異世界物語 ～転生チート王子と愉快なスローライフ？～

２．計画実行と兄妹登場

2－007

  サーシャさんがいなくなったので、今日の朝の鍛練は終わりだそうだ。
  僕は、本当はここで少し魔法の練習をしたかったんだけど、僕を抱えたのがリーナさんだったので、我儘を言うのは諦めました。
  なので、朝食後は、前に伯父さんから貰った本でも読んでのんびりしよう。
  貰った本は、

『コルボートの冒険』
『ヴァンクリフと１０匹の魔物モンスター』
『フィルシールド英雄記』
『グラントリノの魔法学・入門編』
『世界の薬草図鑑 Ⅰ 』
『ハインフィラド著書集』
『ヴィーグル冒険記』
『オルヴォーレムの魔物モンスター図鑑』
『セルシェーダ著 司法・法律書』
『ヴァナエイドと育てる作物の図鑑』
『ティアブール戦記』
『世界の歴史と戦史の比較』
『釣り人旅行記』
『ガムバレット商会の商品リスト』

  ･････････最後の一冊は、何か違うような気がする。本と言うよりは、資料の束みたいな感じの冊子。

  んー。
  お母さんを呼んでもらおう。
  伯父さんの必要な物だといけないからね。

  でも確か、この部屋に呼鈴コールベルは無かったはず。さて、どうやって呼ぼうか･･･････････････。

「ねえ、フィル。貴方が呼んでいる様な気がしたのだけど、どうしたのかしら？」


  ！？
  本人が先に来た！？しかも、 “呼んでいる様な気がした” 、って。
  お母さんの方がチートな気がするんだけど。

  んんッ、まぁ、助かったからいいや。
  っと、先にこれを見てもらわないと。


「アうっはい、あうっこれ。」


「あら、これは･･･････････････。成程、そこの本の中に紛れていたのね。そう、内容からして、リーナに渡って欲しかったのでしょうね。ですが、フィルを巻き込みかけたことは、たとえお兄様でも、許しませんよ？」


  ヒッ、こ、怖い。
  お母さんの背後に般若が見えてる気がするよ。

  お、伯父さん、気を付けてね。



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  さて、般若になったお母さんもいなくなったので、本を読もうかな。

  今日は、･････････これにしようかな。

『ヴァナエイドと育てる作物の図鑑』

  ユードラ様から、スキル《栽培》も貰ったし、将来的に何か役に立つ知識とかが、たくさん有りそうな気がする。





  へぇー、前世の世界にも有った農作物がこの世界にもこんなにたくさんあるんだぁ。
  もっと少ないと思ってた。
  名前は当然のように違うけど･････････あっ、でも似たような名前の種類がいくつかあるみたい。

  育て方に関する情報がしっかり載っているし、育てる上で気を付けなければいけないこともしっかり書かれてる。

  これはいいな。
  大きくなったら、お城の一角で家庭菜園とかってできないかなぁ。
  誰かに･････････あっ、ジークさんにでも相談してみようっと。


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  確か東側の部屋の一角は、今、兄様とアンリ義姉様の子･････････フィル君、の部屋になっている、はずですよね。
  今日は、時間に余裕があります。少し様子を見て行くとしましょうか。