つ目は地域の人に受け入れてもらうため。私の悪役令嬢語も「ツンデレ」と認識させればそれほど大きな問題にはならないでしょう。
まずは「ツンデレ」の文化を定着させなきゃいけないんだけど。

三つ目は、自分自身の身を守ること。
お店が大きくなれば、十分なお金も入る。
そのお金を使って冒険者ギルドで冒険者を雇うのよ。
いつまでもマーサやオットーに守ってもらうばかりではいられない。
たとえ、隠れていても絶対にいつかは見つかる。
自分で自分の身を守るしかないのよ。

それに私がたとえ何をしたとしても、守ってくれるような味方が欲しい。
あの駄女神がこのまま何もしないことはあり得ないわ!
また、殿下を踏んづけたみたいなことも起こるでしょう。
力のないままだと、何も出来ないし何も守れないの。

メイドカフェは、私が成り上がるための隠れ蓑。
大事なオットーやマーサにこれ以上迷惑はかけたくないしね。

・・・・・・・・・・・・

家についた私たちは、早速ラクロコの街についての感想を話し合う。

「思ったよりも何もない街ですのね。淑女館が無いのには驚いたわ。」
と、マーサ。
淑女館って全国展開してるほど人気なの?

「メインストリートの店舗数は37軒、その中で飲食店が4店舗程しかない。
どれもパブやバーなどで、夜しか営業していないようだ。
売り上げもあまり芳しくない。客単価が低く赤字を出している店が多い。」
オットー、あなたいつの間にそこまで調べたの?

「街には若い男女が多かったわ!ただ、お店がどれもしょぼいわね。
これじゃ、わざわざこの街で買い物をしようって思わないわよ。」
私が発言すると2人もそれに頷く。

「お店を出すならメイン通りしかないわね。メイン通り以外は人通りが全くないわ。」

「それなら中央の噴水近くが良いのでは?あの場所なら目立ちそうですわ。」
マーサも意外とよく見ている。淑女館を探していただけじゃないのね?

「一つ条件にぴったりな店舗がありました。その店舗なら買収可能かもしれません。」
オットーがそのお店のレポートと、店舗図を机に広げた。
ねぇ、本当にいつそんな情報を集めたの?私たちと一緒に行動してたよね?

オットーはドヤ顔をしながら、そのお店の経営状況について語り始めた。
レポートを見る限り、確かにそのお店の経営は火の車だ。もはやお店を存続することは不可能な状況に瀕している。

ただ、店主が本当にお店を売ろうとするのかしら?
でもそのお金って結局お父様頼みよね?

「もちろん、このままでは店主はすぐにお店を売ろうとしないでしょう。
この店のオーナーは貴族の3男で、たとえお店が失敗したとしてもそこまで苦に感じないような男です。」

あー、世間知らずの坊ちゃんが始めたお店ね。
失敗しても親が責任を取ってくれるのね。
でも、それじゃお店を売ろうとはしないじゃないの?

「そこでメリーさ、お姉さまの登場です。
まずは、偶然ぶつかって倒れたお姉さまに興味を抱かせるのです。」

意図的にぶつかる時点で偶然じゃないわよね?
そのぶつかりネタってこの世界でもお約束なのかしら。

「可憐なお姉さまに心奪われる坊ちゃん。
お姉さまはここで、何も言わずに走り去ります。」

なんか乗ってきたわねオットー。

「お姉さまを追いかける坊ちゃん。しかし、お姉さまは再度転んでしまいます。」
また、こけるのね?

「助け起こそうとする坊ちゃんの手が、お嬢様はしっかりと握りしめるんです。」
その手潰しちゃうわよ。

「そこでお姉さまは、坊ちゃんの正体を知ってしまいます。」
もう知っているわよ。

「翌日、お嬢様は坊ちゃんの屋敷に招待されます。そこで坊ちゃんはお嬢様がお店を開きたいということを知るのです!
困っているお姉さまを救おうと、彼は自分のお店を明け渡す決心をするのです!」
おかしいやろその設定!
オットーのその妄想癖、今ならお薬で治せるわよ!

「その設定いいですね!現実に起こっても不思議じゃないですね!」
と、マーサ。
おいおい、そんなやつおらんやろ?

私たちの妄想ストーリーは朝まで続いたのだった。
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