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第三部 宰相閣下の婚約者
607 その鳥は食い気を選ぶ
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ヒース・コンティオラ公爵令息もフォルシアン公爵家での夕食に参加させる。
なるほどと思わなくもないけど、私にはその公爵令息の為人や能力がさっぱり分からない上に、この場合の決定権を持つのはエリィ義母様。
私はおずおずと、エリィ義母様を見やった。
「レイナちゃん」
「はい」
「レイナちゃんは、どう思う?」
「私……ですか?」
が、思いがけずエリィ義母様から質問を返されてしまった。
「愚息が学園を卒業したのはもう何年も前の話。正直言って、コンティオラ公爵閣下のご子息が、一人で来客対応の出来る子なのかが判断出来ないわ。接点がなかったんですもの。レイナちゃんなら、どうする?」
なるほど、判断のスタートラインはほぼ同じなのか。
この場合、実母であるコンティオラ公爵夫人に聞くのも無意味だろうし、そうなるとあとは、マトヴェイ部長――は「ヒース君を呼べ」と言っている側だ。
私は念のため、マトヴェイ部長に再確認をしてみた。
「マトヴェイ部長。部長がそう言った提案をされるからには、コンティオラ公爵令息は公爵家跡取りとして優秀だと思われているんですね?あ、すみません。疑っているわけではなくて、客観的な意見を知りたいと言うか」
「ああ、まあ……詐欺だ女遊びだ婚約破棄だと、領内のロクでもない話ばかり聞かされていては、疑心暗鬼になっても仕方がないとは思うが……ヒース君は姉に向かって『いい加減に夢の世界から戻って現実を見たらどうか』と言ってのけるくらいには胆力のある子だ。公爵令息でなければ、防衛軍に推薦したかったくらいでね」
コンティオラ公爵の若かりし頃(多分クマはない)を彷彿とさせる容貌に、夫人譲りのしっかり者だと言う。
「……ルーミッド様」
困ったように眉尻を下げるコンティオラ公爵夫人に、マトヴェイ部長は「事実では?」と微笑んだ。
「マリセラ嬢への接し方以外は、私はヒルダ様も公爵家正夫人としての義務も立場も充分に理解している女性だと思っていますよ」
「……っ」
マリセラ嬢の事以外、と強調されたせいか、コンティオラ公爵夫人の表情は冴えないままだけど。
「つまり今日、夕食に招いて『姉を詐欺の囮にしたい』と言っても、そこに至る経緯を説明すれば、むやみに反対せず、どこにもバラさずに協力してくれる――と、言うことで大丈夫ですか?」
ちょっと明け透けに聞き過ぎたかな?と思ったものの、起きている事態が事態だ。
マトヴェイ部長も、あれこれ言わずにはっきりと首を縦に振った。
「かえって公爵閣下の方が、ヒルダ様とマリセラ嬢の身を心配して、一言くらいは何か言うかも知れない」
……苦労性の公爵の、普段の姿が偲ばれる。
「エリィ義母様、お招きする前提でイル義父様に連絡をお入れしては?」
そう結論付けた私に、エリィ義母様は「分かったわ」と、微笑んだ。
義母様は、私の結論をどうやら尊重してくれるらしい。
マトヴェイ卿に、コンティオラ公爵と王都学園、すなわち公爵令息への連絡をすぐさまお願いしていた。
承りました、とマトヴェイ卿も軽く頭を下げる。
「どのみち今から戻れば、席を外していた間のことをお尋ねになるだろうから、ちょうど良いかと」
「夫とイデオン公へは、こちらから連絡を入れますわ。ご自身のお仕事もおありでしょうから、どうぞマトヴェイ卿は王宮へお戻りになって?コンティオラ公爵夫人は、まだ夕食までには少し時間はありますけれど、このまま共にフォルシアン公爵邸に来ていただきますわ」
頷いたマトヴェイ部長は、多分明日は自分もコンティオラ公爵も動けないだろうが、何かあれば王宮に知らせてくれと、私に言い置いて商会を後にした。
「……ユングベリ商会長」
そしてマトヴェイ部長の姿が見えなくなったそのタイミングで、ようやく話せると言った態で、カール商会長代理が口を開いた。
「元々の馬車の事故ですが……報告は、どうすべきとお考えですか?ここまでの皆様のお話からすると、コンティオラ公爵邸の使用人達、お嬢様やお客様がたに、今、事が露見するのは避けた方が良いとお考えのように思うのですが」
確かに、自警団はむやみに貴族の邸宅に近付かないとしても、王都警備隊の方は事故発生を報告することで、事情聴取だなんだと邸宅に押しかける可能性が高い。
そうなると夫人がセルマの街に向かおうとしていたと、勘づく人も出るかも知れないのだ。
「ちなみに今、夫人以外の馭者や車輪の外れた馬車はどこに……?」
「馬車自体は街道から少し外れた草むらに移動させて、商会の者を見張りに置いていますよ。勝手に修理をする訳にもいきませんしね。あと馬車の馭者と、夫人と身の回りの世話をする侍女……ですかね?女性が一人同乗していたので、そちらはウチの従業員用の控室で休んで貰っています」
現場保存、と言う考え方がこちらにもあるんだろうか。
自警団なり王都警備隊なりが確認するまでは、馬車は動かせないと言うことのようだ。
実際、馬車が傾いて地面に投げ出された馭者は数か所の擦り傷、夫人と共に馬車の中にいた侍女は、多少の打ち身――いずれも軽傷ではあるらしい。
その言葉に、コンティオラ公爵夫人はほっと息をついていた。
「――レイナ様」
どうしようかな、と思ったそこへ、トーカレヴァがいつの間にかすぐ後ろに立っていた。
「私の元同僚に繋ぎをとりましょうか」
「え?」
元、を強調したところからすると……レイフ殿下麾下の特殊部隊出身と言うことになる。
政争に敗れた子爵家男爵家の関係者が多かったと言う、レイフ殿下が抱えていた特殊部隊は、今現在はエドヴァルドの策によって、解散も同然の状態にある。
王宮護衛騎士に流れた者もいれば、個人の貴族家の護衛に流れた者、王都警備隊に流れた者もいるのだろう。
「取れるの、繋ぎ?」
思いがけない提案に軽く首だけを後ろに傾ければ、頷くトーカレヴァの姿が見えた。
「さすがに事故を隠蔽しろとは言えませんが、例えば事故の当事者は訳あってフォルシアン公爵家に滞在中だから、そちらに来るように――と言った程度なら、問題ないかと」
「……構いませんか、エリィ義母様?」
少なくとも私には拒否する理由はない。
視線を戻せば、エリィ義母様も「構わないわ」と、頷いた。
「ただ、そうね……夕食の後くらいになるように、タイミングは見計らって欲しいかしら。いくら使用人がいるとは言っても、私とレイナちゃんとコンティオラ公爵夫人が三人で話をしているところに来られたくはないもの」
夕食の後であれば、エドヴァルドもイル義父様も、コンティオラ公爵もいる筈。
各家の護衛も洩れなく付いてくるだろうし、確かに物理的な面でも安全安心だ。
「じゃあレヴ、そう言うことでお願い。私の紹介で、カール商会長代理から連絡を貰った態にしておいて貰おうかな。自警団の方は、カール商会長代理にお任せして良いですか?王都警備隊へは夜に連絡をすると言うことさえ仄めかせておいて頂ければ、連絡のタイミング自体はお任せしますので」
「……では、自警団が突撃してしまわない為にも、リーリャギルド長かアズレート副ギルド長と再度打ち合わせをしましょう。どのみちカルメル商会長の様子も見に行かないといけませんし」
いくら王都とは言え、商業ギルド内やこのラヴォリ商会本店内に、事件関係者を留めておけるような宿泊スペースはない。
カルメル商会長に関しては、どちらかが紹介する宿に泊めて、自警団から誰か一人監視に置いておくことになるだろうと、カール商会長代理は言った。
「事故の話もそこで合わせてすることになると思います。王都警備隊よりも早く知った理由に関しては、当事者である公爵夫人に王都警備隊との伝手がなかったから――とでもしておきましょう」
宜しくお願いします、と頭を下げた私に、コンティオラ公爵夫人も座ったままではあったけれど、上半身を軽く傾けて一礼をしていた。
貴族として口には出しづらいけれど、態度でラヴォリ商会側に対応を委ねることを示した形だ。
このあたりが潮時かな?と思ったタイミングが、少なくともすぐ傍にいたトーカレヴァには伝わっていたらしい。
無言のまま、そっと私の肩からリファちゃんをすくい上げた。
「え、あれ⁉」
「ではそう言うことで、ウチの鳥もお返し願えますか」
「そう言うことって、どう言うこと⁉」
「私の元同僚に繋ぎを取ると言ったでしょう。この場を失礼するのですから、一緒に失礼させて貰いますよ」
「ええっ‼まだ虫あげてないよ⁉」
抗議の声をあげる私を、トーカレヴァは冷ややかに一瞥した。
「脱走がクセになる前に返していただきます。エサはまた別の機会にあげて下さい」
どうやらエサを今貰えないらしいと察したリファちゃんも「チチッ!」と抗議の羽ばたきを見せているけれど、本来の飼い主による「帰ったら高級なエサをやる」の一言に……悩んだ末、本来の飼い主を選んだ。
「高級なエサって何――‼ リファちゃん――!」
――あとで「淑女らしくない」と、エリィ義母様に叱られたのは余談だ。
なるほどと思わなくもないけど、私にはその公爵令息の為人や能力がさっぱり分からない上に、この場合の決定権を持つのはエリィ義母様。
私はおずおずと、エリィ義母様を見やった。
「レイナちゃん」
「はい」
「レイナちゃんは、どう思う?」
「私……ですか?」
が、思いがけずエリィ義母様から質問を返されてしまった。
「愚息が学園を卒業したのはもう何年も前の話。正直言って、コンティオラ公爵閣下のご子息が、一人で来客対応の出来る子なのかが判断出来ないわ。接点がなかったんですもの。レイナちゃんなら、どうする?」
なるほど、判断のスタートラインはほぼ同じなのか。
この場合、実母であるコンティオラ公爵夫人に聞くのも無意味だろうし、そうなるとあとは、マトヴェイ部長――は「ヒース君を呼べ」と言っている側だ。
私は念のため、マトヴェイ部長に再確認をしてみた。
「マトヴェイ部長。部長がそう言った提案をされるからには、コンティオラ公爵令息は公爵家跡取りとして優秀だと思われているんですね?あ、すみません。疑っているわけではなくて、客観的な意見を知りたいと言うか」
「ああ、まあ……詐欺だ女遊びだ婚約破棄だと、領内のロクでもない話ばかり聞かされていては、疑心暗鬼になっても仕方がないとは思うが……ヒース君は姉に向かって『いい加減に夢の世界から戻って現実を見たらどうか』と言ってのけるくらいには胆力のある子だ。公爵令息でなければ、防衛軍に推薦したかったくらいでね」
コンティオラ公爵の若かりし頃(多分クマはない)を彷彿とさせる容貌に、夫人譲りのしっかり者だと言う。
「……ルーミッド様」
困ったように眉尻を下げるコンティオラ公爵夫人に、マトヴェイ部長は「事実では?」と微笑んだ。
「マリセラ嬢への接し方以外は、私はヒルダ様も公爵家正夫人としての義務も立場も充分に理解している女性だと思っていますよ」
「……っ」
マリセラ嬢の事以外、と強調されたせいか、コンティオラ公爵夫人の表情は冴えないままだけど。
「つまり今日、夕食に招いて『姉を詐欺の囮にしたい』と言っても、そこに至る経緯を説明すれば、むやみに反対せず、どこにもバラさずに協力してくれる――と、言うことで大丈夫ですか?」
ちょっと明け透けに聞き過ぎたかな?と思ったものの、起きている事態が事態だ。
マトヴェイ部長も、あれこれ言わずにはっきりと首を縦に振った。
「かえって公爵閣下の方が、ヒルダ様とマリセラ嬢の身を心配して、一言くらいは何か言うかも知れない」
……苦労性の公爵の、普段の姿が偲ばれる。
「エリィ義母様、お招きする前提でイル義父様に連絡をお入れしては?」
そう結論付けた私に、エリィ義母様は「分かったわ」と、微笑んだ。
義母様は、私の結論をどうやら尊重してくれるらしい。
マトヴェイ卿に、コンティオラ公爵と王都学園、すなわち公爵令息への連絡をすぐさまお願いしていた。
承りました、とマトヴェイ卿も軽く頭を下げる。
「どのみち今から戻れば、席を外していた間のことをお尋ねになるだろうから、ちょうど良いかと」
「夫とイデオン公へは、こちらから連絡を入れますわ。ご自身のお仕事もおありでしょうから、どうぞマトヴェイ卿は王宮へお戻りになって?コンティオラ公爵夫人は、まだ夕食までには少し時間はありますけれど、このまま共にフォルシアン公爵邸に来ていただきますわ」
頷いたマトヴェイ部長は、多分明日は自分もコンティオラ公爵も動けないだろうが、何かあれば王宮に知らせてくれと、私に言い置いて商会を後にした。
「……ユングベリ商会長」
そしてマトヴェイ部長の姿が見えなくなったそのタイミングで、ようやく話せると言った態で、カール商会長代理が口を開いた。
「元々の馬車の事故ですが……報告は、どうすべきとお考えですか?ここまでの皆様のお話からすると、コンティオラ公爵邸の使用人達、お嬢様やお客様がたに、今、事が露見するのは避けた方が良いとお考えのように思うのですが」
確かに、自警団はむやみに貴族の邸宅に近付かないとしても、王都警備隊の方は事故発生を報告することで、事情聴取だなんだと邸宅に押しかける可能性が高い。
そうなると夫人がセルマの街に向かおうとしていたと、勘づく人も出るかも知れないのだ。
「ちなみに今、夫人以外の馭者や車輪の外れた馬車はどこに……?」
「馬車自体は街道から少し外れた草むらに移動させて、商会の者を見張りに置いていますよ。勝手に修理をする訳にもいきませんしね。あと馬車の馭者と、夫人と身の回りの世話をする侍女……ですかね?女性が一人同乗していたので、そちらはウチの従業員用の控室で休んで貰っています」
現場保存、と言う考え方がこちらにもあるんだろうか。
自警団なり王都警備隊なりが確認するまでは、馬車は動かせないと言うことのようだ。
実際、馬車が傾いて地面に投げ出された馭者は数か所の擦り傷、夫人と共に馬車の中にいた侍女は、多少の打ち身――いずれも軽傷ではあるらしい。
その言葉に、コンティオラ公爵夫人はほっと息をついていた。
「――レイナ様」
どうしようかな、と思ったそこへ、トーカレヴァがいつの間にかすぐ後ろに立っていた。
「私の元同僚に繋ぎをとりましょうか」
「え?」
元、を強調したところからすると……レイフ殿下麾下の特殊部隊出身と言うことになる。
政争に敗れた子爵家男爵家の関係者が多かったと言う、レイフ殿下が抱えていた特殊部隊は、今現在はエドヴァルドの策によって、解散も同然の状態にある。
王宮護衛騎士に流れた者もいれば、個人の貴族家の護衛に流れた者、王都警備隊に流れた者もいるのだろう。
「取れるの、繋ぎ?」
思いがけない提案に軽く首だけを後ろに傾ければ、頷くトーカレヴァの姿が見えた。
「さすがに事故を隠蔽しろとは言えませんが、例えば事故の当事者は訳あってフォルシアン公爵家に滞在中だから、そちらに来るように――と言った程度なら、問題ないかと」
「……構いませんか、エリィ義母様?」
少なくとも私には拒否する理由はない。
視線を戻せば、エリィ義母様も「構わないわ」と、頷いた。
「ただ、そうね……夕食の後くらいになるように、タイミングは見計らって欲しいかしら。いくら使用人がいるとは言っても、私とレイナちゃんとコンティオラ公爵夫人が三人で話をしているところに来られたくはないもの」
夕食の後であれば、エドヴァルドもイル義父様も、コンティオラ公爵もいる筈。
各家の護衛も洩れなく付いてくるだろうし、確かに物理的な面でも安全安心だ。
「じゃあレヴ、そう言うことでお願い。私の紹介で、カール商会長代理から連絡を貰った態にしておいて貰おうかな。自警団の方は、カール商会長代理にお任せして良いですか?王都警備隊へは夜に連絡をすると言うことさえ仄めかせておいて頂ければ、連絡のタイミング自体はお任せしますので」
「……では、自警団が突撃してしまわない為にも、リーリャギルド長かアズレート副ギルド長と再度打ち合わせをしましょう。どのみちカルメル商会長の様子も見に行かないといけませんし」
いくら王都とは言え、商業ギルド内やこのラヴォリ商会本店内に、事件関係者を留めておけるような宿泊スペースはない。
カルメル商会長に関しては、どちらかが紹介する宿に泊めて、自警団から誰か一人監視に置いておくことになるだろうと、カール商会長代理は言った。
「事故の話もそこで合わせてすることになると思います。王都警備隊よりも早く知った理由に関しては、当事者である公爵夫人に王都警備隊との伝手がなかったから――とでもしておきましょう」
宜しくお願いします、と頭を下げた私に、コンティオラ公爵夫人も座ったままではあったけれど、上半身を軽く傾けて一礼をしていた。
貴族として口には出しづらいけれど、態度でラヴォリ商会側に対応を委ねることを示した形だ。
このあたりが潮時かな?と思ったタイミングが、少なくともすぐ傍にいたトーカレヴァには伝わっていたらしい。
無言のまま、そっと私の肩からリファちゃんをすくい上げた。
「え、あれ⁉」
「ではそう言うことで、ウチの鳥もお返し願えますか」
「そう言うことって、どう言うこと⁉」
「私の元同僚に繋ぎを取ると言ったでしょう。この場を失礼するのですから、一緒に失礼させて貰いますよ」
「ええっ‼まだ虫あげてないよ⁉」
抗議の声をあげる私を、トーカレヴァは冷ややかに一瞥した。
「脱走がクセになる前に返していただきます。エサはまた別の機会にあげて下さい」
どうやらエサを今貰えないらしいと察したリファちゃんも「チチッ!」と抗議の羽ばたきを見せているけれど、本来の飼い主による「帰ったら高級なエサをやる」の一言に……悩んだ末、本来の飼い主を選んだ。
「高級なエサって何――‼ リファちゃん――!」
――あとで「淑女らしくない」と、エリィ義母様に叱られたのは余談だ。
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