Love adventure②~らぶあどencore!

ペコリーヌ☆パフェ

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サミット・イン・NAGOYA②

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「はい、皆さん降りましたね?全員いますね?
フラフラ勝手に何処か行かないで下さい!」


キョロキョロしていた三広は景子に指差されてビクッとして亮介の背中に隠れた。
野村はまだ眠そうに欠伸をしている。



名古屋駅は複雑な造りをしていて、ほなみも余り来たことが無いからつい三広の様に辺りを見回したくなるが、景子の怒号を聞いて思わず背筋をシャンと伸ばした。


しかし、沢山の人達が行き交う中で一歩でも他の道へ逸れたら途端にはぐれそうだ。


「ほなみ」


祐樹が手をギュッと握ってきて、ほなみは安心して笑顔になる。


「転んだら大変だからね……」

「うん……」



鋭い殺気を感じると、やはり景子が睨んでいた。


(……こ、怖い……)



「景子ちゃんもはぐれない様に、手を繋ごう」


(け、景子ちゃん!?)


祐樹の呼び方にほなみはムッとする。



祐樹は景子の手を強引に繋ぐとよく通る声で号令みたいに言った。



「さあ、皆!ホテルに向かうよ」






祐樹とほなみ、景子の三人が先頭で駅に併設された複合ビルの中にあるホテルに向かった。


景子は祐樹と手を繋いで心なしかご機嫌に見える。


「このビル、お買いものするお店が沢山あるのよね~」

「今日時間あるんでしょ?行ってきたら?」


「西君はお洒落だし、私に似合う服を見立てて欲しいわあ~」


景子は祐樹に絡み付く様な視線を送る。



「うん?いいよ?」


「やった~嬉しい~」


景子は手を繋いだままで祐樹に擦り寄り、ほなみはギョッとした。

後ろの三人もヒヤヒヤして見ている。


「ばっ……ゆ、祐樹!何を約束してんだよ」


三広が腕を振り回して目を白黒させる。


「うん?買い物に付き合うだけだよ?荷物置いたら皆で行こうよ、せっかく来たんだし」


亮介は喚く三広の口を押さえた。


「うん!そ―だな!俺らも忙しくて買い物に出掛ける機会もないしな!」

「ふぐふぐっ」

「確か東急ハンズ入ってたよな~、俺ハンズ大好きなんだ―ハハハ!」

「ぶぎ――っ」


亮介は三広を無理矢理黙らせると、肩をがっちり掴んだ。




「なあ!野村も行くよなっ!」


続けて小声で野村に囁く。


『いいか!北森と祐樹を絶対に二人にさせるな!これは絶対の俺らの使命だからな!』




亮介の有無を言わさぬ剣幕に、野村はたじろぎながら頷く。



「あ――楽しみだな――っ」


白々しくはしゃぐ亮介を景子がギロリと睨むが、祐樹にニッコリ笑いかけられて、途端に頬を染めた。


ほなみは思わず祐樹の手をつねった。


「――!」


顔をしかめる祐樹だったが、ほなみが頬を膨らませてそっぽを向いているのを見てクスリとした。


――可愛いなあ、と思ってしまう。
こんなに素直に嫉妬の情を出されると、嬉しくて仕方がない。


景子がマネージャーになって、ほなみが不安がっているのは知っている。

けれど祐樹には綾波がマネージャーでいるよりは景子が後任をしてくれる方が都合が良い。


綾波が側にいると、ほなみにいつちょっかいを出されるか、常に心配が付きまとうし、要らぬ嫉妬をしてしまうのだ。



綾波は自分が見出だした歌手の女の子に夢中らしいが、ついこの間まであんなに執着していたほなみの事を簡単に忘れられるものだろうか。

祐樹は何処までも綾波を警戒しているのだ。

ほなみも隙だらけだし、いつ付け込まれて迫られるか分かったものではない。



景子は確かにキツイ女だが、智也の知り合いの紹介だし、おかしな人間では無いだろう。

これからマネージャーとしてバンドを支えて貰うのだから、無下には出来ないし、信頼関係を作っていかなければならない。


自分に対する好意の様な物も感じなくはないが、祐樹はそこに違和感を覚えていた。


景子が自分を見つめる目。
一見憧れや恋の感情が籠められている様に見えるが、祐樹にはそうは思えない。


じゃあ、何なのか?
と問われれば、上手い言葉が見つからないが……








ホテルの部屋は清潔で広く、眺めも最高だった。

祐樹は荷物を置いてベッドルームを確認する。


無言でドレッサーの椅子に座るほなみを後ろから抱き締めて囁く。



「すごく広いベッドだよ……
存分にほなみを愛せるね」


「……知らないっ」



ほなみは祐樹の腕を振りほどいた。


祐樹は一瞬目を丸くするが、溜め息を吐きほなみの頭をポンポン叩く。


「ほなみ、怒ってるね」


「…………」


「これからマネージャーの仕事を任せる人だし、邪険には出来ないだろう?」

「だからって、手を繋ぐ事ないでしょう!」


「ごめんねほなみ……」


「んっ」


白い首筋に唇を付けるとほなみは早くも反応してしまう。


「ヤキモチ妬いてる?」


「……っんっ」


膝まづき舌を耳に這わせると、耐えきれずにほなみはまた声を漏らした。


「手は繋いでも……こんな事をするのは、ほなみにだけだよ……」


祐樹はほなみのサラサラした髪をかきあげてうなじにキスした。


「あっ……」



「ほなみ……」



「ん……ん」



祐樹は頬にキスをして、指で唇をなぞり愛しい女を見つめる。

眩しい程に美しく潤んだ瞳がこちらを真っ直ぐ見返している。



さっき半端に触れて高まった熱が、再び祐樹の身体中を支配する。



祐樹はほなみを軽々と抱き上げてベッドルームまで早足で歩いていく。


細い指がシャツを掴む感触がいとおしい。



キングサイズのベッドにほなみをそっと横たえるとネクタイを緩めて外して放った。


ほなみから目を離さずに。


一瞬足りとも離したくない。
視線も身体も、出来ればずっと絡み合ったままでいたいと思う程に夢中だ。


祐樹が口付けようと身を屈めた時、スマホが鳴った。



「……うるさいなあ……こんな時に」


祐樹はチッと舌打ちすると、ほなみの髪をクシャリとしてスマホを取った。


亮介からだ。


――ああ、そう言えば、皆で買い物に繰り出す話をしたんだっけ……

どうしようか、と一瞬考えるが、ベッドで所在なげにしているほなみを見て、祐樹は心を決めて電話に出る。



「亮介?……うん。ゴメン。俺ら、行けないわ。……ん?ホント悪いな!
俺ら二人共腹痛だとでも言っといてくれ!じゃな」



祐樹は電源を切ってしまった。



――亮介達は景子の相手をするのに神経を遣うだろうな。

けれど、皆ゴメン。

今、俺の最優先事項はほなみなんだよ。




「出掛けるの……?」


ほなみが上目遣いで問う。

その表情が可愛くて、祐樹は抱き締めて瞼にキスした。


「に、西くん?」


「可愛いよ……ほなみ」


「あっ」


祐樹はほなみの唇をまるで食べるかの様に貪る。

「んん……んん」


花の様な唇。
切なく見つめる瞳。
柔らかな頬。

綺麗でいとおしくて、触れるだけでは足りなくて食べてしまいたい……


「かぷ!」

祐樹はふざけてほなみの鼻先をくわえた。


ほなみは面食らって居る。

「あーん」


咀嚼する様に、はむはむと口を優しく動かす。


「に……西くんっ何、してるの?」


「ほなみを食べてるの」


祐樹は頬をペロリ、と軽く舐めた。


「ひゃっ」


「そうしたい位に、可愛い……」


祐樹は、ほなみの手を取ると小指から順番に口に含んで見せた。


舐めたり吸ったり唇を這わせたり……


何とも言えない擽ったさにほなみは身体中がゾワリと粟立つ。



「……ふふっ」


笑いを溢してしまうほなみを見て、妖しく笑うと舌を首に這わせる。


途端にほなみの笑い声は甘い吐息に変わる。



「俺が本当に食べたい所を……頂こうかな?」


そう呟くと、素早くワンピースの背中のファスナーを外して脱がしてしまった。


薄いピンクの上下お揃いのレースが可憐な下着姿のほなみを嘗めるように眺めながら、自分も服を脱いでいく。



ほなみはベッドの上を後ずさる。


決して嫌ではない筈だ。
けれど、妊娠してからは抱かれて正気を失うのが怖いと感じているのを祐樹は知っている。


快感に溺れて、その果てで自分が壊れてしまわないかと畏れているのだ。




昨夜激しく何度も抱き合ったから、今夜は何もないとでも思っていたのだろうか。


ほなみは本気で躊躇している様に見えた。


祐樹は何もかもを脱ぎ捨ててしまうとじりじりとほなみに近付いた。


もう、逃げ場がないほなみは呆気なく捕まえられて組み敷かれる。


熱い血が集まり脈を打ち、固く反り勃った祐樹の猛りを見て、ほなみは唇を震わせる。



その唇を優しく奪い、媚薬を流し込むかの様に祐樹は舌を差し入れた。


動かす度に、柔らかいほなみの全てが反応して求めてくる。

言葉に出さなくても、身体に触れればほなみが何を欲しているのか、祐樹は分かってしまう。


ほなみ……

怖がらないで?


俺に、全部預けて……

甘く、狂おしく酔わせてあげるから……




ピンクのブラをそっと外して膨らみが露になると、祐樹は目が釘付けになる。


張りがあり美しい象(かたち)の柔らかいそれは、以前よりも大きく艶やかに変化して、祐樹は女性の神秘に畏敬を抱くと同時に強烈な淫らな欲望を煽られる。



隠そうとする細い腕を掴み、その桜色の突起を口に含み優しく舌で転がす。


ビクリ、ビクリとほなみの身体が悩ましく震えると祐樹の身体の獣までが震える。



「ほなみの身体……どんどん厭らしくなるね」


「や、やあっ……」


耳に囁いて乳房を指で揉むと、ほなみは甘く叫ぶ。


「俺……我慢出来そうにないよ……」


「んんっ……に、西くんっ」


「……なあに?何処かをもっと触って欲しい?」


ショーツを一気に下げて、太股を掴む。


ほなみは首を振った。


祐樹の瞳がギラリとする。


「俺、飢えてるから……離さないよ?」




「――!」


祐樹の舌が蕾の中を割って入っていくと、声にならない叫びをあげてほなみは身体を仰け反らせた。


水の音が部屋に響く。



「あ……ん……あっ……や、だ、め……っ」


「溢れてるのに……?」


祐樹は長い指を蕾に差し入れて優しく踊らせた。


「イヤっ……ダメエ――っ」


ほなみは、直ぐに達してしまった。

くったりと動かなくなってしまった美しい身体に祐樹は跨がる。


そっと頬を撫でるが、まだ戻って来ないのを見ると、待ちきれない獣を充分に潤った花園へと侵入させる。


水音がすると同時に声を漏らしてしまう。


「く……」


微かに、ほなみの目が開いた。


「ほなみ……行くよ」


祐樹は堰を切った様に腰を動かした。


「あ……ああああ!」


ほなみは快感で意識を引き戻される。




祐樹の甘く巧みな攻めにほなみはシーツを握りしめて甘く切なく何度となく啼いた。


祐樹はもっと激しく掻き回したくなるのを必死で抑えていた。


優しく、優しくしなければ……
ほなみが怖がる……


だが、蕾は獣を存分に締め上げて潤い、もっと攻めよとせがんでいるかの様だ。


「う……っ!」


歯を食い縛り、自制しようと試みるが、真下に居るほなみの美しい身体が悩ましく揺れているのを目にすると、そんな理性など崩壊するのはあっという間だ。


我慢出来る訳がないんだ。


ほなみも、うわ言の様にいつの間にか囁いている。


「あ……んっ……西くん……っ……ゆ……祐……樹っ」


「……!」


ほなみの唇から初めて名前が発せられ、祐樹は身体中が悦びとときめきで総毛立つ。



「ゆ……祐樹……祐樹っ」

「ほなみ――!」




もう、優しくするなど頭に無かった。


太股を痕が付く位に強く掴み大きく広げ、真上から深く突き刺す。


最奥に当たる感覚に脳天から足の先までが雷に撃たれた様に痺れた。


ほなみも激しく身体を震わせて息を乱す。



「祐樹っ……も、もっと……あ、あああ!」


「ほなみ……ほなみっ」


大きく激しく身体を動かして欲望のままに花園を打ち付ける内に、蕾の締まりも限界と言いたくなる位にキツくなる。


祐樹はほなみの乳房に顔を埋めて、腰を活発に動かす。


余りの快感に、動きを止める事が出来ない。


もう、お互いに果てるまで、このまま――



ほなみの視界が白く染まり、祐樹も限界が近付く。


「ああ、ダメっ……もうダメっ……祐樹っ……祐樹っ――!」


「くっ……俺も、もうっ」





一気に獣がカッと熱くなった時、欲望の証が流れ出した。



※※




暫く抱き合っていたが、ほなみがモゾモゾ動き、腕から出ようとする。

祐樹は力を込めて離さずに意地悪に笑った。



「離さないよ?」


「……く、苦しいから……ちょっと緩めて?」


「しょうがないなあ」


祐樹は頬にチュッと口づけてほなみを解放した。

ほなみはホッと息をついてシーツで身体を隠す。

腕を掴み、そのシーツを捲ろうとするが、ほなみが逃げる。



「に、西くんっ」


「なんだ、またそれに戻るの――?」


ほなみは真っ赤になった。


「だって……」


「まあ、いいけど……いや本当は全然良くないけど……まあ、いいや」


祐樹はブツブツ言うとシーツを力任せに引っ張りほなみの胸に顔を埋めて抱き締める。



「きゃ――!」


「ほなみ……ねえ、お願いがあるんだけど?」


祐樹が胸の間からキラキラな瞳で見つめてくる。


「な、なあに?」



「おっぱい吸わせて!」



「――!?」



「いや……いつも触ってる感じじゃなくて……
要するに、飲みたい!」


「え、えええ!?」


「赤ちゃんが産まれたら、取られちゃうもん……だから、ちょっと飲ませて~?いいだろ?」


祐樹は乳房を掴み、突起を含んで吸った。


「ん、んん!」


ほなみは蕾が締まるのを感じて声を漏らす。




「…………」


「ん……んんっ……ん」



ほなみは蕾がジュクリと濡れるのを感じて身体をもて余す。


祐樹は唇を離すと、舌でペロリと乳房を舐めた。


「あっ」



「やっぱり、でて来ないね」


「あ、当たり前でしょっ!お産近くなると出る人もいるらしいけど……っもうっ!」



祐樹はほなみの髪をそっと束ねる様に肩に流して、耳朶を噛んだ。


「――っ」


敏感にほなみが反応する。


「お乳は出なくても……ここがこうなっちゃったね?」



祐樹は指を太股へ滑らせて、蕾に触れた。



「あ、あっ」



「俺も……また止まらない……」



「に、西くんっ……」



祐樹は、再びほなみをベッドへ沈めると唇を指で撫でた。



「その呼び方じゃないでしょ?……奥さん……?」



獣を秘蕾に宛がい、一気に沈ませると、ほなみは甘く叫んだ。


「ああ……っ……ゆ、祐樹……祐樹っ」







二人の甘い愛の交わりは陽が落ちるまで続いた。

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