670 / 785
第三部 宰相閣下の婚約者
711 準備は着々と
しおりを挟む
「店舗もまだ出来ていないのに、販路を全て譲ると?」
実にもっともな疑問をエドヴァルドが口にする。
ボードストレーム商会分だけですよ、と言ってはみたものの、それで「なるほど」とはならなかったようだ。
「今ある商会の店舗と従業員をそのままユングベリ商会として看板だけ挿げ替えると言う話であればさすがに頷けない」
「ああ、はい、もちろん。店舗はともかく従業員に関しては、ギルドとラヴォリ商会とが期間限定で人を回して下さるとの話です。ユングベリ商会としての経営が軌道に乗れば、そのまま正式雇用するもよし、自力で別に雇うもよし。イデオン公爵家にとって都合が悪いと思われる人物は予め省いて貰って構わないから、と」
「……ずいぶんと至れり尽くせりな話だな」
お義兄様の表情を見て、どうやらそれがその場しのぎの話ではないようだと察したエドヴァルドが、かえって眉を顰めている。
「ラヴォリ商会のカールフェルド商会長代理曰く、その代わりにボードストレーム商会に対する生殺与奪の権利は一任して欲しいとのことです。それとどうやら最初に持参した『手土産』が思ったより功を奏しているみたいで……」
歩行補助器具の話をここで大っぴらにしていいのかが分からず少しぼかしてはみたものの、エドヴァルドには充分に通じたようだった。
ああ……と、思い出したように頷いている。
「商会長の方にも認められたと言うことか」
「そうですね。あれ、実際にはバリエンダールのナザリオ王都商業ギルド長のアドバイスも入っているんですけど……まあそのあたりは、それも私の伝手の一つと好意的に捉えて頂いたみたいで」
「なるほど……」
「商会を興すのであれば、ラヴォリ商会に筋を通せと仰ったエドヴァルド様のおかげですね」
「実際に手土産の内容を決めたのは貴女自身だ。私はあくまで一般的な話をしたに過ぎん」
そんな風にちょっとこそばゆい褒め合いをしていたからか、気付けばイル義父様やエリィ義母様の生温かい視線がこちらに降り注いでいた。
お義兄様は……やっぱりチベスナ顔のままだったけど。
それに気付いたエドヴァルドが「んんっ」と、咳払いをして場の空気を元に戻そうとした。
「陛下主催の茶会と三国会談が終わって落ち着いた頃にでも、従業員の面談あるいは書類審査が必要と言うことだな?」
「あ、はい、そうですね。カールフェルド商会長代理やこちらの王都商業ギルドのリーリャギルド長なんかも、なるべく早く開業出来るよう、色々協力して下さる――と」
私はあくまで王都商業ギルドでの話をかいつまんで伝えようとしただけだったのだけれど、あきらかにその瞬間、部屋の室温が更に低下をした。
「…………カールフェルド・ラヴォリが? 直々に?」
「えっと……そう、ですね? ボードストレーム商会を叩き潰すのはラヴォリ商会のどうやら悲願みたいですし……? あくまでそのための協力と言うか……?」
室温がどうして下がっているのかよく分からず首を傾げた私を見かねたのか、イル義父様の方がそこに声をかけてきてくれた。
「ええっと……レイナちゃん、ラヴォリ商会の商会長代理は独身なのかな」
「え? さあ……あの人多分エドヴァルド様より年上だと思うんですけど、次期商会長が確定をしているくらいなら、ご結婚くらいされているんじゃないんですかね? そもそも興味ないんで、年齢含めていちいち聞いてないですけど」
勝手なイメージで考えれば、次代に続くような大商会であるならば、貴族並みあるいはそれ以上に「結婚して一人前」とでも言わんばかりの前時代的な認識が染み付いているような気がする。
「まあ……エドヴァルドより年齢が上でも独身と言う人間は意外にいるけれどね」
そう呟きながらもイル義父様は「エドヴァルド」と、まるで子供に言い聞かせでもするかのような口調で視線を再度私の方から移動させていた。
「本人は興味がないそうだよ。不満か?」
「…………」
舌打ちしそうな勢いでそっぽを向いているのはなぜでしょう、宰相閣下。
思わず何故、と目を瞠る私にイル義父様はクスクスと笑っている。
「レイナちゃん、そこの狭量な男はラヴォリ商会の商会長代理によからぬ下心でもあるんじゃないかと勘繰ったみたいだよ」
「イル!」
「え?」
よからぬ、って……。
「まあ……ボードストレーム商会を事実上乗っ取ろうとしてるんですから、よからぬ下心と言えばそうかも知れないですけど……」
見た目にマ〇オさんだったマキシミリアン商会長と、会長似のその息子は、国一番の商会を動かす中心人物だ。
威厳と迫力のあるマ〇オさん。
見かけによらず実は腹黒属性だろうと、確かに思ってはいるけれど。
ブツブツとそう呟いていると、今度はエリィ義母様が「レイナちゃん、かわいいわね。そうしていると、まだまだ十代なんだなと思えるわ」と、イル義父様と頷きあいながら微笑った。
「エリィ義母様?」
「イデオン公は商会長代理に嫉妬なさったのよ、レイナちゃん。貴女の方に微塵も関心がないのは見ていて分かるのだけれど、そういうことは理屈ではないものね」
「え⁉」
「……っ」
嫉妬⁉
私が弾かれたようにエドヴァルドを見やると、返事の代わりと言うわけでもないだろうけど、いつの間にかテーブルの上に薄い霜が降りていた。
「なるほど、言葉よりも明確だ」
邸宅内吹雪かすな、と言ったそばからの霜にイル義父様も苦笑いしか出てこなかったようだ。
狭量で結構、とイル義父様からそっぽを向いた――つまりはこちらを見た状態のエドヴァルドが言う。
「私は私だけを見ていて貰いたいんだ。カールフェルド・ラヴォリ一人の話をしているわけではない」
「エドヴァルド様……」
「レイナ」
「……ハイ」
思わず背筋を正してしまった私に、エドヴァルドが微かに口元を綻ばせた。
「陛下主催の茶会にしろ三国会談にしろ、もうすぐ物騒な連中が顔を揃える。充分に周囲を警戒して欲しい。何かあれば、私の名前を出してくれていっこうに構わないから」
婚約者だろう? と微笑った静止画の破壊力に、うっかり言葉に詰まってしまい、代わりに勢いよく首を縦に振った。
これはどうやら、カールフェルド商会長代理と今後商会関係の打ち合わせをする時には、同行者を吟味する必要がありそうだ。
「ああっ、あの、従業員を借りること自体は構いませんか……?」
「なるべく早くにユングベリ商会を本格開業させたいと言うことなんだろう? しかもそのためにこちらではなく、向こうが手を貸してくれると言うのであれば、まあ基本、断る理由はないだろうが……とりあえず、終わってから再度話し合おうと言うことにしておいてくれ」
何せ今は茶会と会談で手いっぱいだ、と困ったように微笑うエドヴァルドに、ここはイル義父様も頷いた。
「私もチョコレート関係の商品のことがあるし、元はと言えばベルドヴァ男爵夫人の店舗を引き継ぐと聞いている。可能な限り手は貸すよ――まあ、やはり全て終わってからの話になるが」
「……何か問題でも起きているんですか? いえ、計画から実施まで日がなさすぎですし、死ぬほど忙しいだろうことは見ていて分かりますけど、もちろん」
それにしたって二人とも恐ろしく疲弊をした顔色になっている。
「……敢えて言うなら陛下が一番の問題なのか?」
「……これは茶会であり壮大な実験だ、だったか?」
エドヴァルドとイル義父様が、思わずと言った態で顔を見合わせながら嘆息していた。
「貴女とボードリエ伯爵令嬢には、ぜひ観客として楽しんで貰いたい、とも言いながら準備に勤しんでいた。恐らく私と貴女は同じテーブルにはつけまいが、ボードリエ伯爵令嬢と二人、なるべく巻き込まれは回避してくれ。護衛騎士らの配置は何とか考えておく」
「……巻き込まれ……」
どうやら今王宮は「陛下無双」の状態になっているらしい。
――まさか死人が出そうとでも言うのだろうか。
さすがにちょっと、怖くて聞けなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつも読んでいただいて有難うございますm(_ _)m
話の流れ上、今日は出演出来る雰囲気ではなかったのですが――1月20日は「シマエナガの日」です!
寒さが強いほど羽の中に空気を入れてまんまるに膨らむことから、1年で最も寒い日とされる大寒が「シマエナガの日」として制定されたとか。
作中ではリファちゃんがレヴに拾われた日……からの、誕生日にしようかと画策中。
いずれ「お誕生日会」話があるかもです⁉
明日からはいよいよ茶会の章へ!
引き続き読んで頂けると嬉しいですm(_ _)
実にもっともな疑問をエドヴァルドが口にする。
ボードストレーム商会分だけですよ、と言ってはみたものの、それで「なるほど」とはならなかったようだ。
「今ある商会の店舗と従業員をそのままユングベリ商会として看板だけ挿げ替えると言う話であればさすがに頷けない」
「ああ、はい、もちろん。店舗はともかく従業員に関しては、ギルドとラヴォリ商会とが期間限定で人を回して下さるとの話です。ユングベリ商会としての経営が軌道に乗れば、そのまま正式雇用するもよし、自力で別に雇うもよし。イデオン公爵家にとって都合が悪いと思われる人物は予め省いて貰って構わないから、と」
「……ずいぶんと至れり尽くせりな話だな」
お義兄様の表情を見て、どうやらそれがその場しのぎの話ではないようだと察したエドヴァルドが、かえって眉を顰めている。
「ラヴォリ商会のカールフェルド商会長代理曰く、その代わりにボードストレーム商会に対する生殺与奪の権利は一任して欲しいとのことです。それとどうやら最初に持参した『手土産』が思ったより功を奏しているみたいで……」
歩行補助器具の話をここで大っぴらにしていいのかが分からず少しぼかしてはみたものの、エドヴァルドには充分に通じたようだった。
ああ……と、思い出したように頷いている。
「商会長の方にも認められたと言うことか」
「そうですね。あれ、実際にはバリエンダールのナザリオ王都商業ギルド長のアドバイスも入っているんですけど……まあそのあたりは、それも私の伝手の一つと好意的に捉えて頂いたみたいで」
「なるほど……」
「商会を興すのであれば、ラヴォリ商会に筋を通せと仰ったエドヴァルド様のおかげですね」
「実際に手土産の内容を決めたのは貴女自身だ。私はあくまで一般的な話をしたに過ぎん」
そんな風にちょっとこそばゆい褒め合いをしていたからか、気付けばイル義父様やエリィ義母様の生温かい視線がこちらに降り注いでいた。
お義兄様は……やっぱりチベスナ顔のままだったけど。
それに気付いたエドヴァルドが「んんっ」と、咳払いをして場の空気を元に戻そうとした。
「陛下主催の茶会と三国会談が終わって落ち着いた頃にでも、従業員の面談あるいは書類審査が必要と言うことだな?」
「あ、はい、そうですね。カールフェルド商会長代理やこちらの王都商業ギルドのリーリャギルド長なんかも、なるべく早く開業出来るよう、色々協力して下さる――と」
私はあくまで王都商業ギルドでの話をかいつまんで伝えようとしただけだったのだけれど、あきらかにその瞬間、部屋の室温が更に低下をした。
「…………カールフェルド・ラヴォリが? 直々に?」
「えっと……そう、ですね? ボードストレーム商会を叩き潰すのはラヴォリ商会のどうやら悲願みたいですし……? あくまでそのための協力と言うか……?」
室温がどうして下がっているのかよく分からず首を傾げた私を見かねたのか、イル義父様の方がそこに声をかけてきてくれた。
「ええっと……レイナちゃん、ラヴォリ商会の商会長代理は独身なのかな」
「え? さあ……あの人多分エドヴァルド様より年上だと思うんですけど、次期商会長が確定をしているくらいなら、ご結婚くらいされているんじゃないんですかね? そもそも興味ないんで、年齢含めていちいち聞いてないですけど」
勝手なイメージで考えれば、次代に続くような大商会であるならば、貴族並みあるいはそれ以上に「結婚して一人前」とでも言わんばかりの前時代的な認識が染み付いているような気がする。
「まあ……エドヴァルドより年齢が上でも独身と言う人間は意外にいるけれどね」
そう呟きながらもイル義父様は「エドヴァルド」と、まるで子供に言い聞かせでもするかのような口調で視線を再度私の方から移動させていた。
「本人は興味がないそうだよ。不満か?」
「…………」
舌打ちしそうな勢いでそっぽを向いているのはなぜでしょう、宰相閣下。
思わず何故、と目を瞠る私にイル義父様はクスクスと笑っている。
「レイナちゃん、そこの狭量な男はラヴォリ商会の商会長代理によからぬ下心でもあるんじゃないかと勘繰ったみたいだよ」
「イル!」
「え?」
よからぬ、って……。
「まあ……ボードストレーム商会を事実上乗っ取ろうとしてるんですから、よからぬ下心と言えばそうかも知れないですけど……」
見た目にマ〇オさんだったマキシミリアン商会長と、会長似のその息子は、国一番の商会を動かす中心人物だ。
威厳と迫力のあるマ〇オさん。
見かけによらず実は腹黒属性だろうと、確かに思ってはいるけれど。
ブツブツとそう呟いていると、今度はエリィ義母様が「レイナちゃん、かわいいわね。そうしていると、まだまだ十代なんだなと思えるわ」と、イル義父様と頷きあいながら微笑った。
「エリィ義母様?」
「イデオン公は商会長代理に嫉妬なさったのよ、レイナちゃん。貴女の方に微塵も関心がないのは見ていて分かるのだけれど、そういうことは理屈ではないものね」
「え⁉」
「……っ」
嫉妬⁉
私が弾かれたようにエドヴァルドを見やると、返事の代わりと言うわけでもないだろうけど、いつの間にかテーブルの上に薄い霜が降りていた。
「なるほど、言葉よりも明確だ」
邸宅内吹雪かすな、と言ったそばからの霜にイル義父様も苦笑いしか出てこなかったようだ。
狭量で結構、とイル義父様からそっぽを向いた――つまりはこちらを見た状態のエドヴァルドが言う。
「私は私だけを見ていて貰いたいんだ。カールフェルド・ラヴォリ一人の話をしているわけではない」
「エドヴァルド様……」
「レイナ」
「……ハイ」
思わず背筋を正してしまった私に、エドヴァルドが微かに口元を綻ばせた。
「陛下主催の茶会にしろ三国会談にしろ、もうすぐ物騒な連中が顔を揃える。充分に周囲を警戒して欲しい。何かあれば、私の名前を出してくれていっこうに構わないから」
婚約者だろう? と微笑った静止画の破壊力に、うっかり言葉に詰まってしまい、代わりに勢いよく首を縦に振った。
これはどうやら、カールフェルド商会長代理と今後商会関係の打ち合わせをする時には、同行者を吟味する必要がありそうだ。
「ああっ、あの、従業員を借りること自体は構いませんか……?」
「なるべく早くにユングベリ商会を本格開業させたいと言うことなんだろう? しかもそのためにこちらではなく、向こうが手を貸してくれると言うのであれば、まあ基本、断る理由はないだろうが……とりあえず、終わってから再度話し合おうと言うことにしておいてくれ」
何せ今は茶会と会談で手いっぱいだ、と困ったように微笑うエドヴァルドに、ここはイル義父様も頷いた。
「私もチョコレート関係の商品のことがあるし、元はと言えばベルドヴァ男爵夫人の店舗を引き継ぐと聞いている。可能な限り手は貸すよ――まあ、やはり全て終わってからの話になるが」
「……何か問題でも起きているんですか? いえ、計画から実施まで日がなさすぎですし、死ぬほど忙しいだろうことは見ていて分かりますけど、もちろん」
それにしたって二人とも恐ろしく疲弊をした顔色になっている。
「……敢えて言うなら陛下が一番の問題なのか?」
「……これは茶会であり壮大な実験だ、だったか?」
エドヴァルドとイル義父様が、思わずと言った態で顔を見合わせながら嘆息していた。
「貴女とボードリエ伯爵令嬢には、ぜひ観客として楽しんで貰いたい、とも言いながら準備に勤しんでいた。恐らく私と貴女は同じテーブルにはつけまいが、ボードリエ伯爵令嬢と二人、なるべく巻き込まれは回避してくれ。護衛騎士らの配置は何とか考えておく」
「……巻き込まれ……」
どうやら今王宮は「陛下無双」の状態になっているらしい。
――まさか死人が出そうとでも言うのだろうか。
さすがにちょっと、怖くて聞けなかった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
いつも読んでいただいて有難うございますm(_ _)m
話の流れ上、今日は出演出来る雰囲気ではなかったのですが――1月20日は「シマエナガの日」です!
寒さが強いほど羽の中に空気を入れてまんまるに膨らむことから、1年で最も寒い日とされる大寒が「シマエナガの日」として制定されたとか。
作中ではリファちゃんがレヴに拾われた日……からの、誕生日にしようかと画策中。
いずれ「お誕生日会」話があるかもです⁉
明日からはいよいよ茶会の章へ!
引き続き読んで頂けると嬉しいですm(_ _)
1,075
あなたにおすすめの小説
『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』
夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」
教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。
ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。
王命による“形式結婚”。
夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。
だから、はい、離婚。勝手に。
白い結婚だったので、勝手に離婚しました。
何か問題あります?
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
愛人を選んだ夫を捨てたら、元婚約者の公爵に捕まりました
由香
恋愛
伯爵夫人リュシエンヌは、夫が公然と愛人を囲う結婚生活を送っていた。
尽くしても感謝されず、妻としての役割だけを求められる日々。
けれど彼女は、泣きわめくことも縋ることもなく、静かに離婚を選ぶ。
そうして“捨てられた妻”になったはずの彼女の前に現れたのは、かつて婚約していた元婚約者――冷静沈着で有能な公爵セドリックだった。
再会とともに始まるのは、彼女の価値を正しく理解し、決して手放さない男による溺愛の日々。
一方、彼女を失った元夫は、妻が担っていたすべてを失い、社会的にも転落していく。
“尽くすだけの妻”から、“選ばれ、守られる女性”へ。
静かに離婚しただけなのに、
なぜか元婚約者の公爵に捕まりました。
事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。
木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。
彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。
しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。
平民の娘だから婚約者を譲れって? 別にいいですけど本当によろしいのですか?
和泉 凪紗
恋愛
「お父様。私、アルフレッド様と結婚したいです。お姉様より私の方がお似合いだと思いませんか?」
腹違いの妹のマリアは私の婚約者と結婚したいそうだ。私は平民の娘だから譲るのが当然らしい。
マリアと義母は私のことを『平民の娘』だといつも見下し、嫌がらせばかり。
婚約者には何の思い入れもないので別にいいですけど、本当によろしいのですか?
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
【完結】冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
