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第三部 宰相閣下の婚約者
【防衛軍Side】ウルリックの謳歌(6)
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軍本部でも定期的に、軍人たちの家族や本部に勤める使用人たちに楽しんで貰おうと、王都の〝ロッピア〟を模した市を開いて、他にも芝居をする一座が訪れたりしているが、その役者にも似た――と言うと彼らに失礼かもしれないが、要はいかにも「芝居をしています」と思わせるような声が、廊下に洩れ出ていた。
「おぉ! 問うて下さるか、美しき人!」
「「「…………」」」
恐らくは「誰」とでも誰何したのだろうが、男の声が聞こえた瞬間、全身に鳥肌が立ったのは私だけではなかったはずだ。
「そう、我が名はカロッジェ・ナルディーニ! 父はコンティオラ公爵領下で侯爵位を賜っている! 危険な連中もすべてこの通り我が家の手下が押さえておりますから、どうかご安心召されよ……!」
さすがに女性の声までは届かない。
これを聞いて感動に打ち震えたりするのだろうか、と恐らく女性心理には疎いであろう私や、こちらの部屋に待機している皆が悩んだに違いなかった。
「どうか、その様に怯えて下さいますな、美しき人! 私は王都で良からぬ企みが進んでおり、悪しき資金、悪しき茶葉が流通するのを阻止するべく、義憤で動いているのです! 過ちは質さねばなりませぬ! さあ、どうか私と王都へ! 貴女の証言があれば必ずや領は正しき方向へと導かれましょう……!」
さしずめ女性の手を取って、目線は天井のあらぬ方向を見やりながら、何かしらの誓いを立てたりしているのだろうか。
どこの三流劇団だ。
さすがにそろそろ限界か、と思い始めたその時、事態もまた動いていた。
「うわぁぁぁっっ⁉」
微かな風の音と共に、廊下に人の身体が叩きつけられた音が響いた。
「……どうやら部屋を出ようとして、先導していた誰かが吹き飛ばされましたね」
「いや、しれっと状況を予想して語っている場合か⁉」
「そうですね、失礼いたしました。将軍、ではそろそろ中を制圧していただけますか。方法はお任せしますので」
部屋の広さを考えれば、あまり大勢でなだれ込んだところで、部屋の中で動線が悪くなってしまい、むしろ足手まといになる。
ここまでの鬱憤を遠慮なく晴らして貰おうと、私は将軍に先陣を切って貰うことにした。
「ああ、くれぐれも入口の罠にはお気を付けて」
「うむ、任せろ‼」
待ってましたとばかりに部屋を飛び出し、隣室へ向かう将軍の後をジュストに追わせる。
隙を見て女性を保護し、将軍の行動の妨げにならないようにしなくてはならないと思ったからだ。
ドタンバタンと派手な物音がしはじめたため、部屋の制圧も時間の問題だろうと、我々もこちらの部屋から移動をすることにした。
「!」
――廊下に出た途端、目の前を黒い影がなかなかの勢いで横切って行った。
将軍が放り投げた男が罠に弾かれて、更に廊下の奥へと飛ばされていったと理解したのは、もう一人同じような状態で飛んで行くのを目にしたからだ。
「はあ……コレがお館様に夜這いの手引きをしようとした侍女が吹き飛ばされたと言う、害獣駆除用魔道具の活用法……」
単なる害獣除けのはずが、まさかこんな形で活用されるなどと思わなかった。
我らが貴婦人の才能は無限なのかと、末恐ろしくさえあった。
「確かに、人と害獣の違いは些細な誤差と言う気が……」
呆然と呟くアシェルに、テレンスは無言で頷いていた。
「軍本部に戻ったら早速ルーカス様に進言をして、予算を割いて貰おう。我らなりの活用法を検討するのも良いだろう」
私の中では、この魔道具は充分に軍事に転用可能だと思えた。
もちろんレイナ嬢はそんなことを思ってこの使い方を提案したわけではないだろうが、それが良いことか悪いことかは、おいおい当事者たちの間ですり合わせていけば良いことだ。
「うわぁぁぁっっ⁉」
どうやら将軍の目を盗んで窓から逃げようとした男は、飛び降りたところで足元に設置しておいた罠を思い切り踏んでいたようで、そのまま勢いよく身体が宙に浮きあがったのが窓越しに見えた。
「はははっ、いっそ爽快だな!」
さすがにそれは将軍の視界にも届いたらしく、回し蹴りで相手を床に沈めながら、感心した様に笑っていた。
「副長」
既にほとんどが将軍によって床に沈められている状況の中、ジュストが捕らえられていたと思われる女性をこちらに保護してきた。
「失礼。我々はウリッセに頼まれた者――と言えば、信用して貰えるだろうか?」
先ほどのあの口上では、到底味方だとは思えまい。
敢えてコンティオラ公爵邸の護衛の名を出したところで、案の定女性がピクリと反応を示した。
「義兄は……無事なのでしょうか?」
美しき人、と散々に連呼されていたのは、あながち誇張でもなさそうだが、やはり長い間緊張状態に晒されていたこともあってか、その顔はかなり強張っていた。
「我々は通りすがりのイデオン公爵領防衛軍の者ですが、軍の名と矜持にかけて、貴女のことは王都までお送りいたしますよ。ご家族が、特に怪我をしたと言った話は聞いていませんが、最終的にはご自身の目で確かめるのがよろしいでしょう」
「……通りすがり、ですか」
こちらの言葉尻を捕らえて理解が及んでいるあたり、なかなかに頭の回転の速い女性のようだ。
見ている限り、先ほどまでの下手な芝居に感情移入をした様には見えなかった。
「悪しき資金、悪しき茶葉の流通と言う『良からぬ企み』は確かに潰さなくてはならないのですがね、やった本人が語るなと言う話ですよ。……彼は、貴女にいいところを見せたかったようですね」
そう言って私が、いつの間にか一人で将軍の前に立ち尽くしていた男に視線を投げると、しばらく我々と男を見比べた女性は――ややあって「なるほど」と、何かを納得したかの様に頷いていた。
「なっ⁉」
いかにも高位貴族の甘やかされて育った子息、と言った容貌の青年が私の言葉に顔を痙攣らせている。
「お、おまえら! 私はナルディーニ侯爵家の嫡男だぞ⁉ それを――」
「ごきげんよう、ナルディーニ侯爵令息。まあ私ごとき下位貴族の非嫡男の顔なら知らなくても良いでしょうが、目の前の無駄に体格の良い男くらいは知ってないとマズイのではないですか? 優秀な跡取りを自称されるんでしたらば、なおさら」
「なにを……っ」
言われてようやく目の前の将軍を認識する気になったのか、その顔色はあっと言うまに青だか白だか、急降下していた。
「べ……ベルセリウス侯爵……」
「うむ。色々ともう明るみに出ているぞ。無駄に抵抗せん方がよかろうよ」
「…………」
さすがに「侯爵」である将軍に対しては強くも出れず、ナルディーニ侯爵令息は悔しげに口を閉ざした。
「まあ、今更黙り込まれても無駄だとは申し上げておきますよ。さきほどあれだけ派手に、下手な芝居を展開させていたんですから。観客だったのが、こちらの彼女だけだとでも思っていましたか?」
「な……」
将軍の威を借りながら、とりあえずは言いたいことを言っておく。
「あれでは軍本部の慰問にも来れませんがね。どこの劇団も雇わないでしょうよ」
「勝手なことを……っ」
「現実は早いうちに受け止めておいた方がよろしいですよ?――ああ、そうそう」
私は、いかにも「ついで」だと言った態で、更なるとどめを刺しておいた。
「王都コンティオラ公爵邸において、詐欺を働こうと目論んでいた愚か者がいたらしいですね」
「⁉」
「既に全員捕まっていて、資金もしっかり取り戻させて貰っていますので、あしからず」
「……っ」
「まあ、茶葉の流通で領を潤わせようとしたことだけを考えれば間違いではありませんが、茶葉ならなんでも良いわけでもないし、まして流通が滞ったからと言って周辺地に投資詐欺をしかけるなんて、言語道断。お館様――ごほん、五公爵会議でどう判断をされるか、陛下がどう処罰をお決めになるか……いや、楽しみですね」
ひっ……と、声にならない音が聞こえた気がした。
それは陛下にまで筒抜けていると仄めかされたようなもので、はたして恐怖を覚えない貴族などいるのだろうか。
政変の記憶は、何しろそう古いものではない。
「――もう、陛下のお耳にまで届いていますよ」
最後に私が囁いた言葉で、ナルディーニ侯爵令息の身体が膝から崩れ落ちた。
「さて、これで王都に移動がしやすくなりましたね。暴れずに運べれば、それにこしたことはない」
「ケネト……」
将軍が呆れた声を発しているのは、表でまだ、吹き飛ばされているゴロツキの影が見えるからだろう。
「まあまあ、外のアレは〝青い鷲〟の皆さんに回収していただきましょう。馬車をいくつか借りないといけませんね。こちらのご令嬢向けに、ゆったりと走れる馬車を少なくとも一台は。あとはここで伸びてる連中は荷馬車でも何でも良いでしょうがね」
あとは馬車の中で詳しく伺いましょう。
そう言った私に反論をする人間は、この場にいなかった。
宿の床や壁の一部が傷ついたところは、お館様に要相談と言うことになった。
……営業に支障があるレベルではないと信じたい。
「おぉ! 問うて下さるか、美しき人!」
「「「…………」」」
恐らくは「誰」とでも誰何したのだろうが、男の声が聞こえた瞬間、全身に鳥肌が立ったのは私だけではなかったはずだ。
「そう、我が名はカロッジェ・ナルディーニ! 父はコンティオラ公爵領下で侯爵位を賜っている! 危険な連中もすべてこの通り我が家の手下が押さえておりますから、どうかご安心召されよ……!」
さすがに女性の声までは届かない。
これを聞いて感動に打ち震えたりするのだろうか、と恐らく女性心理には疎いであろう私や、こちらの部屋に待機している皆が悩んだに違いなかった。
「どうか、その様に怯えて下さいますな、美しき人! 私は王都で良からぬ企みが進んでおり、悪しき資金、悪しき茶葉が流通するのを阻止するべく、義憤で動いているのです! 過ちは質さねばなりませぬ! さあ、どうか私と王都へ! 貴女の証言があれば必ずや領は正しき方向へと導かれましょう……!」
さしずめ女性の手を取って、目線は天井のあらぬ方向を見やりながら、何かしらの誓いを立てたりしているのだろうか。
どこの三流劇団だ。
さすがにそろそろ限界か、と思い始めたその時、事態もまた動いていた。
「うわぁぁぁっっ⁉」
微かな風の音と共に、廊下に人の身体が叩きつけられた音が響いた。
「……どうやら部屋を出ようとして、先導していた誰かが吹き飛ばされましたね」
「いや、しれっと状況を予想して語っている場合か⁉」
「そうですね、失礼いたしました。将軍、ではそろそろ中を制圧していただけますか。方法はお任せしますので」
部屋の広さを考えれば、あまり大勢でなだれ込んだところで、部屋の中で動線が悪くなってしまい、むしろ足手まといになる。
ここまでの鬱憤を遠慮なく晴らして貰おうと、私は将軍に先陣を切って貰うことにした。
「ああ、くれぐれも入口の罠にはお気を付けて」
「うむ、任せろ‼」
待ってましたとばかりに部屋を飛び出し、隣室へ向かう将軍の後をジュストに追わせる。
隙を見て女性を保護し、将軍の行動の妨げにならないようにしなくてはならないと思ったからだ。
ドタンバタンと派手な物音がしはじめたため、部屋の制圧も時間の問題だろうと、我々もこちらの部屋から移動をすることにした。
「!」
――廊下に出た途端、目の前を黒い影がなかなかの勢いで横切って行った。
将軍が放り投げた男が罠に弾かれて、更に廊下の奥へと飛ばされていったと理解したのは、もう一人同じような状態で飛んで行くのを目にしたからだ。
「はあ……コレがお館様に夜這いの手引きをしようとした侍女が吹き飛ばされたと言う、害獣駆除用魔道具の活用法……」
単なる害獣除けのはずが、まさかこんな形で活用されるなどと思わなかった。
我らが貴婦人の才能は無限なのかと、末恐ろしくさえあった。
「確かに、人と害獣の違いは些細な誤差と言う気が……」
呆然と呟くアシェルに、テレンスは無言で頷いていた。
「軍本部に戻ったら早速ルーカス様に進言をして、予算を割いて貰おう。我らなりの活用法を検討するのも良いだろう」
私の中では、この魔道具は充分に軍事に転用可能だと思えた。
もちろんレイナ嬢はそんなことを思ってこの使い方を提案したわけではないだろうが、それが良いことか悪いことかは、おいおい当事者たちの間ですり合わせていけば良いことだ。
「うわぁぁぁっっ⁉」
どうやら将軍の目を盗んで窓から逃げようとした男は、飛び降りたところで足元に設置しておいた罠を思い切り踏んでいたようで、そのまま勢いよく身体が宙に浮きあがったのが窓越しに見えた。
「はははっ、いっそ爽快だな!」
さすがにそれは将軍の視界にも届いたらしく、回し蹴りで相手を床に沈めながら、感心した様に笑っていた。
「副長」
既にほとんどが将軍によって床に沈められている状況の中、ジュストが捕らえられていたと思われる女性をこちらに保護してきた。
「失礼。我々はウリッセに頼まれた者――と言えば、信用して貰えるだろうか?」
先ほどのあの口上では、到底味方だとは思えまい。
敢えてコンティオラ公爵邸の護衛の名を出したところで、案の定女性がピクリと反応を示した。
「義兄は……無事なのでしょうか?」
美しき人、と散々に連呼されていたのは、あながち誇張でもなさそうだが、やはり長い間緊張状態に晒されていたこともあってか、その顔はかなり強張っていた。
「我々は通りすがりのイデオン公爵領防衛軍の者ですが、軍の名と矜持にかけて、貴女のことは王都までお送りいたしますよ。ご家族が、特に怪我をしたと言った話は聞いていませんが、最終的にはご自身の目で確かめるのがよろしいでしょう」
「……通りすがり、ですか」
こちらの言葉尻を捕らえて理解が及んでいるあたり、なかなかに頭の回転の速い女性のようだ。
見ている限り、先ほどまでの下手な芝居に感情移入をした様には見えなかった。
「悪しき資金、悪しき茶葉の流通と言う『良からぬ企み』は確かに潰さなくてはならないのですがね、やった本人が語るなと言う話ですよ。……彼は、貴女にいいところを見せたかったようですね」
そう言って私が、いつの間にか一人で将軍の前に立ち尽くしていた男に視線を投げると、しばらく我々と男を見比べた女性は――ややあって「なるほど」と、何かを納得したかの様に頷いていた。
「なっ⁉」
いかにも高位貴族の甘やかされて育った子息、と言った容貌の青年が私の言葉に顔を痙攣らせている。
「お、おまえら! 私はナルディーニ侯爵家の嫡男だぞ⁉ それを――」
「ごきげんよう、ナルディーニ侯爵令息。まあ私ごとき下位貴族の非嫡男の顔なら知らなくても良いでしょうが、目の前の無駄に体格の良い男くらいは知ってないとマズイのではないですか? 優秀な跡取りを自称されるんでしたらば、なおさら」
「なにを……っ」
言われてようやく目の前の将軍を認識する気になったのか、その顔色はあっと言うまに青だか白だか、急降下していた。
「べ……ベルセリウス侯爵……」
「うむ。色々ともう明るみに出ているぞ。無駄に抵抗せん方がよかろうよ」
「…………」
さすがに「侯爵」である将軍に対しては強くも出れず、ナルディーニ侯爵令息は悔しげに口を閉ざした。
「まあ、今更黙り込まれても無駄だとは申し上げておきますよ。さきほどあれだけ派手に、下手な芝居を展開させていたんですから。観客だったのが、こちらの彼女だけだとでも思っていましたか?」
「な……」
将軍の威を借りながら、とりあえずは言いたいことを言っておく。
「あれでは軍本部の慰問にも来れませんがね。どこの劇団も雇わないでしょうよ」
「勝手なことを……っ」
「現実は早いうちに受け止めておいた方がよろしいですよ?――ああ、そうそう」
私は、いかにも「ついで」だと言った態で、更なるとどめを刺しておいた。
「王都コンティオラ公爵邸において、詐欺を働こうと目論んでいた愚か者がいたらしいですね」
「⁉」
「既に全員捕まっていて、資金もしっかり取り戻させて貰っていますので、あしからず」
「……っ」
「まあ、茶葉の流通で領を潤わせようとしたことだけを考えれば間違いではありませんが、茶葉ならなんでも良いわけでもないし、まして流通が滞ったからと言って周辺地に投資詐欺をしかけるなんて、言語道断。お館様――ごほん、五公爵会議でどう判断をされるか、陛下がどう処罰をお決めになるか……いや、楽しみですね」
ひっ……と、声にならない音が聞こえた気がした。
それは陛下にまで筒抜けていると仄めかされたようなもので、はたして恐怖を覚えない貴族などいるのだろうか。
政変の記憶は、何しろそう古いものではない。
「――もう、陛下のお耳にまで届いていますよ」
最後に私が囁いた言葉で、ナルディーニ侯爵令息の身体が膝から崩れ落ちた。
「さて、これで王都に移動がしやすくなりましたね。暴れずに運べれば、それにこしたことはない」
「ケネト……」
将軍が呆れた声を発しているのは、表でまだ、吹き飛ばされているゴロツキの影が見えるからだろう。
「まあまあ、外のアレは〝青い鷲〟の皆さんに回収していただきましょう。馬車をいくつか借りないといけませんね。こちらのご令嬢向けに、ゆったりと走れる馬車を少なくとも一台は。あとはここで伸びてる連中は荷馬車でも何でも良いでしょうがね」
あとは馬車の中で詳しく伺いましょう。
そう言った私に反論をする人間は、この場にいなかった。
宿の床や壁の一部が傷ついたところは、お館様に要相談と言うことになった。
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