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2.計画実行と兄妹登場
2-046
しおりを挟む『魔法陣の組み立て方』は確か、複数………
【『呪言方式』と『導魔展開方式』の2種類です。】
『呪言方式』と『導魔展開方式』の2種類が有るんだよね。うん。
でも、二つの違いは分からないかな。
名前から、『呪言方式』は言葉関係、『導魔展開方式』は、………わかんないや。
【『呪言方式』は、呪文や祝詞などの詠唱によって、魔法陣を描く方式です。その一方で、『導魔展開方式』は、魔力が浸透しやすい性質を持つ紙や布に、魔石や精霊石などの魔力を有する物質で魔法陣を描く方式になります。】
なるほど。
もしかして、『呪言方式』は、魔法や借術向きの方法で、『導魔展開方式』は、陣術や魔導向きの方法なのかな。
【基本的には、その認識で正しい、と言えるでしょう。何事にも、例外は存在するので、完全に、とは言えませんが。】
そっかぁ。まぁ、そうだよね。
【『呪言方式』の場合は、詠唱破棄が可能ですが、『導魔展開方式』の場合、魔法陣を描くという手順を飛ばすことはできません。】
僕が魔法を使ったときは、ウィーシュが、魔法陣を代わりに描いてくれたけど、あれは、詠唱破棄になるの?
【外から見た場合は、詠唱破棄で展開したようにしか見えないはずです。ですから、詠唱破棄とも呼べるでしょう。】
そうなんだ。ねえウィーシュ、詠唱破棄って、すごいこと?
【ある程度、修行をしたり、同じ魔法などの展開を繰り返したりすると、稀に詠唱破棄を習得できるみたいですね。と言っても、詠唱破棄自体は珍しくないようです。ただ、複数の魔法などの詠唱破棄を習得していると珍しがられることはある、と思いますが。】
一つ分なら、殆どの人ができるけど、複数分できる人は少ない、ってこと?
【そういうことになります。】
なるほど。
あれ?サーシャさんは、複数の魔法を詠唱破棄して使用していたような………。
【サーシャ、は、正式な魔法剣士ですから。当然かと。】
?
どうして、正式な魔法剣士だと、詠唱破棄が当然になるんだろう?
【正式な魔法剣士の認定条件は、剣を扱いながら、無詠唱で魔法を扱えることですので。詠唱破棄は、魔法剣士の持つ技能としては、最低基準、と言えます。】
そうなんだ。
それが、魔法剣士が少ない本当の理由、とも言えるものらしい。
そっかぁ、じゃあ、お父さんもできるんだね。
いつか見学させて貰いたいなぁ。
【マスターには、私がいますので、詠唱破棄は、直ぐに習得可能です。】
うわぁ、やっぱり、ウィーシュは優秀だなぁ。
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