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第1章「まず、キスから始めよう 」~佐江×清春 編
第21話「セックスでは、絶対に受け身になるな」
しおりを挟む(UnsplashのElise Wilcoxが撮影)
清春は、そっと乳房の上部を撫でながら尋ねた。
かまうもんか。今は真乃はここにいない。だから今夜だけは、ふれられるだけ佐江に触れておこう。
ここにいるのは、佐江と清春だけなのだから。
清春と、佐江。ふたりきり。
「ここ、自分で触れてみて、気持ちよかった?」
「どうかしら。自分でやるのって、上手くいかないんです」
「あれも一種のトレーニングだよ。やっているうちに、自分がしてほしいことが分かるようになる。してほしいことが分かれば、相手に言えるだろ。
セックスでは、絶対に受け身になるな」
清春はささやいた。
「女性が受け身になっているセックスなんて、男にとっても面白くないんだ。してほしいことは、男にはっきり言え。自分がしたいことも、はっきり言うほうがいいな」
「なんだか、むずかしい」
「セックスは究極のコミュニケーション方法だよ。相手の反応を探って、おたがいに満たされなくちゃ意味がない。難しい事なんだ。
だからトレーニングが必要でリハーサルをしたほうがいい」
形のいい佐江の乳房をじっと見つめてから、清春は長い指でゆっくりと触れはじめた。
ふ、と佐江の唇からため息がもれる。
「きもちいい、だろ?おれは、ここが嫌いな女性にはいまだかつて、会ったことがない」
「真乃も、好きでしょうか」
「たぶんね。ここは、女性の身体がだんだん目覚めてくるポイントなんだ。ほら……」
清春はそっと佐江の乳房に唇を寄せ、そのままするりと口に含んだ。
ぴくっと、岡本佐江の身体が弓なりになった。
「ああ、きみ、ここが好きなんだな。大事なことだよ。自分でも覚えておけよ」
そういう自分の声がかすれてゆくのを、清春はもう止められない。
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