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第三部 社会人編
第45話 最高営業責任者の実力を把握しておかねば2
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「いい仕事をしてくれて嬉しいんだけど。実際、どんな営業をしたの?」(藤堂CEO)
木島社長からうちの会社に1億もの出資をしてくれるという話になり、僕の初営業は上々の滑り出しをしたんだけど・・。あまりにも目覚ましい成果すぎて、仕事の内容を聞かれてしまった。
どうしよう。どこまで正直に話したらいいのかな。
「えっと・・・、僕の独自のスタイルというか。」(僕)
正直、枕営業してますって言いづらいし、思わず濁しちゃった。
「もちろん、船越さんの独自の営業スタイルがこの成果につながったと認識しているわ。なので、是非その方法を教えてほしいのよ。今後、事業の拡大に伴って営業メンバーを増やしていく必要もあるし、その時に船越さんのノウハウをメンバーで共有してうちの社の強みとして活かしていきたいの!」(藤堂CEO)
あ、それ無理な話だね。僕以外絶対不可能な自信ある。
「すみませんけど・・。僕のノウハウというのは、他の人と共有するのはちょっと無理なんで、お教えすることは難しいです。」(僕)
「・・・・船越さん。」(藤堂CEO)
(さすが、綾瀬さんが推薦するだけの人材ってことね。自分の能力を安売りせず、常に自分がより活躍できるフィールドを求めているってことかしら。でも、こちらもスタートアップのベンチャー企業。社の将来がかかってるんだから、簡単には引き下がれないわよ。(藤堂CEO心中))
「あなたが自分の強みである武器を軽々しく見せたくない気持ちは分かります。でも、私もCEOとして、わが社の将来のために何としても、あなたの武器を社の強みに変えていかなければならないの。今回の成果は勿論あなた自身の功績だから、すぐにでも報酬で報いることができるわ。他にも何か望みがあれば、可能な限り応えていくから!ね、お願い。」(藤堂CEO)
う、うわー。藤堂CEO、気持がこもってか席から立ち上がり、机に両手をついて前傾姿勢になって、僕に顔を近づけて熱心に話しかけてくる。胸元がきわどいスーツだから、胸の谷間が・・!あ、黒いブラなのが分かっちゃった。
「し、CEO・・。これは、別にノウハウを独り占めしたいとか、話したくないとか(まあ、話したくないけど)いうのじゃなくて、他の人に教えるというのは本当に無理なんです。僕、これからも社の発展のために貢献していきますんで、それで許してもらえませんか?」(僕)
「船越さん。他の方に使えないノウハウだとしても、他人に知られたくないというのであれば、私にだけでもお話しいただけませんか?仮に船越さんの言うとおりだとしても、社のためにならなくとも私自身のため、後学のために是非、どうしたらこの短期間にこれほどのパフォーマンスを発揮できるのかは知っておきたいんです!」(藤堂CEO)
うーむ・・・。ある意味藤堂CEOの(快楽の)ためになるといえばなるかな。僕も綾香ちゃんが紹介してくれた会社のCEOということで遠慮してるんだけど、未だってもう胸チラがすごくてさっきから気になってしょうがない。
前傾姿勢で垣間見える様子だと、ブラと中身の間に全く隙間がないから、中身のボリュームがとても豊満だってことだよね。上が黒い下着だから、下も黒かなー、その辺も確認したくなってきた。多分だけど、お話の進め方次第で、今からここでCEOとエッチとかできちゃいそうだよね。そういえば職場でってのは今までなかったから燃えるなぁ(←今更だけどほんとゲスい人)。
「あ、あの、ではお話します。」(僕)
「ほんとに?!」(藤堂CEO)
「え、ええ。なので、どうぞ席に普通についていただければ。」(僕)
「あ、ごめんなさいね。私ってば興奮しちゃってつい。」(藤堂CEO)
いつの間にか席を立って、上半身を大きく机に乗り出していたCEOは、そんな前のめりな時分の姿勢に気付いて、ちょっとバツが悪そうに席にすわりなおした。
「実は無料キャンペーンをご利用いただくにあたって、木島社長には課題があったんです。」(僕)
「あら、課題が!カスタマーの課題の深層にうまく切り込めたと?」(藤堂CEO)
「え、ええ。まあ。」(僕)
し、CEO、事業に関してはすごい真摯だね。また前のめりになり始めてて、胸がデスクに乗っかったよ。
「そのですね。効果を確認するにしても今はお相手がいないということで。」(僕)
「え?そうなの。木島さんクラスならいてもおかしくないと思ってたけど。」(藤堂CEO)
「後、これは木島社長にお話したわけではないんですが、僕なりに感じているもう一つの課題として、実際にうちの製品を試してみてできなかったとしても、製品の効果なのかたまたまできなかったのかの判別がつきにくいというのがあると思います。」(僕)
「それは・・。鋭い指摘ね。たとえパートナーがいたとしても男性は一度性交を持ったら最低でも一週間は休養を取る必要があるので、間隔がどうしても空いてしまうのよね。卵子は排卵後1日しか活動できないし、精子も入ってから3日でしょう?確かに1週間空くと排卵期でもタイミングを逃す確率が結構あるわ。」(藤堂CEO)
・・・やっぱり扱っている分野に関してはCEO詳しいね。全然知らない知識がいろいろ出てきた。思った以上に避妊薬の効果確認って大変そうだね。
「そうすると、後ピルとかって、どうやって確認を。」(僕)
「基本的な効果は動物実験でサンプル数をめいっぱい用意してやるわね。その後、その効果が人間でもあるかの臨床試験をするけど、これはもっと大変よ。一人の女性被験者相手に、7人の担当男性をつけてっていう方法で実施するの。一人当たりの手当ても馬鹿にならないし、それで得られるサンプル数は1でしょ。効果として認められるためには、一定数のサンプル数を確保しないといけないことを考えると・・。相当な資金力が要ることが分かるでしょ?」(藤堂CEO)
なるほど。ピルの製薬メーカー、こっちの世界だと1社しかなくて完全な独占状態なのは、少し業界を調べてみて知っていたけど、開発が大変すぎて後発で参入するのが難しいんだ。
「で、そういう課題に対して、船越さんは何か手立てを?」(藤堂CEO)
「あ、はい。僕で効果確認しませんかって提案をしまして。」(僕)
「・・・え?」(藤堂CEO)
木島社長からうちの会社に1億もの出資をしてくれるという話になり、僕の初営業は上々の滑り出しをしたんだけど・・。あまりにも目覚ましい成果すぎて、仕事の内容を聞かれてしまった。
どうしよう。どこまで正直に話したらいいのかな。
「えっと・・・、僕の独自のスタイルというか。」(僕)
正直、枕営業してますって言いづらいし、思わず濁しちゃった。
「もちろん、船越さんの独自の営業スタイルがこの成果につながったと認識しているわ。なので、是非その方法を教えてほしいのよ。今後、事業の拡大に伴って営業メンバーを増やしていく必要もあるし、その時に船越さんのノウハウをメンバーで共有してうちの社の強みとして活かしていきたいの!」(藤堂CEO)
あ、それ無理な話だね。僕以外絶対不可能な自信ある。
「すみませんけど・・。僕のノウハウというのは、他の人と共有するのはちょっと無理なんで、お教えすることは難しいです。」(僕)
「・・・・船越さん。」(藤堂CEO)
(さすが、綾瀬さんが推薦するだけの人材ってことね。自分の能力を安売りせず、常に自分がより活躍できるフィールドを求めているってことかしら。でも、こちらもスタートアップのベンチャー企業。社の将来がかかってるんだから、簡単には引き下がれないわよ。(藤堂CEO心中))
「あなたが自分の強みである武器を軽々しく見せたくない気持ちは分かります。でも、私もCEOとして、わが社の将来のために何としても、あなたの武器を社の強みに変えていかなければならないの。今回の成果は勿論あなた自身の功績だから、すぐにでも報酬で報いることができるわ。他にも何か望みがあれば、可能な限り応えていくから!ね、お願い。」(藤堂CEO)
う、うわー。藤堂CEO、気持がこもってか席から立ち上がり、机に両手をついて前傾姿勢になって、僕に顔を近づけて熱心に話しかけてくる。胸元がきわどいスーツだから、胸の谷間が・・!あ、黒いブラなのが分かっちゃった。
「し、CEO・・。これは、別にノウハウを独り占めしたいとか、話したくないとか(まあ、話したくないけど)いうのじゃなくて、他の人に教えるというのは本当に無理なんです。僕、これからも社の発展のために貢献していきますんで、それで許してもらえませんか?」(僕)
「船越さん。他の方に使えないノウハウだとしても、他人に知られたくないというのであれば、私にだけでもお話しいただけませんか?仮に船越さんの言うとおりだとしても、社のためにならなくとも私自身のため、後学のために是非、どうしたらこの短期間にこれほどのパフォーマンスを発揮できるのかは知っておきたいんです!」(藤堂CEO)
うーむ・・・。ある意味藤堂CEOの(快楽の)ためになるといえばなるかな。僕も綾香ちゃんが紹介してくれた会社のCEOということで遠慮してるんだけど、未だってもう胸チラがすごくてさっきから気になってしょうがない。
前傾姿勢で垣間見える様子だと、ブラと中身の間に全く隙間がないから、中身のボリュームがとても豊満だってことだよね。上が黒い下着だから、下も黒かなー、その辺も確認したくなってきた。多分だけど、お話の進め方次第で、今からここでCEOとエッチとかできちゃいそうだよね。そういえば職場でってのは今までなかったから燃えるなぁ(←今更だけどほんとゲスい人)。
「あ、あの、ではお話します。」(僕)
「ほんとに?!」(藤堂CEO)
「え、ええ。なので、どうぞ席に普通についていただければ。」(僕)
「あ、ごめんなさいね。私ってば興奮しちゃってつい。」(藤堂CEO)
いつの間にか席を立って、上半身を大きく机に乗り出していたCEOは、そんな前のめりな時分の姿勢に気付いて、ちょっとバツが悪そうに席にすわりなおした。
「実は無料キャンペーンをご利用いただくにあたって、木島社長には課題があったんです。」(僕)
「あら、課題が!カスタマーの課題の深層にうまく切り込めたと?」(藤堂CEO)
「え、ええ。まあ。」(僕)
し、CEO、事業に関してはすごい真摯だね。また前のめりになり始めてて、胸がデスクに乗っかったよ。
「そのですね。効果を確認するにしても今はお相手がいないということで。」(僕)
「え?そうなの。木島さんクラスならいてもおかしくないと思ってたけど。」(藤堂CEO)
「後、これは木島社長にお話したわけではないんですが、僕なりに感じているもう一つの課題として、実際にうちの製品を試してみてできなかったとしても、製品の効果なのかたまたまできなかったのかの判別がつきにくいというのがあると思います。」(僕)
「それは・・。鋭い指摘ね。たとえパートナーがいたとしても男性は一度性交を持ったら最低でも一週間は休養を取る必要があるので、間隔がどうしても空いてしまうのよね。卵子は排卵後1日しか活動できないし、精子も入ってから3日でしょう?確かに1週間空くと排卵期でもタイミングを逃す確率が結構あるわ。」(藤堂CEO)
・・・やっぱり扱っている分野に関してはCEO詳しいね。全然知らない知識がいろいろ出てきた。思った以上に避妊薬の効果確認って大変そうだね。
「そうすると、後ピルとかって、どうやって確認を。」(僕)
「基本的な効果は動物実験でサンプル数をめいっぱい用意してやるわね。その後、その効果が人間でもあるかの臨床試験をするけど、これはもっと大変よ。一人の女性被験者相手に、7人の担当男性をつけてっていう方法で実施するの。一人当たりの手当ても馬鹿にならないし、それで得られるサンプル数は1でしょ。効果として認められるためには、一定数のサンプル数を確保しないといけないことを考えると・・。相当な資金力が要ることが分かるでしょ?」(藤堂CEO)
なるほど。ピルの製薬メーカー、こっちの世界だと1社しかなくて完全な独占状態なのは、少し業界を調べてみて知っていたけど、開発が大変すぎて後発で参入するのが難しいんだ。
「で、そういう課題に対して、船越さんは何か手立てを?」(藤堂CEO)
「あ、はい。僕で効果確認しませんかって提案をしまして。」(僕)
「・・・え?」(藤堂CEO)
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