夫には言えない、俺と息子の危険な情事

あぐたまんづめ

文字の大きさ
7 / 20

6話「少しずつ支配されていくカラダ」

 鵠の指が後孔の肉壁を割って、さらに奥へと入り込む。


「ここ、母さんの良い所だよね?」
「ひあーーーーっ、んんぅ!」


 中のシコリをコリコリと弄られれば、どうしても嬌声を上げてしまう。
 嫌々と首を振り、身を捩って抵抗すると、鵠は腹に回した手にさらに力を込めた。
 稲妻が走る刺激を受け流そうと背中を弓なりに反らし、両足をつりそうになるくらいピンと伸ばす。
 息子の指が3本目になるのに気づかないくらい、俺は快楽に悶えていた。
 無駄だと分かっていたけど、呂律の回らない口で懇願する。


「っ、うう……いあ、いあらぁ……もうやえてぇ……」
「前もすごい反り勃ってる。出したいよね、楽になりたいよね。でも、その前に言いたいことがあるんじゃない?」


 腹に回していた手を俺の先走りが垂れた先端にあてがい、カリ首を捏ねくり回しながら悪戯っぽく言った。


「……頼む、お前のがいい……お前のでナカをグチャグチャにしてぇっ……!!!」
「よく言えました」


 鵠は俺の首輪にキスを落とし、待ってましたとばかりにズボンからブルンと勃起したものを取り出した。
 そしてそれを今か今かと待望するパックリと開ききった蕾に、下から突き上げるように挿入した。


「あっ――――…………!」


 掠れた声と同時にビュク、と自分の腹に白濁を撒き散らした。
 射精の疲労感に体に力が入らず、くたりと息子に身を預けた。


「入れただけでイッちゃうなんて、母さんのカラダはえっちだね」


 耳元で囁いてきた甘い声は、もはや俺の知っている可愛い息子のものではなかった。
 自分に発情する立派な雄の声だ。





 ――――それから時が経ち、夫の鷲が出張から戻る前日。
 夜ご飯を食べ終え、皿洗いをしながら、隣にいる息子に感謝を告げた。


「この1週間、ありがとうな。毎日晩飯作ってくれたり、日用品とか買い足してくれて本当に助かったよ」
「そんなの当たり前だよ。いくら病院の薬を飲んでるからってうかつに外出したら、襲われかねないもん。僕の大事な母さんが僕以外のαに犯されるなんて絶対に嫌」
「はは……」


 息子の真面目なトーンに乾いた笑いしかでなかった。いや、いっさい笑いごとではないんだが。


「それだけ?」
「へ?」
「とぼけないでよ。他にもお礼、あるんじゃないの?」


 「ココのお世話とかさ」と言って、尻の窪みに指を突っ込んできた。


「ーーっひぁ!」
「毎日挿れてたから、すんなり入るようになっちゃったね、布越しなのに」


 うっかり皿を落としそうになって注意しようとしたが、息子の意地悪な笑みに、口を噤んでしまう。
 そう、あれから毎日、夜は息子とセックスをする爛れた生活を送っていた。
 いくら生理現象とはいえ、許されることではない。


「鷲には黙っていてほしい」
「きっと怒るよね。僕たちがこんなことしてるなんて。父さんには絶対に嫌われたくない」
「それもそうなんだが、お前がαだっていうことも、今は黙っていてほしい」
「……やっぱりαの僕なんて父さんからしたら邪魔、だから?」
「バカ! そんなわけあるかっ!!!」


 思わず鵠の手を強く握り、叫んでしまった。
 鵠は悲しそうに眉を下げ、震える声で言った。


「最近ずっと考えるんだ。5年前、自分が最初からαだと分かっていた場合でも、父さんは僕を引き取ってくれたのかなって」
「……馬鹿だな、当たり前だろう。鵠の代わりなんていやしない。俺たちは鵠を本当に息子みたいに思っているんだから。鷲のスマホのフォルダ見たことあるか? お前の寝顔コレクションでびっしり埋まってるんだぞ?」


 「それはちょっと怖い」と言いながらも、鵠は頬を緩ませた。
 鵠は何も悪くない。お前を引き取ったのは、『あの時』の俺に面影を重ねていたから。鷲は二度と『あんなこと』が起きないように、ただ助けたかっただけなんだ。
 俺と鷲は息子に秘密にしていることがある。それを打ち明けるにはまだ早い。


「――――悪い。今は鷲、仕事で根詰めてるから負担をかけたくない。仕事がひと段落したタイミングで、俺から直接言わせてくれ」
「……ん、わかった」
「よし、いい子」


 甘えたしぐさですり寄せてきた息子の頭をポンと撫でた。
感想 4

あなたにおすすめの小説

出来損ないのオメガは貴公子アルファに愛され尽くす エデンの王子様

冬之ゆたんぽ
BL
旧題:エデンの王子様~ぼろぼろアルファを救ったら、貴公子に成長して求愛してくる~ 二次性徴が始まり、オメガと判定されたら収容される、全寮制学園型施設『エデン』。そこで全校のオメガたちを虜にした〝王子様〟キャラクターであるレオンは、卒業後のダンスパーティーで至上のアルファに見初められる。「踊ってください、私の王子様」と言って跪くアルファに、レオンは全てを悟る。〝この美丈夫は立派な見た目と違い、王子様を求めるお姫様志望なのだ〟と。それが、初恋の女の子――誤認識であり実際は少年――の成長した姿だと知らずに。 ■受けが誤解したまま進んでいきますが、攻めの中身は普通にアルファです。 ■表情の薄い黒騎士アルファ(攻め)×ハンサム王子様オメガ(受け)

繋ぎの婚約を契約通り解消しようとしたら、王宮に溺愛軟禁されました

こたま
BL
エレンは子爵家のオメガ令息として産まれた。年上のアルファの王子殿下と年齢が釣り合うオメガ令息が少なく、他国との縁組も纏まらないため家格は低いが繋ぎとして一応婚約をしている。王子のことは兄のように慕っており、初恋の人ではあるけれど、契約終了時期か王子に想い人が現れた時には解消されるものと考えていた。ところが婚約解消時期の直前に王子宮に軟禁された。結婚を承諾するまでここから出さないと王子から溢れるほどの愛を与えられる。ハッピーエンドオメガバースBLです。

最悪の婚姻から始まるただ一つの愛

統子
BL
最悪の婚姻だった。 皇太子の正室として迎えられながら、 与えられたのは祝福ではなく、冷たい部屋と拒絶だけ。 触れられることすら恐ろしく、 ただ静かに時間が過ぎるのを待つしかなかった。 けれど—— 差し出された手は、思っていたものとは違っていた。 無理に触れない。 急がない。 ただ、こちらの様子を確かめるように、少しずつ距離を縮めてくる。 気づけば、隣に座ることが当たり前になり、 言葉を交わす時間が、夜の習慣になっていた。 触れられるたびに怖さは消え、 代わりに残るのは、離れがたい温もり。 これは、最悪の婚姻から始まった関係が、 やがて“ただ一人”へと変わっていく物語。 望まれなかったはずのはじまりが、 いつしか、何よりも大切なものになるまでの—— 静かで、優しい、溺れるような愛の記録。

長年仮番として務めてきましたが、王子は正式な番を娶るそうです

けふ
BL
王都を守る巨大結界は、王族の魔力によって維持されている。 第二王子アデルの傍らには、常に一人の騎士がいた。 近衛騎士レオン。 彼は長年、王子の「仮番」として特別な任務を担っている。 しかし王子は、他国の王女との正式な番契約が決まってしまった。 仮番の役目は、そこで終わるはずだった。 だが結界塔で行われる儀式の中で、 二人の関係は次第に変わり始める。 王族と騎士。 主と臣下。 越えてはならない境界を前にしても、 王子は騎士の手を取る。 「共に立て」 ※オメガバースではありません ※ふんわり読んでください ※なんでも許せる方向け ※イラストはChatGPTさん

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。

【完結】逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!

雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。 しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです… 本当の花嫁じゃないとばれたら大変! だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、 だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という お話です。よろしくお願いします<(_ _)>

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。