公爵令息に捕まりました

hina

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「あんっ、あっ!」

ここは街から離れた大平原にある全寮制男子校シャリーズ王立魔法学園。
僕はミシェル・ルーゼレント。平民のベータでビッチな十八歳。
学園内では誰とでも寝ると知られていて、性欲を持て余した生徒達のはけ口になっている。

「あぁっ、イきそう! だめっ!」
「はあ……イって、ミシェル! 俺もイきそう!」
「んんーっ!」


一戦交え終え、身体を重ねた相手は身なりを整えて去っていく。
僕は気怠い身体を空き教室の椅子に預けた。

気持ち良いことは好きだ。
卒業するまで色んな人と楽しみたいと思っている。

……っていた。
だけどある日、そんなささやかな野望は潰えることになってしまう。

それはまさに青天の霹靂だった。




「えっ? 僕はベータですけど……?」
「でも甘い匂いがするから調べてみたら、オメガフェロモンが確認出来たよ。ベータからオメガになったか、もともと未覚醒オメガだったのが何かの間違いでベータと診断されていたのかもしれない」
「え? オメガ……? なんで僕が……何かの間違いでは」
「検査薬でも検査してみよう」
「お願いします!」
数日間熱が引かなくて、医務室で診てもらうことにしたけど、結果は予想もしてなかったものだった。


血液で結果が出る検査薬でも結果はオメガだった。


僕が落ち込んでいると、医務室の医師はぽんぽんと僕の肩を叩く。

「まずはオメガ寮に移らなければいけないし、やらなきゃいけないこともあるよ。申し訳ないけど、一度街の病院にも行ってもらわないといけない。詳しく検査して、抑制剤と避妊薬を処方してもらうんだ」
「えっ……えっと……」
「大丈夫、オメガでも今は隠さず生きていけるからね」
「は……はい」


いや、オメガだったらヤったら妊娠しちゃう!
避妊薬も完全じゃないし、身体に負担もかかる……どうしたらいいんだ……!
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