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2.計画実行と兄妹登場
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しおりを挟むサーシャさんも来たので、お父さんとサーシャさんの朝の稽古が始まった。
サーシャさんは、ここ数日の間、ずっと体調が優れなかったらしく、実は朝の稽古に参加するのも久しぶりなんだ。
「おい、サーシャ。体調悪いんだったら、無理はすんなよぉ。身体、壊しかねないんだからな。」
「お前に言われなくたって、そのくらい、分かっている。・・・・・・・・・だいたい、誰のせいだと思ってるんだ。」
お父さんが、サーシャさんに気を使った言葉をかけてみていたけれど、返り討ちとなってしまった。
サーシャさんの言葉で、分も都合も悪くなったお父さんは、少し変顔をしながらサーシャさんの方から目を逸らすと、一目散に庭の真ん中へ向かって、駆けて行ってしまった。
「はぁ。まったく、呆れたやつだ。」
ため息を吐きながら、一瞬だけ遠い目をしたサーシャさんも、ゆっくりと庭の真ん中へ向かって歩いて行く。
なんだかんだ言っても、やっぱり、お父さんとサーシャさんの二人は、仲の良い幼馴染同士なんだなぁ、と思うと、前世のことを思い出して、少し寂しく感じてしまう。前世の僕の幼馴染は、闘病仲間くらいしかいなかったからね。
暫く、お父さんとサーシャさんの稽古の様子を眺めていると、突然、ウィーシュが、
【マスターは前世、病院という治療院のような場所に長く住まっていたようですが、病院の記憶に干渉してもよろしいでしょうか?】
ウィーシュ、わざわざ、住まっていた、って言わなくても・・・・・・。
えっと、記憶に干渉って、何をするの?
言っておくけど、僕、前世の記憶は、曖昧なところが多くて、はっきりとしているわけじゃないからね?
【ご安心ください。干渉と言っても、マスターの記憶の中を探り、スキル取得に繋がる情報や体験などを入手するだけですので。それと、記憶が曖昧になるのは、記憶したものを思い出そうとするからであって、今回は、思い出そうとする必要が無い方法を取るので、そこのところも問題ないですよ。】
ウィーシュもワクワクしているみたいだし。ウィーシュや僕が困るような問題とかは、特に無いんだよね?
それなら、まあ、良いかな?
【ありがとうございます!それでは!】
ウィーシュのとても嬉しそうな声(?)を聞くと、やっぱり、ウィーシュは僕の別人格から生まれた存在なんだなって。僕によく似た性格を持っているんだなって、感じるよ。
ウィーシュが前世の僕の記憶から、どんなスキルを発見してくるのかをワクワクしながら、お父さんとサーシャさんの稽古の方に意識と視線を向け直す。
そこには、いつかと同じく、氷像のように凍らされたお父さんと、少し怒り気味なサーシャさんの姿があった。
いったい、何が起きたんだろう?
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