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63 公体験2日目
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いつもより早めの6時に目覚まし時計が鳴り、佐川美里は起き上がる。
今日は2日目なので7時には小学校へ着いていなければならない。
荷物をまとめ、準備をしてから6時半に家を出る。まだ暗い外はとても寒く、肩を震わせて息を吐く。
「ったく面倒くさ…」
ウチは人のいない道を歩きながら呟いた。
昨日あのまま帰ってからずっとモヤモヤしていた。泉桃子はウチをロリコンだと勘違いしているままだ。
誤解されっぱなしというのが気に食わない。さっさと誤解を解きたいが。
別に嫌悪されてる訳ではないらしい。
ロリコンだろとウチに言って何を求めていたのか、ただ言いたかっただけなのか。
あまり自分を見るな、と言いたかったのだろうか?それとも話したいだけ?
いくつも考えを巡らす。
そうしているうちに学校の近くまで来た。
前を見ると、佐々木かすみが歩いていた。
話しかけようとも思わないので、そのまま地面を見て校舎へ向かう。
職員室には先に図書委員長とキー子が来ていた。
「おはよ」と言って席につき、道具を出してから佐々木かすみと一緒に隣の部屋へ向かった。
隣の部屋は職員室に比べて寒い。荷物を置いて着替えたらすぐに職員室へ戻った。
相変わらず佐々木はキー子を避ける様にしている。恥ずかしそうに顔を逸らしたり、赤くしたり。
それをキー子は気にしていない様子だが、一体何があったのか。
職員室の掃除を手伝ってから、8時10分に委員長と4年1組へ向かう。
入るとまず泉桃子を見た。彼女は目を逸らすわけでもなく、笑いながらじっとウチを見ていた。昨日と同じだ。
挨拶をしてから後ろの椅子に座る。
泉桃子は昨日に比べてあまり見てこなかった。
「昨日、あの後何したの?」
朝の会を終えて委員長がウチに聞いてきた。部活見学の事と、泉桃子の事も聞いているのだろう。
「泉桃子と学校の裏にある山の山頂まで走ったよ」
あの時を思い浮かべながら言う。
「あそこまで行っていいんだな、結構楽しかった」
「泉ちゃんと2人?結構長い距離でしょ」
驚いた顔で委員長が言う。
長い距離だから練習にはもってこいなのだ。
「そうだけど、ちゃんと山頂まで行けてたし、彼女力あるよ」
泉桃子の方を見て言うと、彼女と視線が合った。微笑んでくる。
顔を背けて委員長を見る。
その時チャイムが鳴った。
今日は2日目なので7時には小学校へ着いていなければならない。
荷物をまとめ、準備をしてから6時半に家を出る。まだ暗い外はとても寒く、肩を震わせて息を吐く。
「ったく面倒くさ…」
ウチは人のいない道を歩きながら呟いた。
昨日あのまま帰ってからずっとモヤモヤしていた。泉桃子はウチをロリコンだと勘違いしているままだ。
誤解されっぱなしというのが気に食わない。さっさと誤解を解きたいが。
別に嫌悪されてる訳ではないらしい。
ロリコンだろとウチに言って何を求めていたのか、ただ言いたかっただけなのか。
あまり自分を見るな、と言いたかったのだろうか?それとも話したいだけ?
いくつも考えを巡らす。
そうしているうちに学校の近くまで来た。
前を見ると、佐々木かすみが歩いていた。
話しかけようとも思わないので、そのまま地面を見て校舎へ向かう。
職員室には先に図書委員長とキー子が来ていた。
「おはよ」と言って席につき、道具を出してから佐々木かすみと一緒に隣の部屋へ向かった。
隣の部屋は職員室に比べて寒い。荷物を置いて着替えたらすぐに職員室へ戻った。
相変わらず佐々木はキー子を避ける様にしている。恥ずかしそうに顔を逸らしたり、赤くしたり。
それをキー子は気にしていない様子だが、一体何があったのか。
職員室の掃除を手伝ってから、8時10分に委員長と4年1組へ向かう。
入るとまず泉桃子を見た。彼女は目を逸らすわけでもなく、笑いながらじっとウチを見ていた。昨日と同じだ。
挨拶をしてから後ろの椅子に座る。
泉桃子は昨日に比べてあまり見てこなかった。
「昨日、あの後何したの?」
朝の会を終えて委員長がウチに聞いてきた。部活見学の事と、泉桃子の事も聞いているのだろう。
「泉桃子と学校の裏にある山の山頂まで走ったよ」
あの時を思い浮かべながら言う。
「あそこまで行っていいんだな、結構楽しかった」
「泉ちゃんと2人?結構長い距離でしょ」
驚いた顔で委員長が言う。
長い距離だから練習にはもってこいなのだ。
「そうだけど、ちゃんと山頂まで行けてたし、彼女力あるよ」
泉桃子の方を見て言うと、彼女と視線が合った。微笑んでくる。
顔を背けて委員長を見る。
その時チャイムが鳴った。
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