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サミット・イン・NAGOYA
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新幹線のグリーン車で、ほなみは横でスヤスヤ眠る祐樹の手を握って外の景色を眺めていた。
他のメンバー達も、最初は遠足みたいに浮かれてお菓子の回しあいとか、クイズ大会をしたりしていたのだが、マネージャーの北森景子に叱られて、皆静かになってしまった。
暇なのか、皆欠伸をしたなと思ったらあっという間に眠ってしまっている。
ほなみは隣通路側の窓側に座る景子をチラリと見た。
冷たいシュッとした表情が窓に映る。
確かに、自家用車ならともかく、電車は公共の場所だ。
むやみやたらと騒ぐのは迷惑になる。
子供ならともかく、メンバーは皆大人なのだ。
(でも……だからって、あの叱り方は……なんて言うか、冷たいわ……)
ほなみは内心そう思う。
ほなみを何の事前の相談もなく連れてきた祐樹を、景子は最初叱責した。
『そういう大事な事は早目に言ってください!
それに、これは仕事です!
公私混同は、ファンや世間の反感をいずれ招きますよ?
人の口には戸は立てられませんから!』
一目みて、「美人だなあ」と思わせる顔立ちの景子が怒ると、とてつもない迫力があった。
メンバー達も、タジタジだ。
『ま、まあまあ』
三広が宥めようと笑顔で言うが、景子はバッサリと切り捨てる。
『まあまあじゃありません。仲よしと馴れ合いは違うんです』
『うっ』
三広は蒼白になる。
『いいじゃないか。ほなみちゃんが居ると祐樹の調子がいいんだよ……
ほら、愛の力ってやつ!』
亮介がおどけた調子でフォローするが、景子の鋭い眼光に睨まれて押し黙る。
『とにかく……座ろうよ。
ほなみさん、立ちっぱなしじゃ身体に障るよ』
野村の一言で、亮介がうんうんと頷く。
『そうそう、座って座ってほなみちゃん!』
『ほなみ』
祐樹はほなみを窓側に座らせた。
『は、はい……』
景子は溜め息を吐いて自分も腰を下ろしたが、ほなみと目を合わせようとしない。
(わあ……これは完全に敵意を持たれてる)
胃が痛む思いだった。
こういう扱いは学生時代に覚えがあった。
学年一の優等生でハンサムな智也と交際を始めた途端、一部の女子からの当たりがきつくなった。
教室に入った途端、それまで賑やかにお喋りしていた子達が突然シンとなり冷たい目で見てくる。
時々上靴が無くなる。
余りやり過ぎると、智也にばれるのがまずいと思ったのか、そういう嫌がらせはそれ以上エスカレートする事はなかったが。
だが、陰湿な手口で敵意を向けられてはいたが直接何かを言ってきた女子はいなかった。
その点で考えれば、景子は裏表がない人間なのかも知れないが……
祐樹は立ち上がり景子の隣に座り、内緒話をする様に、何か耳に囁いた。
すると景子は頬を染めてニッコリ笑う。
祐樹も笑うと、ほなみの隣に戻って来た。
ほなみはついそっぽを向く。
祐樹はその頬をつついてキスした。
ほなみはギョッとする。
景子が物凄い目でこちらを睨んでいた。
『に、西くん……』
『いいじゃん、ほっぺチュー位……口チューもセーフだと思うけど?』
祐樹は頬を両手で挟み込むと顔を近付けてきた。
ほなみは必死に胸を押すが、祐樹の唇が重ねられてしまう。
『ん……んん』
甘い唇の攻めに、抵抗の力が弱まる。
それを察した祐樹は舌を侵入させた。
ほなみの身体がビクリと震えて祐樹のシャツを掴む。
ここが外でメンバーや景子が居る事を忘れてしまいそうになる程、祐樹は巧みなキスでほなみを酔わせた。
祐樹は頬に軽く手を添えていたが、いつの間にか座席にほなみを沈め、片手で髪を掻き抱き、もう片手はスカートの中へと差し入れ太股を愛撫しながら口付けをしていた。
祐樹とほなみの座席の真後ろは空席だが、その後ろに三広と亮介、その隣には野村が座っていて、勿論二人のしている事が見えていない訳ではない。
皆唖然とその場面を眺める中、景子は苛立ちを隠せずに唇を噛む。
『ん……んん……ダメ』
『いいだろ……もう少し』
ほなみの甘い呟きと、祐樹の囁きと二人の動きで生まれる衣擦れの音と、時折シートの軋む音。
野村は赤くなり咳払いし、亮介は身体をもぞもぞさせ、三広は――
『ほれっ』
亮介は三広の鼻から鮮血が噴き出すより早くティッシュを宛がった。
祐樹は身体中が疼くのを感じながら、腕の中のほなみに夢中で口付けた。
(――軽く触れるだけのつもりだったのに……
やはり、ほなみと居ると俺は只の獣になってしまう……
だが、ここは二人きりの部屋じゃない……
これ以上エスカレートする前になんとかクールダウンしなくては……)
祐樹は、断腸の思いでほなみからそっと唇を離すが、愛しい女の夢見るような潤んだ目を見て、また口付けてしまう。
今のほなみは、寝室で祐樹に愛される時と同じ妖艶な表情をしている。
――誰にも、見せたくない……
『切符を拝見いたします~』
駅員の声で二人はギョッと我に反り、身体を起こす。
駅員は呆気に取られて立ち尽くしていたが、祐樹はネクタイを直し、二人分の切符を優雅な手つきで差し出して笑う。
ほなみは真っ赤になり、乱れたスカートを直して窓の方を向くと突っ伏してしまった。
微妙な表情をする駅員に、祐樹は爽やかな笑顔をキープしたまま言った。
『 すいません……
新婚旅行なんです。もう嬉しくて、はしゃいでしまって』
駅員はああ、と納得したような笑顔になる。
『それはおめでとうございます!お気をつけて良い旅を』
『ありがとう』
駅員は礼儀正しいお辞儀をして、景子や他メンバーの切符を確認して隣の車両に移った。
『はあ――!あせった――』
祐樹は大きく伸びをした。
『焦ったのはこっちだよ!
全く!場所を考えろよな――!』
亮介は後ろから祐樹をシバいた。
『ここで始めるかと思った……』
野村はボソリと呟いた。
『ふぐ……むぐ……げほっげほっげえっ』
三広はまだ鼻血が止まらないらしい。
亮介はニンマリ笑うと手を叩く。
『さてえ!じゃあ気分を変えて――!
クイズ大会でもやるか――!』
『ふんふん!』
三広はティッシュで鼻を押さえながら頷く。
『は?何なんですそれは』
景子は眼鏡の底から冷たい視線を向けた。
『移動中の恒例行事なんすよ。
退屈しないし、頭の体操になるっしょ~!
あと、しりとりとかね~!ハハハ』
『ほなみさんも、しりとりしようよ』
野村は俯いたほなみを気にかける。
『おでがらいぐよ――!
”ぞらどぶダンボ"!
ばいっ!
次、ぼなみぢゃん!』
三広が鼻声で叫んだ。
『え?えっ……えと、
"ボタン"!』
祐樹が大笑いする。
『終わったじゃん!』
『本当だ――!』
『ほなみちゃん、ナイス――!』
皆がケラケラ笑い、ほなみもつられて笑うが、景子がバン!と席のミニテーブルを叩くと水を打ったように静かになった。
『遠足じゃないんですよ?皆さん、プロの自覚はあるんですか!
幼稚園児じゃあるまいし!
出発してから帰るまでがライヴです!
それに、ここは外ですよ、何処で誰が見ているかわかりません。
綾波さんは今まで随分と自由にされていた様ですけど……
私は私のやり方があります!
いいですねっ!?』
『……』
『は、はい』
『ひいいっ怖い』
『…………』
景子の剣幕に皆、タジタジだったのだ。
『ほなみ……』
祐樹は手を握ると、そっと耳打ちして来た。
『叱られちゃったね』
『もうっ……西君が悪いんだからね!』
祐樹は子供みたいに舌を出す。
その無邪気な様に、ほなみはキュンと胸が鳴った。
『続きは……ホテルで……ね?』
『……っ』
頬が真っ赤になるほなみの髪をくるくると指で弄びながら、恥ずかしがる表情を覗き込んで楽しんでいたが、いつの間にか祐樹は寝息を立てていたのだ。
(全く西君ったら、勝手というか適当というか。
私が来た事で雰囲気悪くなってない?)
ほなみは思わず深く溜め息を吐く。
すると後ろから亮介がツンツンとつついてきて、小さな紙を座席の隙間から捩じ込んできた。
開いてみると、三人それぞれの文字で
『気にすんな――!』
『ほなみちゃんが来てくれて嬉しいよ』
『ドンマイ』
と書いてあり、胸の中が暖かくなった。
※※
――そうだ……
私が結婚したのは、一般の人ではないのだ。
雲の上の、音楽の国で生きている王子様なのだ……
そんな人の妻になれば、色んな事があって当たり前……
それに私は、智也を傷つけてまで西くんを選んだ。
けれど、それでも西くんと生きたかったから……
ほなみは景子の方をチラリとすると、話しかけるなと言わんばかりの冷たいオーラをまとってスマホを見ている。
――綾波さんがマネージャーでなくなるのは、もう仕方がない。
綾波さんには綾波さんの事情があるんだ。
私は、何があっても……
『愛してる』
と言ってくれる西くんを信じる……
ほなみも、祐樹の肩にもたれかかり目を閉じると、眠りに落ちてしまった。
他のメンバー達も、最初は遠足みたいに浮かれてお菓子の回しあいとか、クイズ大会をしたりしていたのだが、マネージャーの北森景子に叱られて、皆静かになってしまった。
暇なのか、皆欠伸をしたなと思ったらあっという間に眠ってしまっている。
ほなみは隣通路側の窓側に座る景子をチラリと見た。
冷たいシュッとした表情が窓に映る。
確かに、自家用車ならともかく、電車は公共の場所だ。
むやみやたらと騒ぐのは迷惑になる。
子供ならともかく、メンバーは皆大人なのだ。
(でも……だからって、あの叱り方は……なんて言うか、冷たいわ……)
ほなみは内心そう思う。
ほなみを何の事前の相談もなく連れてきた祐樹を、景子は最初叱責した。
『そういう大事な事は早目に言ってください!
それに、これは仕事です!
公私混同は、ファンや世間の反感をいずれ招きますよ?
人の口には戸は立てられませんから!』
一目みて、「美人だなあ」と思わせる顔立ちの景子が怒ると、とてつもない迫力があった。
メンバー達も、タジタジだ。
『ま、まあまあ』
三広が宥めようと笑顔で言うが、景子はバッサリと切り捨てる。
『まあまあじゃありません。仲よしと馴れ合いは違うんです』
『うっ』
三広は蒼白になる。
『いいじゃないか。ほなみちゃんが居ると祐樹の調子がいいんだよ……
ほら、愛の力ってやつ!』
亮介がおどけた調子でフォローするが、景子の鋭い眼光に睨まれて押し黙る。
『とにかく……座ろうよ。
ほなみさん、立ちっぱなしじゃ身体に障るよ』
野村の一言で、亮介がうんうんと頷く。
『そうそう、座って座ってほなみちゃん!』
『ほなみ』
祐樹はほなみを窓側に座らせた。
『は、はい……』
景子は溜め息を吐いて自分も腰を下ろしたが、ほなみと目を合わせようとしない。
(わあ……これは完全に敵意を持たれてる)
胃が痛む思いだった。
こういう扱いは学生時代に覚えがあった。
学年一の優等生でハンサムな智也と交際を始めた途端、一部の女子からの当たりがきつくなった。
教室に入った途端、それまで賑やかにお喋りしていた子達が突然シンとなり冷たい目で見てくる。
時々上靴が無くなる。
余りやり過ぎると、智也にばれるのがまずいと思ったのか、そういう嫌がらせはそれ以上エスカレートする事はなかったが。
だが、陰湿な手口で敵意を向けられてはいたが直接何かを言ってきた女子はいなかった。
その点で考えれば、景子は裏表がない人間なのかも知れないが……
祐樹は立ち上がり景子の隣に座り、内緒話をする様に、何か耳に囁いた。
すると景子は頬を染めてニッコリ笑う。
祐樹も笑うと、ほなみの隣に戻って来た。
ほなみはついそっぽを向く。
祐樹はその頬をつついてキスした。
ほなみはギョッとする。
景子が物凄い目でこちらを睨んでいた。
『に、西くん……』
『いいじゃん、ほっぺチュー位……口チューもセーフだと思うけど?』
祐樹は頬を両手で挟み込むと顔を近付けてきた。
ほなみは必死に胸を押すが、祐樹の唇が重ねられてしまう。
『ん……んん』
甘い唇の攻めに、抵抗の力が弱まる。
それを察した祐樹は舌を侵入させた。
ほなみの身体がビクリと震えて祐樹のシャツを掴む。
ここが外でメンバーや景子が居る事を忘れてしまいそうになる程、祐樹は巧みなキスでほなみを酔わせた。
祐樹は頬に軽く手を添えていたが、いつの間にか座席にほなみを沈め、片手で髪を掻き抱き、もう片手はスカートの中へと差し入れ太股を愛撫しながら口付けをしていた。
祐樹とほなみの座席の真後ろは空席だが、その後ろに三広と亮介、その隣には野村が座っていて、勿論二人のしている事が見えていない訳ではない。
皆唖然とその場面を眺める中、景子は苛立ちを隠せずに唇を噛む。
『ん……んん……ダメ』
『いいだろ……もう少し』
ほなみの甘い呟きと、祐樹の囁きと二人の動きで生まれる衣擦れの音と、時折シートの軋む音。
野村は赤くなり咳払いし、亮介は身体をもぞもぞさせ、三広は――
『ほれっ』
亮介は三広の鼻から鮮血が噴き出すより早くティッシュを宛がった。
祐樹は身体中が疼くのを感じながら、腕の中のほなみに夢中で口付けた。
(――軽く触れるだけのつもりだったのに……
やはり、ほなみと居ると俺は只の獣になってしまう……
だが、ここは二人きりの部屋じゃない……
これ以上エスカレートする前になんとかクールダウンしなくては……)
祐樹は、断腸の思いでほなみからそっと唇を離すが、愛しい女の夢見るような潤んだ目を見て、また口付けてしまう。
今のほなみは、寝室で祐樹に愛される時と同じ妖艶な表情をしている。
――誰にも、見せたくない……
『切符を拝見いたします~』
駅員の声で二人はギョッと我に反り、身体を起こす。
駅員は呆気に取られて立ち尽くしていたが、祐樹はネクタイを直し、二人分の切符を優雅な手つきで差し出して笑う。
ほなみは真っ赤になり、乱れたスカートを直して窓の方を向くと突っ伏してしまった。
微妙な表情をする駅員に、祐樹は爽やかな笑顔をキープしたまま言った。
『 すいません……
新婚旅行なんです。もう嬉しくて、はしゃいでしまって』
駅員はああ、と納得したような笑顔になる。
『それはおめでとうございます!お気をつけて良い旅を』
『ありがとう』
駅員は礼儀正しいお辞儀をして、景子や他メンバーの切符を確認して隣の車両に移った。
『はあ――!あせった――』
祐樹は大きく伸びをした。
『焦ったのはこっちだよ!
全く!場所を考えろよな――!』
亮介は後ろから祐樹をシバいた。
『ここで始めるかと思った……』
野村はボソリと呟いた。
『ふぐ……むぐ……げほっげほっげえっ』
三広はまだ鼻血が止まらないらしい。
亮介はニンマリ笑うと手を叩く。
『さてえ!じゃあ気分を変えて――!
クイズ大会でもやるか――!』
『ふんふん!』
三広はティッシュで鼻を押さえながら頷く。
『は?何なんですそれは』
景子は眼鏡の底から冷たい視線を向けた。
『移動中の恒例行事なんすよ。
退屈しないし、頭の体操になるっしょ~!
あと、しりとりとかね~!ハハハ』
『ほなみさんも、しりとりしようよ』
野村は俯いたほなみを気にかける。
『おでがらいぐよ――!
”ぞらどぶダンボ"!
ばいっ!
次、ぼなみぢゃん!』
三広が鼻声で叫んだ。
『え?えっ……えと、
"ボタン"!』
祐樹が大笑いする。
『終わったじゃん!』
『本当だ――!』
『ほなみちゃん、ナイス――!』
皆がケラケラ笑い、ほなみもつられて笑うが、景子がバン!と席のミニテーブルを叩くと水を打ったように静かになった。
『遠足じゃないんですよ?皆さん、プロの自覚はあるんですか!
幼稚園児じゃあるまいし!
出発してから帰るまでがライヴです!
それに、ここは外ですよ、何処で誰が見ているかわかりません。
綾波さんは今まで随分と自由にされていた様ですけど……
私は私のやり方があります!
いいですねっ!?』
『……』
『は、はい』
『ひいいっ怖い』
『…………』
景子の剣幕に皆、タジタジだったのだ。
『ほなみ……』
祐樹は手を握ると、そっと耳打ちして来た。
『叱られちゃったね』
『もうっ……西君が悪いんだからね!』
祐樹は子供みたいに舌を出す。
その無邪気な様に、ほなみはキュンと胸が鳴った。
『続きは……ホテルで……ね?』
『……っ』
頬が真っ赤になるほなみの髪をくるくると指で弄びながら、恥ずかしがる表情を覗き込んで楽しんでいたが、いつの間にか祐樹は寝息を立てていたのだ。
(全く西君ったら、勝手というか適当というか。
私が来た事で雰囲気悪くなってない?)
ほなみは思わず深く溜め息を吐く。
すると後ろから亮介がツンツンとつついてきて、小さな紙を座席の隙間から捩じ込んできた。
開いてみると、三人それぞれの文字で
『気にすんな――!』
『ほなみちゃんが来てくれて嬉しいよ』
『ドンマイ』
と書いてあり、胸の中が暖かくなった。
※※
――そうだ……
私が結婚したのは、一般の人ではないのだ。
雲の上の、音楽の国で生きている王子様なのだ……
そんな人の妻になれば、色んな事があって当たり前……
それに私は、智也を傷つけてまで西くんを選んだ。
けれど、それでも西くんと生きたかったから……
ほなみは景子の方をチラリとすると、話しかけるなと言わんばかりの冷たいオーラをまとってスマホを見ている。
――綾波さんがマネージャーでなくなるのは、もう仕方がない。
綾波さんには綾波さんの事情があるんだ。
私は、何があっても……
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