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第三部 宰相閣下の婚約者
800 深夜食堂<チョコより甘いもの編>
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オーベルジュとは、その土地の食材を使った絶品料理などを味わい、併設された客室で宿泊できるレストランのこととされ、その発祥はフランス。更に歴史を遡れば中世にまで至るとも言われている。
ただ、日本で定着したのは時代が昭和に入ってからのことで、オーベルジュの日、なんて日があったのを知ったのも、自分の誕生日に関してアレコレとネットサーフィンしていた途中でのことだ。
カカオ×ジビエ料理。
王都から、カカオの産地であるアムレアン侯爵領に至る街道のどこか景勝地で、そんな料理を振舞う宿があってもいいんじゃないか――ほんの、ちょっとした思いつきだった。
ジビエ料理がまだあまり貴族層に浸透していないと言うからには、尚更宿の目玉になると思っただけのことなのだけれど。
「レイナ……」
エドヴァルドが、何故か片手で額を覆っていて、イル義父様はピシリと笑顔を固まらせている。
「貴女は『だけ』で物事を語らない方がいいな……」
「これが、彼の法律顧問殿が激務となる理由か……」
「ね、臨時勤務は充分に愚息に対しての罰にもなりましたでしょう?」
ここで何故か参戦するエリィ義母様。
あ、そう言えば初対面の時のユセフ義兄様の態度に憤ったエリィ義母様の提案で、キヴェカス事務所での臨時勤めが決まったんだっけ。
最終的にはオノレ子爵含め周りの判断もあっただろうけど、一番はエリィ義母様の鶴の一声だったことは間違いない。
「貴方、フォルシアン公爵領に関わることですから、これはユセフにも引き続き関わらせればいいのではありませんこと?」
「…………ふむ」
そしてここでもエリィ義母様の一声で、ユセフ義兄様の延長雇用が決定したようです。
「ならば、ユティラの茶会の際にレクセル君も呼び寄せた方がいいだろうな。場所やメニューの選定から言っても、次期アムレアン侯爵を巻き込んでおいて損はない。次期同士の交流も必要なことだ」
「そうですわね。ユセフは社交面での交流をほとんどしておりませんものね」
ごめんなさい、義兄様。イル義父様も頷いてしまったことだし、これはもう覆りそうにありません。
ユティラ義姉様の婚約者たるレクセル・アムレアン侯爵令息も、せっかく領地に戻ったというのに、また王都に呼び出されてしまうのも、何だか気の毒だ。
「ああ、レイナちゃんは気にしないでいいのよ? あれでレクセル君もユティラに首ったけのようだから、むしろついて来れる理由が出来て喜ぶと思うのよ」
政略だけど、政略じゃない。
義姉の婚約は、ちゃんとおめでたい事情で結ばれているようだ。
「……まさか『フォルシアン公爵家の交流』だなどと言うつもりはあるまいな、イル」
ただ、イル義父様やエリィ義母様の話を聞いて、顔を曇らせている人物が約一名。
「ユティラにユセフに、義理の息子となるレクセル君。そこに義娘となるレイナちゃんが加わって、何か問題が? ……ああ、そういえば『義理の息子』になる者ならもう一名いたか」
はははっ、と快活に笑うイル義父様。明らかにわざとだ。
エドヴァルドが、義理の息子呼ばわりされることを嫌がっていたことを分かっていての発言だ。
さすが五公爵の一人……と、こんなところで感心していてもいいのだろうか。
ニコニコと微笑っているエリィ義母様も、ここは微笑ましいで済むところじゃないと思うのだけど。
「何でも黙っていて察してくれるとは思うなよ、エドヴァルド? 口に出すことが大事な局面だってあるぞ」
「……それは今か?」
「それを判断するのは私ではないな。ただ、日ごろから意識をしておかないと、いざという時に何も言えなくなるって話だ。どう考えても、仕事以外の対人折衝が得意なようには見えん」
「…………」
なんと、エドヴァルドが黙り込んでいる。
これまで冷徹宰相、鉄壁宰相と揶揄されていたくらいだ。自分でも思うところはあるのかも知れない。
「……宰相職にある以上、私が口を出せば癒着や汚職の疑いを招きかねない。だから余計な口は挟まない。が……レイナ一人をそこに参加させるつもりもない」
「ユティラとの茶会には頷いたのにか?」
「ユセフとアムレアン侯爵令息がいる。義兄になる? だからなんだ。いざ、扉が閉まれば下品な噂の種になりかねんのは一緒だろう。最初から最後まではいられないにしても、必ず顔は出させて貰う」
「知ってるか、エドヴァルド? そういうのを『悋気』と言うんだ」
「知っている。レイナのことに関してならば、悋気だろうと狭量だろうと何とでも言うがいい。とにかく、後日そういう集まりを計画するのであれば、私も参加する。譲れん」
(わぁぁぁっ、それ以上はもう公開処刑――っ!!)
最初はエドヴァルドの方が片手で額を覆っていたのに、今や私が両手で顔を覆いたい気分だ。頬が赤らんで熱を持っているのが自分でも分かる。
つまりは、他の男性がいる場に私だけを行かせたくないと、嫉妬だと堂々と公言しているのだ。
「まあ、及第点だな。仕方がないからその時は呼んでやろう」
イル義父様!
今ので及第点って、イル義父様にとっての合格点って、じゃあどうなると⁉
「貴方、そろそろレイナちゃんの方が限界ですわよ」
私の様子を見たエリィ義母様が、微笑み交じりにそう助け舟を出してくれたことで、ようやくイル義父様もこの不毛な会話を収める気になったようだった。
「ああ、すまないね。多分レイナちゃんは、この先エドヴァルドの意思を疑問に思うようなことがあったとしても、それをギリギリまで口に出さないんじゃないかと思ってね。今のうちに知っておいた方がいいだろうと思ったんだ」
「…………意思」
「ここまで言われれば、この先またオルセン侯爵令嬢やコンティオラ公爵令嬢のような令嬢が湧いて出たとしても揺らがないだろう? 私は事前に可愛い義娘の悩みを一つ減らしたにすぎないよ」
別に、トゥーラ嬢やマリセラ嬢に対して思うところがあったわけじゃなかったのだけれど、確かにこの先また、彼女たちやギーレン国のイルヴァスティ子爵令嬢のような存在が湧いて出てこない保証はない。
その度に明後日の方向に突っ走られても困る、ということなのかも知れない。
……仮にも令嬢方に対して「湧いて出る」という表現はどうかと思わなくもない。が、他に言いようがないこともまた確かだ。
「さて、あまり時間もないことだし、ここからはそれぞれの時間としようか。レイナちゃんも、王宮を出た後のことで気になったことがあれば、そっちでエドヴァルドに聞くといい」
「えっ……あの、イル義父様……」
それぞれって、そっちって、何。
そう思っているうちに、立ち上がったイル義父様は、エリィ義母様の肩を抱き寄せるようにしながら、こちらを向いた。
「仕方がないからレイナちゃんの部屋に5分入れてやろう、エドヴァルド。分かっていると思うが、私の邸宅で膝枕以上のコトはするなよ?」
「イルっっ!!」
イル義父様! と、私が叫ぶよりも早くエドヴァルドが声を上げている。
「こんな寛大な義理の父はいないと思うんだがなぁ……」
はははっ、と笑い声を上げながら、イル義父様がエリィ義母様をエスコートしている。
それがあまりにも自然な動作だったため、エリィ義母様も何を言う隙もなく、ダイニングの外に導かれていた。
「くっ……そんなだから、ユセフが家に寄りつかないんだろうが……」
エドヴァルドの声がかなり小声だったため、恐らくは出て行ったイル義父様には聞こえなかっただろう。
私はといえば、それに反論する言葉は持ち合わせていなかったので「あはは」と、乾いた笑いを返すことしか出来なかった。
「まあ……その、なんだ……レイナ」
「…………はい」
ダイニングに取り残された格好の私とエドヴァルドは、何とも言えない視線を互いに向けあうしかない。
「……いいか?」
軽く左の腕を曲げてエスコートの姿勢を見せるエドヴァルドに、嫌でも頷かざるを得ないことを悟らされる。
「…………」
(膝枕だけ、膝枕だけ……)
私は心の中で呪文のように「膝枕」と唱えながら、返事の代わりにそっとそこに右の手を添えたのだった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
2021年のファンタジー小説大賞のために投稿してから、ここまでで何と本編が800話となりました!
書籍化されて、第4巻も刊行されて、ひとえに読んで下さる皆様のおかげと感謝しています!!
https://regina.alphapolis.co.jp/book/detail/11318
更なる続刊、5巻に続くためにも、レンタル含め応援購入いただけるととても嬉しく思いますm(_ _)m
Amazonやhontoなどでは1位も獲得!
どうか引き続き宜しくお願い致します……!!
<追伸>
第8回キャラ文芸大賞に参戦中です!
https://www.alphapolis.co.jp/novel/268961968/769924585
月下霊異記~真夜中の小道具店は、もふもふ店員と妓女と官吏で満員御礼~
なろうやカクヨムの連載版からは改稿し、もふもふ達の登場順なども変えています。
こちらもぜひポチっと投票していただけたら嬉しく思いますm(_ _)m
ただ、日本で定着したのは時代が昭和に入ってからのことで、オーベルジュの日、なんて日があったのを知ったのも、自分の誕生日に関してアレコレとネットサーフィンしていた途中でのことだ。
カカオ×ジビエ料理。
王都から、カカオの産地であるアムレアン侯爵領に至る街道のどこか景勝地で、そんな料理を振舞う宿があってもいいんじゃないか――ほんの、ちょっとした思いつきだった。
ジビエ料理がまだあまり貴族層に浸透していないと言うからには、尚更宿の目玉になると思っただけのことなのだけれど。
「レイナ……」
エドヴァルドが、何故か片手で額を覆っていて、イル義父様はピシリと笑顔を固まらせている。
「貴女は『だけ』で物事を語らない方がいいな……」
「これが、彼の法律顧問殿が激務となる理由か……」
「ね、臨時勤務は充分に愚息に対しての罰にもなりましたでしょう?」
ここで何故か参戦するエリィ義母様。
あ、そう言えば初対面の時のユセフ義兄様の態度に憤ったエリィ義母様の提案で、キヴェカス事務所での臨時勤めが決まったんだっけ。
最終的にはオノレ子爵含め周りの判断もあっただろうけど、一番はエリィ義母様の鶴の一声だったことは間違いない。
「貴方、フォルシアン公爵領に関わることですから、これはユセフにも引き続き関わらせればいいのではありませんこと?」
「…………ふむ」
そしてここでもエリィ義母様の一声で、ユセフ義兄様の延長雇用が決定したようです。
「ならば、ユティラの茶会の際にレクセル君も呼び寄せた方がいいだろうな。場所やメニューの選定から言っても、次期アムレアン侯爵を巻き込んでおいて損はない。次期同士の交流も必要なことだ」
「そうですわね。ユセフは社交面での交流をほとんどしておりませんものね」
ごめんなさい、義兄様。イル義父様も頷いてしまったことだし、これはもう覆りそうにありません。
ユティラ義姉様の婚約者たるレクセル・アムレアン侯爵令息も、せっかく領地に戻ったというのに、また王都に呼び出されてしまうのも、何だか気の毒だ。
「ああ、レイナちゃんは気にしないでいいのよ? あれでレクセル君もユティラに首ったけのようだから、むしろついて来れる理由が出来て喜ぶと思うのよ」
政略だけど、政略じゃない。
義姉の婚約は、ちゃんとおめでたい事情で結ばれているようだ。
「……まさか『フォルシアン公爵家の交流』だなどと言うつもりはあるまいな、イル」
ただ、イル義父様やエリィ義母様の話を聞いて、顔を曇らせている人物が約一名。
「ユティラにユセフに、義理の息子となるレクセル君。そこに義娘となるレイナちゃんが加わって、何か問題が? ……ああ、そういえば『義理の息子』になる者ならもう一名いたか」
はははっ、と快活に笑うイル義父様。明らかにわざとだ。
エドヴァルドが、義理の息子呼ばわりされることを嫌がっていたことを分かっていての発言だ。
さすが五公爵の一人……と、こんなところで感心していてもいいのだろうか。
ニコニコと微笑っているエリィ義母様も、ここは微笑ましいで済むところじゃないと思うのだけど。
「何でも黙っていて察してくれるとは思うなよ、エドヴァルド? 口に出すことが大事な局面だってあるぞ」
「……それは今か?」
「それを判断するのは私ではないな。ただ、日ごろから意識をしておかないと、いざという時に何も言えなくなるって話だ。どう考えても、仕事以外の対人折衝が得意なようには見えん」
「…………」
なんと、エドヴァルドが黙り込んでいる。
これまで冷徹宰相、鉄壁宰相と揶揄されていたくらいだ。自分でも思うところはあるのかも知れない。
「……宰相職にある以上、私が口を出せば癒着や汚職の疑いを招きかねない。だから余計な口は挟まない。が……レイナ一人をそこに参加させるつもりもない」
「ユティラとの茶会には頷いたのにか?」
「ユセフとアムレアン侯爵令息がいる。義兄になる? だからなんだ。いざ、扉が閉まれば下品な噂の種になりかねんのは一緒だろう。最初から最後まではいられないにしても、必ず顔は出させて貰う」
「知ってるか、エドヴァルド? そういうのを『悋気』と言うんだ」
「知っている。レイナのことに関してならば、悋気だろうと狭量だろうと何とでも言うがいい。とにかく、後日そういう集まりを計画するのであれば、私も参加する。譲れん」
(わぁぁぁっ、それ以上はもう公開処刑――っ!!)
最初はエドヴァルドの方が片手で額を覆っていたのに、今や私が両手で顔を覆いたい気分だ。頬が赤らんで熱を持っているのが自分でも分かる。
つまりは、他の男性がいる場に私だけを行かせたくないと、嫉妬だと堂々と公言しているのだ。
「まあ、及第点だな。仕方がないからその時は呼んでやろう」
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その度に明後日の方向に突っ走られても困る、ということなのかも知れない。
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「さて、あまり時間もないことだし、ここからはそれぞれの時間としようか。レイナちゃんも、王宮を出た後のことで気になったことがあれば、そっちでエドヴァルドに聞くといい」
「えっ……あの、イル義父様……」
それぞれって、そっちって、何。
そう思っているうちに、立ち上がったイル義父様は、エリィ義母様の肩を抱き寄せるようにしながら、こちらを向いた。
「仕方がないからレイナちゃんの部屋に5分入れてやろう、エドヴァルド。分かっていると思うが、私の邸宅で膝枕以上のコトはするなよ?」
「イルっっ!!」
イル義父様! と、私が叫ぶよりも早くエドヴァルドが声を上げている。
「こんな寛大な義理の父はいないと思うんだがなぁ……」
はははっ、と笑い声を上げながら、イル義父様がエリィ義母様をエスコートしている。
それがあまりにも自然な動作だったため、エリィ義母様も何を言う隙もなく、ダイニングの外に導かれていた。
「くっ……そんなだから、ユセフが家に寄りつかないんだろうが……」
エドヴァルドの声がかなり小声だったため、恐らくは出て行ったイル義父様には聞こえなかっただろう。
私はといえば、それに反論する言葉は持ち合わせていなかったので「あはは」と、乾いた笑いを返すことしか出来なかった。
「まあ……その、なんだ……レイナ」
「…………はい」
ダイニングに取り残された格好の私とエドヴァルドは、何とも言えない視線を互いに向けあうしかない。
「……いいか?」
軽く左の腕を曲げてエスコートの姿勢を見せるエドヴァルドに、嫌でも頷かざるを得ないことを悟らされる。
「…………」
(膝枕だけ、膝枕だけ……)
私は心の中で呪文のように「膝枕」と唱えながら、返事の代わりにそっとそこに右の手を添えたのだった。
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