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ああ、こちらは『異世界行き課』です。
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頬杖をつき、ネイルを施した爪でカツカツと机を叩いている女神様。
珍しくご機嫌斜めのようだ。
――ああ。面倒だが、円滑な業務遂行の為、聞くしかあるまい……
「いかがしましたか?」
「ん~~……」
歯切れも悪い女神様。
昨日の『蕪木萌香』さんの『異世界行き』が一年先送りになった件かとも思ったが、急ぐわよ♪っと元気に退出されていたので、関係なかろうと気安く尋ねてしまった。
――しまったか……
問いかけは不味かったかと思った矢先――
「ん、もおっ。聞いてくれるー!? 昨日の合コン。超!大ハズレっ!だったのよ~! 会社が凄いってだけで本人達はちーっとも素敵じゃなかったわ~。あ~あ…… まったく愚かね~……」
「はぁ」
通常運転だった事に少し安堵する眼鏡。返事もそっけなくなった。
「萌香ちゃんは駄々こねるし、昨日は散々だったわっ」
昨日の『異世界行き』の件に触れられ、やや緊張が走る。
「まぁ。そこらが可愛いくもあるのだけど――。 さ、次に期待ね♪」
そういうと、いつもの調子を取り戻す女神様。ふふふ~んと指で宙に円を描き鏡の様な物を顕現させると、いつものように外の観察を始める。
――この前はランチ情報を検索していましたね……
どうでもいいかと自身の仕事を再開する眼鏡。
昨日――、いつもの様に異世界送りとなるハズだったが当人が拒否。どうなる事かと思ったが、女神様より一年間の猶予が与えられた。『異世界行き課』が発足してから、初めての事案であった。もし女神様の合コンの予定がなければ、じっくりと話し合ってその日の内に異世界に送ったのであろうか……。
――こちらには分からぬ事ですが……
午後になり、今日も定時で上がれそうだと思っていると女神様が声をかけてきた。
「うふふ。見て見て♪ 早速萌香ちゃんが突っ走ってるわ♪」
どれどれと眼鏡。
そこには医者になると息巻いている萌香の姿が映し出されていた。
『「萌香ちゃんが異世界に行けない理由。まぁ、この世界に居なきゃいけない事を証明してみせて♪」』
眼鏡は昨日の女神様の言葉を思い浮かべる。
――ああ、きっかけはどうであれ、医者を目指すとは素晴らしいですね。
微笑ましく眺めていると、早速担任に諭されている。医者は諦めるのであろうか……。何て事を思っていると女神様の肩が揺れている事に気付く。
「あははっ ん、もう~。がんばちゃって~、かっわいいんだから~~♪」
すこぶる楽しそうである。
「萌香ちゃんはね~、昨日の時点ですんごく意気込んでー、朝から学校行くぞってなってたのに、今日寝坊しちゃったのよね~♪ ほら~、ガンバリが空回るっ子っているじゃな~い。萌香ちゃんはまんまソレみたいね♪ うふふ♪ 確かにー、お医者様は素敵だけども~~。一年後にお医者になってる訳じゃないじゃな~い。 もう少しガンバリましょうってとこね♪」
――昨日から観ているのか…… そういえば……。
異世界行きは決定事項で免れないとの話だったと思い出す。そうなると、覗き見ている様が大変悪趣味であると、嫌悪感を抱く眼鏡。その場を離れパソコンに向かい直す。
女神様は変わらず鏡を見ている。
――それとも、女神様のお考えも変わり、この一年の成果によっては異世界行きは無くなるのでしょうか……
今尋ねようかとも思ったが、そろそろ終業時間となる為、止めておきましょうと、仕事を続ける。
さて、今晩は何を食べましょうかと、呑気に過ごす眼鏡でした。
珍しくご機嫌斜めのようだ。
――ああ。面倒だが、円滑な業務遂行の為、聞くしかあるまい……
「いかがしましたか?」
「ん~~……」
歯切れも悪い女神様。
昨日の『蕪木萌香』さんの『異世界行き』が一年先送りになった件かとも思ったが、急ぐわよ♪っと元気に退出されていたので、関係なかろうと気安く尋ねてしまった。
――しまったか……
問いかけは不味かったかと思った矢先――
「ん、もおっ。聞いてくれるー!? 昨日の合コン。超!大ハズレっ!だったのよ~! 会社が凄いってだけで本人達はちーっとも素敵じゃなかったわ~。あ~あ…… まったく愚かね~……」
「はぁ」
通常運転だった事に少し安堵する眼鏡。返事もそっけなくなった。
「萌香ちゃんは駄々こねるし、昨日は散々だったわっ」
昨日の『異世界行き』の件に触れられ、やや緊張が走る。
「まぁ。そこらが可愛いくもあるのだけど――。 さ、次に期待ね♪」
そういうと、いつもの調子を取り戻す女神様。ふふふ~んと指で宙に円を描き鏡の様な物を顕現させると、いつものように外の観察を始める。
――この前はランチ情報を検索していましたね……
どうでもいいかと自身の仕事を再開する眼鏡。
昨日――、いつもの様に異世界送りとなるハズだったが当人が拒否。どうなる事かと思ったが、女神様より一年間の猶予が与えられた。『異世界行き課』が発足してから、初めての事案であった。もし女神様の合コンの予定がなければ、じっくりと話し合ってその日の内に異世界に送ったのであろうか……。
――こちらには分からぬ事ですが……
午後になり、今日も定時で上がれそうだと思っていると女神様が声をかけてきた。
「うふふ。見て見て♪ 早速萌香ちゃんが突っ走ってるわ♪」
どれどれと眼鏡。
そこには医者になると息巻いている萌香の姿が映し出されていた。
『「萌香ちゃんが異世界に行けない理由。まぁ、この世界に居なきゃいけない事を証明してみせて♪」』
眼鏡は昨日の女神様の言葉を思い浮かべる。
――ああ、きっかけはどうであれ、医者を目指すとは素晴らしいですね。
微笑ましく眺めていると、早速担任に諭されている。医者は諦めるのであろうか……。何て事を思っていると女神様の肩が揺れている事に気付く。
「あははっ ん、もう~。がんばちゃって~、かっわいいんだから~~♪」
すこぶる楽しそうである。
「萌香ちゃんはね~、昨日の時点ですんごく意気込んでー、朝から学校行くぞってなってたのに、今日寝坊しちゃったのよね~♪ ほら~、ガンバリが空回るっ子っているじゃな~い。萌香ちゃんはまんまソレみたいね♪ うふふ♪ 確かにー、お医者様は素敵だけども~~。一年後にお医者になってる訳じゃないじゃな~い。 もう少しガンバリましょうってとこね♪」
――昨日から観ているのか…… そういえば……。
異世界行きは決定事項で免れないとの話だったと思い出す。そうなると、覗き見ている様が大変悪趣味であると、嫌悪感を抱く眼鏡。その場を離れパソコンに向かい直す。
女神様は変わらず鏡を見ている。
――それとも、女神様のお考えも変わり、この一年の成果によっては異世界行きは無くなるのでしょうか……
今尋ねようかとも思ったが、そろそろ終業時間となる為、止めておきましょうと、仕事を続ける。
さて、今晩は何を食べましょうかと、呑気に過ごす眼鏡でした。
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