ダンジョンに転移した俺は、どうやらラスボスの1人らしいです。

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第1章 クラス転移編

第4話冒険者

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目を開けるとそこには―――美少女がいなかった。

当たり前のことだが、よくラノベに書かれているような異世界転移した次の日に美少女が隣に寝ているとか奴隷の女の子が寂しくて隣に寝ているとかそんなラブコメ俺には起きえないことである。

何故、そんな根拠が生まれたかと言うと答えは簡単…俺が陰キャだからだ。

中学の頃、ちょっといいなって思う子がいて、思春期男子あるあるの「これワンチャン、告ったら付き合える?あわよくばあんな事やこんな事もグヘヘ…」とか勘違いして実際女の子を皆が帰ったあとに呼び出し告白した所…

「いやー…何かごめんね?でも田中君が私の事好きだったなんて知らなかったなぁ!友達じゃダメかな?」

と言われた俺は帰った後、布団にくるまって暫く叫んだ後、ネットサーフィンをしていた所ラノベの存在を知り滅茶苦茶ラノベを読んだ。

結論から述べるならば、自分に対して優しくしてくれる女の子は大抵自分じゃない誰かに好意を寄せている可能性が高い。それが俺の場合は、西春だったわけで…おかけで分かった時は一時期すげぇ凹んだ。マジで。

そんな理由でまぁ、こと俺に関してはラブコメなんて現象起きえないのである。

「ヒロインの1人でもいれば何か変わるかもしれんが…俺にそんな相手ができるのか?彼女いない歴=年齢の俺が?はっ、んなわけ…」

そんな事を考えていると、ブザー音が鳴った。

「ったく、朝っぱらから侵入者かよ?何処のどいつだよ…俺まだ朝飯食ってねぇんだぞ?嫌な事は思い出すし、目覚め悪ぃな畜生がぁー!」

文句を言いながらメニュー画面を開き監視カメラから確認する。 

「ん?誰だよ、コイツらは…」

剣や槍、弓などを装備した約5~6人ほどの武装集団が侵入してきたのである。

「ふむ…、どうしたものか…」

すぐに思いついたのは対話という手段。だが、重要な事は俺が魔族だということだ。この世界の魔族という存在がこの世界にとって悪に属するものであれば対話は不可能。よって、この案はダメだな…。となると、残される手段は、生存競争。つまり、俺があの人族を殲滅するか、アイツらが俺たちを殲滅させられるかだな。面倒だが仕方ないだろう。

対する敵の情報だが、男2人に女4人パーティ、しかも男の片割れは顔が良くハーレム願望ありそうなエセ勇者だな。あれはダメだ、DPを支払ってアイツのステータス鑑定してみたんだが弱すぎる。

名前:フォルク
種族:人族

レベル25
HP(生命力):150
MP(魔力):50

攻撃力 150
防御力 107
俊敏性 102
運         12

スキル
・剣術(レベル2)
・隠蔽(レベル1)
・光魔法(レベル1)

称号
・エセ勇者
自分を勇者だと思っている思い上がりの激しい者に与えられる称号。

・Dランク冒険者
冒険者ギルドで与えられるランク。

本当に弱い。こんな奴が俺の聖なる領域に入ってくること自体許せん。いや、まぁ本質は悪なんだろうけども。それよりも問題なのは、こいつの右後ろにいるもう1人の男だ。こいつには、DPを使用しての鑑定でもステータスが見えなかった。危険だが一先ず警告だけでも言っておくか。

『 侵入してきた、諸君らに告ぐ!そこより先は我が領地に付き接近する事を拒否させてもらう!もし、拒否して侵入しようとしてきた場合は容赦はできないのでそのつもりでいる様に!』

さて、反応はどうかな?

「はっ!そんなこと言ってもお前が死にたくねぇだけだろ?命乞いしたって無駄だぜ!行くぞ、お前ら!!」

警告を無視して近づいてくるエセ勇者とその一行。

「はぁ~…、ホントこの勇者使えねぇわ」

罠を発動し先頭を歩いていた勇者の地面が崩れ落ちた。平たく言えば、落とし穴に引っかかったのだ。これだけであれば殺傷性は皆無な為、無事なのだが、そのままにするのも癪なのでゴブリン達にこっそり落とし穴から回収してもらった。残された面々は驚愕の表情を見せているものもいれば、特に表情も変わらない者もいる。

『 君たちの仲間は、俺のダンジョンに足を踏み入れた為回収させてもらった。無論まだ殺してはいない。ここで帰ってくれるのであれば何もしないしこの人間も返す』

そう告げると、さっきまで一言も話をしなかった男が答えた。

「そうか、貴殿は他の魔王達とは違い我らに対して殺戮の限りを尽くすものでは無いのだな…気に入った!是非とも話がしてみたいのだがどうだろうか?」

この状況で変な事を言う奴だなとは思ったが、俺個人としてもこちらの世界で人と話したことが無く、話をして見たかったということもあり許可を出し奥へ来るように指示をした。
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