愛しては、ならない

ペコリーヌ☆パフェ

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離したくない②

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俺は、菊野を抱えたままで靴を脱ぎベッドへと進む。

彼女の震えが次第に大きくなり、腕を掴む指に力がこめられる。

怖がっているのだろうか……


それも無理はないと思う。

俺は本気で彼女を何度も抱こうとした。

好きだと告げても何も答えてくれない彼女に焦れ、そしてその愛らしさに恋情を抑えることが出来ずに……

今でも、彼女を抱きたいと俺は思っている。

泣かれようが、叫ばれようが、噛まれてこの腕を千切られようと、彼女の全てを欲しい。




……いや、やはり無理矢理な事はしたくない。

だが、そうでもしないと彼女を自分の物にする事など出来はしないだろう。




ベッドに静かに菊野を降ろし、俺は身を屈め同じ目線で彼女を見詰めた。




菊野は頬を染めて、俯いてシーツを指先で握り締めたまま何も言わない。



しんとした部屋に、二人の呼吸だけが響く。

菊野の小さな息遣いと、微かに上下する胸元ーー彼女も俺と同じ様に、胸を高鳴らせているからからだろうか?

白のスーツが彼女の綺麗に染まった肌をより美しく見せ、俺を誘っている。

華奢な足首にそっと触れると、弾かれたように彼女の全身が震えた。



「脱がしますよ……」


「っ……!」

菊野の目は、また涙が零れそうに盛り上がる。


「靴を脱がすだけです……そんなに怖がらないで下さい」

「こ……怖くなんかっ……」


壊れ物を扱う様に、俺は彼女の足首に触れて細い靴を脱がし、彼女の目から顔を逸らして部屋の収納に靴をしまう。


振り返ると、菊野は泣きそうな顔で俺を見ていて、視線がぶつかり合った。


二人の間に、熱い火花が散った気がして、俺はゆっくりベッドに腰掛ける彼女に歩み寄る。




 

菊野は、ベッドの上で身体を縮め、俺から逃げるかのように両腕で自分を抱き締め顔を逸らした。

ときめいて、高揚しているのは、やはり俺だけなのだろうか?

家で二人きりなのとは違う。世の中から隔絶されたホテルの一室に、俺と菊野は朝まで二人きり。

今日は、最初から家に帰るつもりはなかった。

今夜こそ、俺の事をどう思っているのか問い詰める。

彼女が本気で俺を拒むなら、きっぱりと諦める。


いや、もし拒まれても、今度こそ抱き締めてしまうかもしれない。


俺は、恋に目覚めたばかりの獣だ。

心も身体も制御出来る自信などない。


ーー傷付けたくない。

ーー欲のまま、壊れるまで抱き締めたい。



相反する二つの想いに翻弄され、俺は唇を強く噛み、拳を握り締めると自分の頬を殴った。



鉄の味が口の中に広がり、弾みでよろめくが、柔らかい物が俺の身体を受け止めた。




「剛さん……何するの!何て事を……っ」


菊野が、顔を歪めてハンカチで俺の口元を優しく拭う。



髪の甘い香りが鼻腔から入り込み、淫らな刺激となって身体中を稲妻のごとく駆け抜けて、俺は我を忘れ彼女の手を掴み引き寄せ唇を奪った。


「……ん、ん」


柔らかい唇が、抵抗するように僅かに動き、たおやかな腕が俺の胸を叩くが、それさえも火に油を注ぐ様に俺を煽る事になる。


思う様唇を吸いながら、結わえられた彼女の髪を片手でほどいていく。


真珠の髪留めを外すと、美しい波状になった黒髪が彼女の背中まで垂れて、その妖艶さに俺は目を見張った。


一瞬力を緩めた隙に、彼女は俺の胸を突き飛ばし、逃げようとするが、酔いの回った身体は思うように動かないのだろう。


頼りない足下は縺れ、つまづいて転ぶ。



床に手をついて肩で息をする彼女のひざの裏に腕を差し込み、再び抱き上げる。

彼女が何かを言おうとする前にその唇を塞ぎ、ベッドへと雪崩れ込む。

大きくスプリングが軋み、彼女は唇を犯されながら小さく呻いた。



「……んん……っ」


俺の唇の血が苦いのだろうか。眉を寄せて切ない目を向けながら俺に
「止めて」と訴えて居るのかもしれない。


……この苦さは、俺のどうしようもない恋の苦しさなんだ……

味わうといい……


俺の熱くて激しい思いを、その唇で……舌で……




彼女の指が強く俺の上着を掴み、引っ張って居たが、フッとその力が緩んだ。



「抵抗は、もう終わりですか?」


唇を離し、下にいる彼女にわざと軽い口調で言う。



彼女は首を振り、手を胸の前で組んで祈るような仕草をする。



「……せ、制服がシワになっちゃう……」



「……えっ?」


俺は思わぬ言葉に呆気に取られるが、菊野は真剣だった。



ーー今はそんな心配をする場合じゃないだろうに……



無性に可笑しくなり吹き出す俺に、菊野は目を剥いた。


「だって……せ、折角似合って素敵なのに!」




胸の中に、甘やかでむず痒い不思議な想いが生まれて、俺を笑顔にさせる。

⎯⎯ああ、どうして貴女は俺をこんなに夢中にさせる?

組み敷かれて何をされるかもわからないのに、こんな時にも俺に優しさを向けてくれる。


頬を膨らませ、唇を突きだしてむくれる彼女から離れベッドから降りた俺は、上着を脱ぎネクタイを取り、ハンガーに掛けた。



シャツのボタンをゆっくりと外しながらベッドへ歩み寄ると、彼女はまた真っ赤に頬を染めて顔を逸らした。




「な、何故脱ぐの……」



ボタンを全て外し、ベッドへと上がると、菊野は逃げるように後ずさるが、逃げられるわけがないのだ。


「あっ」



彼女を再び押し倒すと、小さく叫び、哀願するように見詰められたが、俺の我慢は限界だった。


今まで何度もその唇を奪い身体に触れて愛を囁き、だが、繋がる事は叶わなかった。


彼女が悟志に貫かれ甘く喘ぐ姿を思い出し、この腕の中で溜め息を漏らした記憶を辿りながら、自らを慰めて欲を放っていた。


その度にとてつもない快感に震えながら、同時に虚しくて堪らず、彼女を思って自慰に耽った後は死にたくなるほどの自己嫌悪に陥った。



ーーもう、こんなことはいけない。



そう思いながらも、菊野の声を耳にする度に、姿を目に映して、髪の薫りを感じると、正気で居られなくなる。



一体、どうしたら良いと言うのか。



彼女を愛する事が罪になると云うなら、何故俺の身体は云うことを聞いてくれないのだ?



触れてはいけない、愛してはならない、と自分に言い聞かせても、鎮まる処かこの恋情と欲情は業火の如く身を焼くばかりだ。



「……脱げば、服は傷みませんよ」



「そ、そうだけど……そうじゃなくてっ」



彼女のスーツの胸のボタンに手をかけて素早く二つ外すと、鎖骨とその下に存在する美しい隆起が見えて、下腹部の自分自身が一気に硬く熱を持つ。



「つ……剛さんっ!
何を……」



「分かりませんか?……菊野さんをどうするのか……」



彼女の手が、俺の手を掴み止めようとしているが、俺は容赦なく素早く指を動かして全部のボタンを外し、左右に胸元を拡げた。



レースの下着に包まれた胸の膨らみと細い腰が目に、身体の真芯に悩ましい刺激を与える。



「お願い……やめて……
か、帰りましょう……家に……」



「帰った処で、また俺にこうされますよ?」


「ーー!」





「抱き締めるのに、服は邪魔です……脱がしますよ、全部」


俺は、かつてない程に自分が猛るのを感じていた。

家で彼女に触れるのとは違う。

誰の邪魔も入らないホテルのベッドの上で、彼女を思いのままに抱くーー

そう考えただけで、獣は熱く充血し岩を貫くのではないか、と思うほどに硬く増大する。


ーーただ、一緒に居れるだけで良い、話をするだけでーー

そう思っていた。



つい先程までは。



彼女の気持ちを確めて、はっきりと無理だ、と言われたら引き下がるーー


そう思っていた筈だった。


だが、無理だーー


彼女がこうして目の前に居るのに、手を伸ばせば手が届く距離にいて、触れる事ができてーー

それなのに、諦めるなど、触れずに居るなど自分には出来ない。


その身体は柔らかく、甘い薫りを放ち、吸い付くような肌は俺を狂わせ、その瞳の涙は俺を惑わせ切なくさせる。


「俺をどう思っているか、教えてください」


「……っ」



「俺は、本気で菊野さんを好きです」


「ダメ……ダメよそんなの」



「何がダメなんですか」



彼女の背中から腰まで手を滑らせて、スカートのファスナーを素早く降ろし、下にずらすと丸みのある下腹部が顕れる。


菊野が真っ赤になり身を捩るが、両手でスカートを一気に脱がした。



「やあっ……」


ストッキングに手をかけて脱がそうとしたら、菊野が激しく脚をばたつかせ、呆気なく破れてしまった。


所々薄い布が半端に脚を覆っている様が、彼女の身体をより淫らに見せ、俺の獣は益々硬く屹立した。



「暴れるからですよ……
破いたりするつもりはなかったのに……」



俺の声は上擦っていた。


心臓が口から飛び出る、と言うのはこういう状態なのだろう。


いやそれよりも、身体のあちこちから熱が放出されて、もう制御できない。


この内にこもった欲を、熱を彼女にぶつけたいーー



 
「菊野さん……」


唇を胸元に落として指を太股に這わせると、泣き叫ぶ様な悲鳴が彼女の唇から漏れる。

涙を瞳から溢れさせて、俺の背中に爪を立て首を振った。



「やめて……やめっ……ああっ」


レースのショーツの窪みに軽く指を当てると、今まで聞いた事のない甘い声で彼女が啼いた。


「ここが、イイんですね……?」


俺の呼吸が荒くなる。

彼女の耳に囁きながら、窪みーー恐らく、此処は菊野の泉の入り口なのだろうーー
窪みを愛撫する指に少し力を込める。


「ーーやああっ」


「……っ」


腕の中で、菊野が甘く喘いでいるーー

その事実に俺は興奮し、同時に彼女が可愛くて、いとおしくて堪らなくなり、思わずきつく抱き締めてしまう。





「好きです……好きだ……好きだ」


「つ……よしさ……っ」


菊野は腕の中で苦しそうに顔を歪め、また涙を溢す。



少し力を緩めて頬にキスをして、目を見て問う。



「答えて下さい……
俺を……
好きですか」




今度こそ、今夜こそ、本気で答えて欲しい。


義理の息子だからどうだとか、年齢が離れているからだとか、そんな事を理由にして、誤魔化して欲しくない。


貴女の本心をーー


俺を、どう思っているのか。


男として、見ていてくれているのか……

好きなのか……

それとも……嫌っているのか……





「そんなの……
剛さんは……っ……私の」


「ーー息子じゃありません」


俺は、指で彼女の唇を塞ぐ。


何かをいいたげな彼女の耳に、ゆっくりと囁きながら腰に指を這わす。


途端に身体を震わせて、甘いため息を漏らし、頬を赤らめて目を逸らす彼女は、今や俺の母でも、保護者でもなかった。

俺の、ただ一人の愛する女。

可愛くて、悩ましい程に美しい、俺の……



「こんなことをする息子が居ますか……?
俺は、もう、男ですよ……
貴女をこのまま、思うように貫いて、掻き回す事の出来る男です」


菊野は更に真っ赤に顔を染め、絶句して唇を震わす。


俺は、彼女のショーツの窪みに、猛った自分を押し付けた。



「やああっ……だっ……ダメ」


彼女は、仰け反り甘く喘ぎ、俺の胸を叩く。


「くっ……
どう……ですか……
感じているんでしょう……?
俺の……」


もう一度押し付けてみると、菊野は弾かれたように震え、泣き叫ぶ。


俺も、暴発してしまいそうに獣が快感にうち震えていた。


「やあーーっ……
ダメ……ダメっ……こんなの……ああっ」



「菊野さん……俺を……好きですか?」


問いながら、更に獣を押し付け彼女を狂わせる。


「ああっ」


「それとも……
大嫌いで……すか……うっ……」


ブラジャーの中に指を侵入させ、突起を刺激しながら腰を欲のまま押し付け、問い詰めるが、彼女は答えられない程に乱れてしまっていた。




俺は、彼女の腰を覆う小さな布を剥ぎ取り、腰を沈ませたくなるのを歯を食い縛り耐えて、髪を一掴みして口付ける。


「……ちゃんと、答えてください……
俺を……どう思っているのか……」


「……だ、だからそれはっ……」


「誤魔化したり、何も言わないなら――
このまま、滅茶苦茶に貴女を犯します」


「……!」




菊野の目に、大粒の涙が宿る。


――我ながら酷い脅迫だと思った。

酒で酔ってろくに抵抗も出来ない彼女を部屋に連れ込み、ここまでしておいて、逃げ場を与えてあげる振りをする――

実は逃がすつもりもないのに。




彼女がどう答えようと、このまま抱いてしまうつもりだった。

もし、万が一、気持ちが同じなら――

限り無く優しく、包み込むように抱き締める。


――もし、拒絶の言葉がその唇から出たなら……


俺は、多分、彼女が壊れてしまうまで責め立てるだろう。




その後、どうするか等、考えられない。

今は、熱く猛々しく駆け巡るこの血潮が、獣を痛い程に増大させ屹立させている事が、苦しくて仕方がない。

俺は、彼女の身体を欲しいだけなのだろうか?

欲を晴らしたいだけなのだろうか?






――苦しいなら、私の身体を抱いて……



不意に、先程学校で清崎に言われた言葉が頭を過った。


保健室に菊野を迎えに行く途中、袖を掴み、消え入りそうな声で言った彼女。


健気で可愛い、俺の大切な女の子だ。


清崎には、菊野への想いを見抜かれているらしい。


それでなければ、あんな事を言う筈がない。





だが俺は、そ知らぬ振りをして彼女に笑いかけた。

――苦しい、て?
なんの事を言っているんだ?

彼女は、俯いて真っ赤になったまま絶句していた。

素直な反応が可愛くて、いじらしかった。


菊野が高校生だったら、こんな風にはにかみながら話すのだろうか。


そう考えた途端、理不尽な嫉妬が胸の奥から噴き出してきた。


菊野は、今までどんな恋をしてきたのだろうか?


悟志と出会う前にも、男の心を奪い、そして菊野も身も心も奪われて来たのだろうか?


俺はその時初めて、彼女との年齢差を忌々しく思った。


俺は、やはり子供だ。


恋の経験も、その手練手管も何も知らない。


どうしたら、好きな貴女を振り向かせられるか等、何もわからない子供だ――



――清崎……
俺は、君が思っているような男じゃないよ。


――えっ……


――俺は、凶暴で、利己的で……
最低な男なんだ。


――そんな……
そんな事ないよ。


――俺の側に居たら、きっと傷つく事になる。
だから……


――剛君……!
それ以上、言わないで‼



清崎は、俺の背中にしがみついてきた。


――私は、剛君が好き……
剛君がどんな事を考えていても、していても好き……だから……っ。








「剛さん……
お願い、一度離して……」



腕の中で震えながら甘い声で菊野が懇願して、俺は清崎の面影を頭から振り払う。


(何をしていても、俺が好きだって?
義理の母親に欲情して、こんな事をしていてもか?)



少し腕の力を緩めてやると、菊野が俺の腕に噛みつこうと歯を立てたが、じっと見詰めると、菊野は目に涙を溜め口を離す。



その唇に指で触れると、弾かれたように震え、頬が赤く染まっていく。



「噛みつかなくていいんですか?」


「……」


「この腕は、貴女をがんじがらめにして、思うように犯す為の腕ですよ?」


「……っ」


「俺に触れられるのが嫌なら、噛み千切るといい……」



両腕を差し出すと、彼女は顔を歪めしゃくりあげた。




「出来ない……そんな事……っ」







「貴女を犯そうとしている男に、そんなに優しくしてどうするんですか……」

胸の中のむず痒さと切ない痛みが同時に俺を苛んでいた。

今、菊野はこの腕の中に居る。

胸と腰を覆う布を全て取り去り、この手で、指で、舌で凌辱して、いきり立ったこの自分自身を彼女の中で暴発させたい――


しようと思えば、出来る。

その細い腕が俺の胸を叩いても、蹴りあげようとその白い脚を動かしても、小さな口で腕を噛もうが、俺を止めることは彼女の力では出来ない。


無理矢理に、俺の物にする事が可能なのに。


抱いてしまおう、と決めたのに、目に涙を溜めながら俺を傷付けるのを躊躇う彼女を見ると、強引に組伏せるのを止めてしまう。


――俺は……
貴女には敵わないのか……?



自分が滑稽に思えて、可笑しくなってくる。



「ふっ……」

思わず笑いを溢すと、菊野の平手打ちが頬に飛んできた。


菊野は唇を噛んで涙を堪えながら、怒りに燃える目を俺に向ける。


「何故笑うの……っ?
やっぱり、私を……からかっているの……?
す、好き……て言うのも、どうせ嘘なんでしょ……っ」


彼女の平手打ちが、俺に凶暴な欲を灯した。


細い肩を押して再びベッドへと沈め、ブラジャーの紐を引きちぎり、腕から素早く抜き取った。


「やあっ……」


目の前に現れた、魅力的な大きな二つの柔らかい丘に俺は一瞬釘付けになるが、菊野が隠そうとするのを止め、腕を掴みながら存分にその乳房を眺めた。





菊野の身体を見るのは初めてではない。

忘れもしないあの夜。

悟志に突き上げられる菊野をドアの隙間から盗み見た。

快感に身を捩り甘い声で啼き、その乳房が揺れて形を変えるのを――
悟志の逞しい手に腰を撫でられながら突かれて達するのを――
男女の結合部が音を立て、滴が溢れるのを――



この目に、網膜に、身体の奥に焼き付いている。



だが、今目の前に居る貴女は――
今まで見た姿の中で、最も美しい。


俺の、俺の菊野――

今は、俺だけの恋人だ――


誰が何と言おうと。


離さない……





「見ちゃダメっ……」


菊野が、顔を逸らして泣きそうな声で呟く。

いや、多分また泣くのだろう。


俺は、ズボンの中でスマホが振動しているのに気づかない振りをした。


この瞬(とき)を、誰にも邪魔されたくなかった。


何も考えたくない。何もわからない。

これから、俺と貴女がどうなるか等、知った事ではない。

ただ、今だけは愛しい貴女を抱き締めて居たい。

世界中の時を止めたい、と強く願い、その柔らかい頬に口付けた――


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