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第一部 転生高校生活編
第0話 もう・・・死のう!!
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「オラ・・・、はよオナニーしてみせんかい。」
髪を茶色く染めたこわもての亮介がしゃがんだ態勢のまま、どすを利かせた声でそう言った。
「ぁ・・・で、でも。」
膝がガクガクする。恐怖で膝が笑っている。僕、船越 圭太(高校1年生)はただいま絶賛いじめられ中だ。3限目が終わった放課中に居心地の悪い教室を抜け出し、一つ下の階のトイレに行ったのだったが・・・。
教室が居心地悪いのは、楽しく話ができる友人がいないから。一つ下の階に行ったのは、僕をいじめる同じクラスの人たちと会わないようにするために。・・・だったのに、運が悪いことに階下のトイレにいじめ集団の亮介がいた。しかも僕が苦手な他のクラスのヤンキー連中と連れしょんして戻るところで鉢合わせるという最悪のタイミングだった。
予想通り因縁をつけられ、トイレの中で彼らに取り囲まれた僕は強制的にズボンを下ろさせられ、オ、オナニーをしろと命令を受けているところだ。そんなことできるわけがないよ・・・。
そう思って黙って立ち尽くしていると暴行が始まり、元々おしっこがしたかった僕は恐怖でお漏らしをしてしまった。
「うわっ、きったね。こいつ漏らしやがった。」
「ぎゃはは。圭太、お前何歳だよ。保育園連れてってやろか、おい?」
「おい、きたねぇからこいつ洗ってやろうぜ。」
グループの中の和久はいつもいじめをエスカレートさせるような発言をして、いつも僕はさらにしんどい思いをさせられる。今日もだ!
「洗ってやる」発言を受け、彼らは僕を個室に引きずり込み、「洗顔」と称して便器に顔を押し付けられ、水を流された。他のクラスのヤンキーたちは、最初は亮介たちのことを「お前らひでぇな。」みたいなことを言っていたが、そのうち加担してきた。
ああ、もう。・・・絶望しかない。これで明日からいじめはクラス内だけでなく、他のクラスの前を通った時も被害にあうんだろう。その日体操服を着て帰った僕は、親には「プール掃除で誤って落ちた。」と言い訳をし、今は自室に引きこもっている。
まだ高校1年生の1学期だというのにこの有様。折角高校からは普通の生活を送ろうと思ってたのに、同じ中学から上がってきた亮介のせいで、早くも僕のポジションは確定してしまった。これから3年弱、また中学の時のようないじめられ生活が続くのかと思うと、想像するだけで心臓が握り潰されるような苦しさを覚える。
もう・・・死のう!!
こんな苦しみが続くくらいなら、今すぐ死んでしまおう。その夜僕はそう思って、首を吊ろうと思ったけど、部屋にあるビニル紐は弱くてちぎれてしまい、死ねなかった。やっぱり怖くて、丈夫な紐を持ってきて再トライするほどは頑張れなく、結局その日は泣き寝入りした。
その日の晩は寝苦しく、いくつも夢を見たような気がする。なんか神様みたいなのが出てきて何か僕に言っていたような気がするがよく覚えていない。おぼろげながら「これからいいことあるよ」みたいなことを言われた気がするが、今の僕がそんな前向きな夢を見るなんて、なんて不思議なんだろう。
ひどく疲労感を感じながらよく朝起きた僕は・・・
まだ身の回りにおきた世界の異変に気づいていなかった。
─────
他作品をいったん止めてるので、息抜きにちょっと初めて見ました。
髪を茶色く染めたこわもての亮介がしゃがんだ態勢のまま、どすを利かせた声でそう言った。
「ぁ・・・で、でも。」
膝がガクガクする。恐怖で膝が笑っている。僕、船越 圭太(高校1年生)はただいま絶賛いじめられ中だ。3限目が終わった放課中に居心地の悪い教室を抜け出し、一つ下の階のトイレに行ったのだったが・・・。
教室が居心地悪いのは、楽しく話ができる友人がいないから。一つ下の階に行ったのは、僕をいじめる同じクラスの人たちと会わないようにするために。・・・だったのに、運が悪いことに階下のトイレにいじめ集団の亮介がいた。しかも僕が苦手な他のクラスのヤンキー連中と連れしょんして戻るところで鉢合わせるという最悪のタイミングだった。
予想通り因縁をつけられ、トイレの中で彼らに取り囲まれた僕は強制的にズボンを下ろさせられ、オ、オナニーをしろと命令を受けているところだ。そんなことできるわけがないよ・・・。
そう思って黙って立ち尽くしていると暴行が始まり、元々おしっこがしたかった僕は恐怖でお漏らしをしてしまった。
「うわっ、きったね。こいつ漏らしやがった。」
「ぎゃはは。圭太、お前何歳だよ。保育園連れてってやろか、おい?」
「おい、きたねぇからこいつ洗ってやろうぜ。」
グループの中の和久はいつもいじめをエスカレートさせるような発言をして、いつも僕はさらにしんどい思いをさせられる。今日もだ!
「洗ってやる」発言を受け、彼らは僕を個室に引きずり込み、「洗顔」と称して便器に顔を押し付けられ、水を流された。他のクラスのヤンキーたちは、最初は亮介たちのことを「お前らひでぇな。」みたいなことを言っていたが、そのうち加担してきた。
ああ、もう。・・・絶望しかない。これで明日からいじめはクラス内だけでなく、他のクラスの前を通った時も被害にあうんだろう。その日体操服を着て帰った僕は、親には「プール掃除で誤って落ちた。」と言い訳をし、今は自室に引きこもっている。
まだ高校1年生の1学期だというのにこの有様。折角高校からは普通の生活を送ろうと思ってたのに、同じ中学から上がってきた亮介のせいで、早くも僕のポジションは確定してしまった。これから3年弱、また中学の時のようないじめられ生活が続くのかと思うと、想像するだけで心臓が握り潰されるような苦しさを覚える。
もう・・・死のう!!
こんな苦しみが続くくらいなら、今すぐ死んでしまおう。その夜僕はそう思って、首を吊ろうと思ったけど、部屋にあるビニル紐は弱くてちぎれてしまい、死ねなかった。やっぱり怖くて、丈夫な紐を持ってきて再トライするほどは頑張れなく、結局その日は泣き寝入りした。
その日の晩は寝苦しく、いくつも夢を見たような気がする。なんか神様みたいなのが出てきて何か僕に言っていたような気がするがよく覚えていない。おぼろげながら「これからいいことあるよ」みたいなことを言われた気がするが、今の僕がそんな前向きな夢を見るなんて、なんて不思議なんだろう。
ひどく疲労感を感じながらよく朝起きた僕は・・・
まだ身の回りにおきた世界の異変に気づいていなかった。
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他作品をいったん止めてるので、息抜きにちょっと初めて見ました。
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