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第一部 転生高校生活編

第63話 ヤ、ヤリサー作る気なのか・・?(安川先生視点)※閲覧厳重注意

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エロなし回。前川さんのガチ不良回なので、苦手な人はスルーをお勧めします。
読まない人のために→話の内容的には安川先生に同好会の顧問になってもらうというだけのお話です。
──────────


「先生さ、顧問になってよ。」

 な、何を言っているんだ、こいつは?何が悲しくてこの私が、この学校で最も関わりたくない不良生徒のクラブ活動の顧問をしないといけないんだ。大体どう考えてもまともな動機で言ってきていると思えない。一体何を企んでいるんだ。

 そもそも今日はいろいろ落ち込む出来事が多かったし、早く帰りたかったからちょっとインチキだけど早めに施設安全点検を済ませてたってのに。三島の問題行動のお説教で帰りが遅くなった挙句、不良生徒の無茶ぶりの相手までする羽目になるとは、・・・ついてなさすぎる。くっ、全然聞きたくないが一応聞くか。

「・・・な・・・何部を始めようと思ってるのですか?」
「あー、中身は今仲間と相談してる最中なんだけどサ。決めたら教えるよ。」
「いや、何するか決めてないのに同好会作るって・・。」

 何を言ってるんだこいつは。そこ決めないで何で顧問の話をしに来るんだよ。

「することがあってのクラブ活動でしょう?やることが決まってないのに創部の話をするのはおかしいわよ。」


「・・・実際することは決まってるけど、名目上のすることが決まってないんだよね。」
「何か言いました?」
「いや、何も。・・・ほら、やっぱ同好会でも顧問ついてくんないと部室も持てないっしょ?やることはすぐ決まるんよ、だけど顧問のあては早めにつくっときたくてさぁ。」


 どこまで舐めたことを考えているんだ。活動内容の決まってない部を教師が承認なんかするわけがないだろう。あまつさえ顧問など引き受けるわけがない。いくら不良相手でもそこは曲げんぞ。教師を舐めるな!それに変なクラブ活動を了承しちまったら、職員会議で私がとっちめられてしまうからな。

「とにかく、何かに打ち込みたいという姿勢は評価できなくもないですが、まずは何をやりたいと思っているのか決めてから相談なさい。それから、基本的にはまず担任の先生に相談すること。なぜ私にそんな相談をしようと思ったのかよく分からないけど、私は校医として全校生徒の健康を守る職務があるので、特定のクラブ活動に所属するのはあまりよくないのよ。(本当はそんな決まりはないけどやりたくないのよ。)」

 どうせ、不良仲間とつるんでタバコ吸ったり、気の弱そうなやつを連れ込んでカツアゲしたり、問題行動を起こすのに都合のいい部屋が必要だってことなんだろう?そんなもんの顧問になった日にゃ、すぐに何か問題が起きて、早晩、監督不行き届きの処分を私が受ける羽目になるに違いない。こんなのの相手は担任が引き受けてくれよ。何で保健室の私がこんなことを。

「まあ、理由はあるし。「やること」が決まってなくても、話するのが重要なんだよね。」
「?」

 言ってる意味がよく分からないぞ?あ、コラ!教師と話してる最中にスマホをいじるな。これだから最近の生徒は・・・。

「センセさぁ、この写メとかどう思う?あーしは結構よく撮れてると思ってるんだけどサ。」

 ??何の話だ?



「!!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・ちょ・・・・・そ、それは。」
「センセってさ、白い肌と黒いロン毛のコントラストが効いてて綺麗に映るよねー♪」

 い、いつの間に・・・。あ、あ、あた、あたた、あたしが倒れた船越君の上半身を剥いて乳首を舐めてる時の姿が・・・!ば、バカな!!見られてた!?何で?!じゅ、授業時間帯だったはず?

「ま、前川・・・」
「あ?「前川」だろ?呼び方気付けろや。」
「ヒッ・・・(急にドスのきいた声に・・)、あ、あなた、じゅ、授業は・・?」
「んなこたどうでもいいだろ。お?この写真どう思うよ?」
「・・・・・(ダラダラダラ(止まらない冷や汗))」

「白く透き通った肌に映える赤い唇。。。絵になるねぇ、センセ?」
「・・・・・・・・」
「データ、クラウドに保存してっし。このスマホ奪っても無駄だよ。いつでもネット拡散できっから。」


スッ─────(机に置かれた創部届)


 様式が印刷されただけの何も書かれてない書類が机に置かれた。

「名前書いて押印せいや。」

 や・・・やられた。だからやることも決まってないのに、担任でもなんでもない私にいきなりこんな話をしに来たんだ。船越君が保健室で私と二人きりになる。こいつ、たったそれだけの材料で、脅しの材料作るためだけに授業さぼって保健室の外で見張ってたんだ。恐い・・・私が何もしないかもしれないってのに、脅しのネタを作るためだけにそこまでするなんて。


「先生な。船越とヤりてぇんだろ?」
「!!!な・・・・何を不埒なことを・・」


パンッ─────


 ほ、ほっぺひっぱたかれた。そ、そういう部を作る気なの?この子・・とんでもないことを。。


「面倒かけんじゃねぇよ。ヤりたくねぇ奴がこんなことせえへんだろ?見てみいこれ。ペロペロ舐めとるがな。」
「・・・・その・・・・はい。」
「最初からそう素直に答えりゃいいんだよ。な、センセ。大人しくあーしらの言うこと聞いてたら、センセも船越と楽しいこともできる。」
「!!!!」
「どうするのが身のためかよく考えろよ?あーしらも、一度しかない●校生ライフを満喫したいだけだからさ。協力してくれんなら悪いようにはしねぇよ。だからそれ、書いて押印。」
「は・・・・・・はい。」


 結局、サインして押印までしてしまった。。。不良生徒に脅されて白紙の書類に。。名前書く時の手が震えて震えて・・、こ、こんなの初めてだ。

「へへ。ようできました。じゃ、やる内容決めたら空欄埋めて担任に提出するんで。顧問よろしくお願いシマス!」
「は・・・・はい。」


ガシ─────


 いきなり肩を組まれた。も、もう堪忍して。まだ何か?先生もう負けたから!もう許して!!


「センセ、船越のチンチンはイイで?あいつさ、あんなナリしてチンチンの方は特大でさ。ポルチオにすっげぇ擦れるんだよ。楽しみにしときな!(ポン)」


 そ、そうなの?船越君、あ、あんなに可愛いのに。ていうかやっぱりあの子、この不良たちの慰みものに。

「じゃあ、邪魔したな。もう行くから。くれぐれも変な気起こすなよ。写メ以外にも動画もあるんで。どうするのが賢い選択か、大人の対応でよろしく頼むな。センセ―なんだし、そういうのは得意だろ?」


 そう言って、前川さんは保健室を後にした。



 そのまま30分くらい?私は保健室で放心状態だった。こんなに恐怖を味わったのは生まれてこのかた一度もなかった。この学校は県下でも有名な不良校だけど、不良生徒は確かに刺激するとこちらが被害にあいかねなくて、恐いと思ったことは何度もあるけど、今分かった。不良とか言っても彼女らはしょせんガキだ。こういう思いをしたことはなかった。。あれは、、あの子は別格だ。ああいうのが本当の悪なんだ。

 よ、よりによって私が標的にされるなんて。逆らったら人生を終わらされる。。。


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今回のは賛否(ほぼ否?)分かれそうで、ビクビクしながらアップしてます。。
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