5 / 14
「美(?)山猫と野獣」(サブキャラ:四課の課長とみーちゃん)
美山猫(?)と野獣・あとがき
しおりを挟む
お読みいただきありがとうございますーー!!
とりあえず、このようなオゲレツぶりで、皆様おつかれさまでございました…(笑)
いろいろツッコミどころはあるかもしれませんが(?)、とりあえず「番外編」はこんな感じのお話となっております!
* * *
実はこの番外編の第1作目として書いたのは「山猫ンデレラ」(笑)というもので、この「山猫ル」のお話は2作目に書いたものです(「山猫ンデレラ」はのちのち公開予定です)。それで、初作の「山猫ンデレラ」が馬鹿全開だったため、こちらはやや抑えた感じになっております(これでも!)。しかし第1話が「美女と野獣」って、まあ知ってる方も多いと思いますが、シンデレラほどのメジャーさではないですよね。
さてそういうわけで今回の「美女と野獣」パロディですが、観た方ならお分かりのとおり、お城での食事や喋るポットなど、ディズニー映画版のイメージが元になってます。
しかしこの「美女と野獣」は以前ちょっといろいろ考察したことがあり、実はとっても示唆深いお話なのですよ!本当、パロディとはいえ、この話を下敷きにして書こうとすると色んなキーワードやテーマが深くて、ついつい深掘りしたくなってしまいました。なので、あえて全然それらを組み込まずにさくっとまとめてしまいましたが…(という言い訳)。
というわけでちょっと「美女と野獣」のお話を。
* * *
ディズニー映画版では、鮮やかな黄色いドレスの主人公ベルと真っ赤なバラが印象的な本作。ベルは心が綺麗でアクティブで、引きこもりがちな野獣を励まし、陽キャが陰キャをぐいぐい外に連れ出して行くような明るさがあります。
そして実は元々、醜い老女に親切にしなかった傲慢ゆえに野獣に変えられてしまった美男子の王子が、自分が醜い姿のままで真実の愛が得られるかというのが映画の骨子になっています。魔法のバラの花びらが全て散る前に、「誰かを愛し、愛されなければ」呪いを解くことはできず、人間に戻るチャンスはありません。愛するだけでも、愛されるだけでもダメ。
しかしこの呪いって「制限時間中に美醜コンプレックスを乗り越え、それを証明せよ!」っていう、ものすごい課題。
これに対して、原作の方(前編の最初の【あらすじ】に書いたのはこちら)。
大筋は同じなのですが、野獣だけでなく、こちらはややベルの方もコンプレックスを乗り越える感じになっています。
ベルというのは「美しい」という意味で、まさに美女。ただ、原作のベルはディズニー版より大人しい普通の娘で、野獣の姿を積極的に愛したりはできません。求婚されてもすげなく断り続け、夢で暗示される美青年(元の野獣の姿)の方に惹かれています。
そして一度村に帰った時、村の男たちからモテまくるのですが、彼らにイマイチぴんと来ず。それで野獣が病に倒れたと知ってからようやく自分の気持ちに気づき、心を決めて愛を誓います。
というわけで、醜い野獣が、それでも愛してくれる人を見つけられるかどうか。さらに、自分の醜さを乗り越えて心を開き、そのままの姿で人を愛せるのかどうか。それに加え、美しくてモテモテのベルが、それでもなお醜い野獣を選べるのかどうか。
そういった悩ましくも根源的なテーマが詰まっていて、「イケメンじゃなきゃ妄想がはかどらない!」という私たちに「愛とは何か」を投げかけてくれます(?)
私としては、「自分が醜い姿なのに、美しい人を愛して、しかもその人に『こんな自分を愛してほしい』と伝えていく」っていうのが、なかなかなハードルだと思いました。もう、そこかしこに葛藤の花が咲いている。この美醜問題はそのままBL(男同士)というハードルにも通じるものがありますね。
それと、「あの人が好きっ」とか、「あいつを振り向かせて好かれよう!」という、一方通行の恋は簡単だけど、「愛し、愛される」っていう条件は、それとは次元が違って、自分と向き合わなきゃいけない感じがする。相手のすべてを理解して認めるというのは、自分の全てを理解して認めること。相手の欠点はかわいく思えても、自分のそれとは向き合えない…(逆もしかり)ってことはよくあって、自分も相手も二人分丸ごと!っていうのはもはやラブというか「悟り」じゃないかと思ってしまいます。
* * *
ふう、ちょっと解説が長くなりましたー。
そういえば本編の方ですが。
野獣が最初出てきた時、「フハハハ!」的な、いかにもな口調で喋らせてみましたが、面白かったですー!現代ドラマだと出てこない口調!あれはクロが演劇部時代を思い出して演じているという設定です(笑)
久しぶりのみーちゃんもそれらしくハッピーエンドにできてよかったー。
というわけで、こんな感じでいろんなお話に挑戦します。
では次回、「白雪姫」でお会いしましょう!!
あとみく
とりあえず、このようなオゲレツぶりで、皆様おつかれさまでございました…(笑)
いろいろツッコミどころはあるかもしれませんが(?)、とりあえず「番外編」はこんな感じのお話となっております!
* * *
実はこの番外編の第1作目として書いたのは「山猫ンデレラ」(笑)というもので、この「山猫ル」のお話は2作目に書いたものです(「山猫ンデレラ」はのちのち公開予定です)。それで、初作の「山猫ンデレラ」が馬鹿全開だったため、こちらはやや抑えた感じになっております(これでも!)。しかし第1話が「美女と野獣」って、まあ知ってる方も多いと思いますが、シンデレラほどのメジャーさではないですよね。
さてそういうわけで今回の「美女と野獣」パロディですが、観た方ならお分かりのとおり、お城での食事や喋るポットなど、ディズニー映画版のイメージが元になってます。
しかしこの「美女と野獣」は以前ちょっといろいろ考察したことがあり、実はとっても示唆深いお話なのですよ!本当、パロディとはいえ、この話を下敷きにして書こうとすると色んなキーワードやテーマが深くて、ついつい深掘りしたくなってしまいました。なので、あえて全然それらを組み込まずにさくっとまとめてしまいましたが…(という言い訳)。
というわけでちょっと「美女と野獣」のお話を。
* * *
ディズニー映画版では、鮮やかな黄色いドレスの主人公ベルと真っ赤なバラが印象的な本作。ベルは心が綺麗でアクティブで、引きこもりがちな野獣を励まし、陽キャが陰キャをぐいぐい外に連れ出して行くような明るさがあります。
そして実は元々、醜い老女に親切にしなかった傲慢ゆえに野獣に変えられてしまった美男子の王子が、自分が醜い姿のままで真実の愛が得られるかというのが映画の骨子になっています。魔法のバラの花びらが全て散る前に、「誰かを愛し、愛されなければ」呪いを解くことはできず、人間に戻るチャンスはありません。愛するだけでも、愛されるだけでもダメ。
しかしこの呪いって「制限時間中に美醜コンプレックスを乗り越え、それを証明せよ!」っていう、ものすごい課題。
これに対して、原作の方(前編の最初の【あらすじ】に書いたのはこちら)。
大筋は同じなのですが、野獣だけでなく、こちらはややベルの方もコンプレックスを乗り越える感じになっています。
ベルというのは「美しい」という意味で、まさに美女。ただ、原作のベルはディズニー版より大人しい普通の娘で、野獣の姿を積極的に愛したりはできません。求婚されてもすげなく断り続け、夢で暗示される美青年(元の野獣の姿)の方に惹かれています。
そして一度村に帰った時、村の男たちからモテまくるのですが、彼らにイマイチぴんと来ず。それで野獣が病に倒れたと知ってからようやく自分の気持ちに気づき、心を決めて愛を誓います。
というわけで、醜い野獣が、それでも愛してくれる人を見つけられるかどうか。さらに、自分の醜さを乗り越えて心を開き、そのままの姿で人を愛せるのかどうか。それに加え、美しくてモテモテのベルが、それでもなお醜い野獣を選べるのかどうか。
そういった悩ましくも根源的なテーマが詰まっていて、「イケメンじゃなきゃ妄想がはかどらない!」という私たちに「愛とは何か」を投げかけてくれます(?)
私としては、「自分が醜い姿なのに、美しい人を愛して、しかもその人に『こんな自分を愛してほしい』と伝えていく」っていうのが、なかなかなハードルだと思いました。もう、そこかしこに葛藤の花が咲いている。この美醜問題はそのままBL(男同士)というハードルにも通じるものがありますね。
それと、「あの人が好きっ」とか、「あいつを振り向かせて好かれよう!」という、一方通行の恋は簡単だけど、「愛し、愛される」っていう条件は、それとは次元が違って、自分と向き合わなきゃいけない感じがする。相手のすべてを理解して認めるというのは、自分の全てを理解して認めること。相手の欠点はかわいく思えても、自分のそれとは向き合えない…(逆もしかり)ってことはよくあって、自分も相手も二人分丸ごと!っていうのはもはやラブというか「悟り」じゃないかと思ってしまいます。
* * *
ふう、ちょっと解説が長くなりましたー。
そういえば本編の方ですが。
野獣が最初出てきた時、「フハハハ!」的な、いかにもな口調で喋らせてみましたが、面白かったですー!現代ドラマだと出てこない口調!あれはクロが演劇部時代を思い出して演じているという設定です(笑)
久しぶりのみーちゃんもそれらしくハッピーエンドにできてよかったー。
というわけで、こんな感じでいろんなお話に挑戦します。
では次回、「白雪姫」でお会いしましょう!!
あとみく
0
あなたにおすすめの小説
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
劣等アルファは最強王子から逃げられない
東
BL
リュシアン・ティレルはアルファだが、オメガのフェロモンに気持ち悪くなる欠陥品のアルファ。そのことを周囲に隠しながら生活しているため、異母弟のオメガであるライモントに手ひどい態度をとってしまい、世間からの評判は悪い。
ある日、気分の悪さに逃げ込んだ先で、ひとりの王子につかまる・・・という話です。
【bl】砕かれた誇り
perari
BL
アルファの幼馴染と淫らに絡んだあと、彼は医者を呼んで、私の印を消させた。
「来月結婚するんだ。君に誤解はさせたくない。」
「あいつは嫉妬深い。泣かせるわけにはいかない。」
「君ももう年頃の残り物のオメガだろ? 俺の印をつけたまま、他のアルファとお見合いするなんてありえない。」
彼は冷たく、けれどどこか薄情な笑みを浮かべながら、一枚の小切手を私に投げ渡す。
「長い間、俺に従ってきたんだから、君を傷つけたりはしない。」
「結婚の日には招待状を送る。必ず来て、席につけよ。」
---
いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
番解除した僕等の末路【完結済・短編】
藍生らぱん
BL
都市伝説だと思っていた「運命の番」に出逢った。
番になって数日後、「番解除」された事を悟った。
「番解除」されたΩは、二度と他のαと番になることができない。
けれど余命宣告を受けていた僕にとっては都合が良かった。
《完結》僕の彼氏は僕のことを好きじゃないⅠ
MITARASI_
BL
彼氏に愛されているはずなのに、どうしてこんなに苦しいんだろう。
「好き」と言ってほしくて、でも返ってくるのは沈黙ばかり。
揺れる心を支えてくれたのは、ずっと隣にいた幼なじみだった――。
不器用な彼氏とのすれ違い、そして幼なじみの静かな想い。
すべてを失ったときに初めて気づく、本当に欲しかった温もりとは。
切なくて、やさしくて、最後には救いに包まれる救済BLストーリー。
毎日更新
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる