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2.計画実行と兄妹登場

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  ん~、迷う。
  みんな優秀そうだったし、保証人がしっかりとした人ばかりなんだもん。誰が良いのかなぁ?

  というか、全員採っても別に良いのでは?
  だって、その方が簡た・・・何でもないです。僕は、未来を見据えて、しっかりと考えた上で、全員採用と判断しました。

あーあう全員あうあう採るのはあえダメ?」

「全員、ですか。」

「おそらく、兄様の私費を削るなり、投じるなりすれば、可能でしょう。」

  あ、お父さんの私費が、削られちゃうんだ。
  ちょっとだけ、ごめんなさい。

「ほぅ、それは、いい考えだ。」

「そう、ですね。ルー姉様が、 “賢い子だ” と、断言されたので、想像はしていましたが・・・・・・・・・。」

  ルー姉様?
  あっ、そう言えば、ティファニアさんが、セルシェーダさんのことをそう呼んでいたかも。

  じゃあ、セルシェーダさんのことかな?

  セルシェーダさんは、きっと、お父さんたちの兄弟の中で、一番信頼度が高いんだろうなぁ。
  本を読んでいる姿の印象しかないけど。

「想像以上でした、か。コーナウドにしては、珍しいことだな。」

「はい、そうですね。」

「それにしても、かの『女帝』が認めるほどとはな・・・・・・・・・。私は、そちらの方に驚いている。『女帝』は、自身の部下に、フィルシールド殿下をも、スカウトするつもりなのだろうか?」

  『女帝』?
  話の流れ的に、セルシェーダさんのことだよね。『女帝』って呼ばれているんだ、セルシェーダさん。
  全く、意外じゃないけど。

「流石のルー姉様も、そこまではしない、と思います。ですが、自身の部下に、と考えていた人材を教育係に推薦しているあたり、何時でも勧誘できるように、と、育てる計画程度であれば立てていそう、と思わなくもないです。」

「やはりか。だが、私もその心境を理解出来なくはないな。」

  セルシェーダさんの推薦・・・・・・・・・。
  確か名前は、シアだったかな?

  コーナウドさんの言葉から、セルシェーダさんは、 “部下の選出に余念が無さそうだ” と、感じたから、シアは、きっと、かなり優秀な人物なんだろうなぁ。
  基礎教育学校が何かは分からないけど、学年を “5回飛び級” することは、かなり難しいはず、だと思うんだけどなぁ。


「では、私は採用の結果を伝えに行って来る。・・・・・・・・・・・。」


  何故か、ロナウドさんの言葉の後半が、聞き取れなかった。口は動いていたし、実際、何かを言っている、ということは分かったんだけど。
  もしかして、言葉が理解出来なかった、って感じかな?
  『騎士礼』みたいなのもしていたから、「失礼しました」とかかな?

【先程の現象は、おそらく、マスターが、先程の語に対応するアメノ語を知らないことが、原因でしょう。】

  そ、そうだったんだ。
  アメノ語では、「失礼しました」って、違う言葉なのかな?
  それとも、ロナウドさんが言った言葉が、堅すぎる敬語だったから、僕が知らない言葉に該当したのかな?

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