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0 【独身女】
しおりを挟む他人が。知人が。
友人が。家族が。
自分が。
ーー独身である事に対して。
結婚しないのか、出来ないないのか、してないのか。
どうでも良い事だろうか?
側から見れば言い回しの違いでしかないのかもしれない。
独身側からしたら大事なのだが、だからといって主張する場所もなければ、受け入れてくれる場所もない。
ただ自分に言い聞かせて、納得できる理由を見つけて苦しまないでいられるように。
ーー本人以外に理解など出来るわけないのだから。
ましてや、「なんで独身なの?」と問う人間には到底理解して貰えないのだから。
結婚に関してに限らず、価値観は人それぞれで。
その価値観が似ている人間が合うのか、多少ずれた人間同士が合うのかどうかもそれぞれだ。
私の場合は。
カッコつけて『自分が嫌いだから』と言いがちである。
自分の事が嫌いーー謙虚な女ぶってるその姿に酔うのだ。
本当は誰よりも自分のことが大好きで自分が大事。
ーーーとある映画で。
『自分の事よりも仲間を大切に思う。ーー自分に酔っているのだ。
私も同じだ。ーー恋する自分に酔っていたのだ』
ーー胸をを打たれた気分だった。
もやもやした感情に答えが出た。
自分が自分を嫌いなんじゃない。
周りが私の事が嫌いなんじゃない。
ーー興味がないだけ。
私の事を1番に思うのは私。
私以上に私を愛せる人はこの世にいないだろう。
何故なら私は私以上に『他人』を好きになる事は無いだろうから。
そんな私を知る事となれば、私を愛せる人などいないはずだから。
ーーそう思っていた。
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