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1.フィルシールド誕生
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しおりを挟む帰ったら、お父さんとお母さんとサーシャさんと僕の4人で、川の字かぁ。
川って三本だけど………って、川の字有るの?この世界。漢字は無いんじゃ………
ん?手紙に書いてある字をよく見たら、川の字に変換されているところに、4本の斜め線がある。
これが、川の字!?この世界、恐ろしい!
よくよく見ると、文字は漢字や平仮名、片仮名、アルファベットの4種類のモドキ文字+数字モドキのように見える。
本当によく似ている。
何故だろう?
「うぅー!」
もっと知りたい!だけど・・・・・・・・・
生まれたての赤ちゃんが、文字に強い興味を示すのは不審かなぁ?
うー、だけど気になる!
どうしたものか・・・・・・・・・
「何か、気になるのか?って、こんなところに追記 が・・・・・・・・・」
って、あれっ?
サーシャさんの様子がおかしい。
「あぅううー?」
顔を真っ赤にして・・・・・・・・・あぁ、そういうことか。成る程、成る程。
追記に書かれた、伝言の内容が原因かな?
となると、頭を撫でてあげるか。
「ち、違うんだ。お、驚いただけで、恥ずかしい訳じゃ、って僕何言ってるんだろ。励ましてくれてるのか?有り難う。」
よしよし、頑張れよ!って何をかな?でも、こういうときは、“頑張れ”って応援するか励ませ!って、誰かに教わったような記憶が・・・・・・・・・前世の記憶、意外とあるようで曖昧だ。
「うーうー!」
まぁ、この辺で良いか。
「礼をするよ。って、こんな小さな赤ちゃんに言っても伝わらないか。だが、礼はきちんとしなくては・・・・・・・・・そうだ! “あれ” が、良いかな?」
えっ、 “あれ” ?
“あれ” って何だろう?
気になってきた。
「これは、どうだい?君は、魔法の才能が高いし丁度良いと思ったんだ♪」
なッ!?
『魔法学・入門』だってぇ!
気になる!
読みたい!
読んでください!お願いします。
「何か思っていたより、良い反応だけど。まぁ、いっか。気にしない、気にしない。」
そう、気にしないで欲しいなぁ。
速く読み始めてくれないかな?
僕、ワクワクしてきたよ。
_____________________
○魔力認識の仕方
魔力を認識する方法は、人それぞれではあるが、魔法師が使用する上では、“暗闇の中で目を瞑り、自身の体の外側を巡る光の流れを見つける”という方法が一般的だ。
だが、実際に試してみれば分かるが、初めてで成功することは、ほぼほぼ無いと言える。何故なら、その方法は“ある程度魔力感知が出来るように成ってから”使用しないと成功させるのは、とても困難を極めるからだ。
過去の成功者としては、ベイルマート王国初代国王の“勇者”フィルシールドや大魔法文明記に登場する“大魔法師”グラントリノ位しか資料が無い。
その為、初心者でも魔力を認識するための方法が必要となった。それの一例をここで紹介することとした。
初心者でも魔力を認識するためには、体を大きく動かすことを繰り返す。それを行うと、体力切れにより動きに付いていけなくなった体と動こうと言う思念の間で揺れ惑う靄が見えることがある。それが、魔力である。見えているものを認識することは容易い。
その為、初心者にでも簡単に魔力認識が出来るようになる。
_____________________
僕には今、後者の方法で魔力認識を試すことが出来ないから、前者の方法で頑張りますか。
“目を瞑って、体の外側を巡る光の流れを感知する” か。
あれっ?
もしかして、体の表面を這う血管のようなものとその中の血流をイメージしたらいいのかな?
僕は、説明文から、それっぽいイメージに行き着いたんだけどなぁ。
あっ、見えた!
で、出来ちゃったよ!魔力認識!
こんな雑で良いのかぁ!はぁ。
そういえば、初代陛下って、勇者だったんだぁ。もしかして、異世界から召喚されたとか?かな。
いや、王様に成ったんだし、召喚は無いかなぁ。でも、この世界に元々居たのだとしたら、国を興すのは難しいんじゃ………
よく、分からないや。やーめた、止めた!
僕は、僕が生きたいように生きる。その為の努力は惜しまないよ!
_____________________
—ピコッ!—
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
スキル《魔力感知》を獲得しました。
スキル《魔力操作》を獲得しました。
スキル《魔法知識》がレベルアップしました。
スキル《言語理解》がレベルアップしました。
スキル《偽装》がレベルアップしました。
スキル《隠蔽》がレベルアップしました。
固有スキル:成長率上昇 が発動しました。
変化したステータスを表示します。
○ステータス
・生命力 : 1200
・魔力 : 2300(+1490)
・体力 : 1800
・攻撃力 : 540
・知力 : 2500(+3300)
・器用 : 1600(+910)
・耐久力 : 860
・筋力 : 1100
※スキル《偽装》の効果で増加したステータス
値を( )内に別表記しています。
※スキル《隠蔽》の効果で( )内が表示されて
いません。
○スキル
(・《魔力感知》 レベル 1 )
(・《魔力操作》 レベル 1 )
・《魔法知識》 レベル 1(3)
(・《隠蔽》 レベル 4 )
(・《偽装》 レベル 6 )
(・《言語理解》 レベル 8 )
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
う、うわぁっ!
な、何かステータスが大変なことになってるよぉ。
でも、魔力や知力がこんな数値になるってことは、スキル獲得やスキルのレベルアップか今試しているのが原因だよねぇ、これ。
どうしようかな?
どうにもならないかな?
そうだよね。うん、知ってた。
しかし、僕って魔力と知力と器用の三点特化型だよね。
でも、その代わり、攻撃力とか耐久力が低いんだよね。
アハハ………泣けるよぉ。
スキル獲得やスキルレベルのアップでもステータス値が上がるなら、もうちょっと頑張ってみようかな?やばそうなのは、《隠蔽》と《偽装》で、どうにか隠せているみたいだし。
あっ、でも《鑑定》があるよね。どうすれば良いんだろう?よく有るのは、スキルレベルの差で誤魔化してるのとかだけど………
誤魔化すしかないよね!だって、この称号は、あまりたくさんの人には知られたく無いからね。
「続き、読むぞ!」
あっ、待ってましたぁ~!続き!
_____________________
○魔法属性の適性の見極め方
魔法属性の適性の見極め方だが、一般的には、魔法を使ってみて取れたスキルや生まれ持ったスキルの種類で判断する。
《赤魔法》のスキルであれば、火属性や炎属性、雷属性等が有力です。
《青魔法》のスキルであれば、水属性や氷属性、空属性等が有力です。
《黄魔法》のスキルであれば、土属性や植物属性、金属属性等が有力です。
《緑魔法》のスキルであれば、風属性や嵐属性、暴属性等が有力です。
《白魔法》のスキルであれば、光属性や聖属性、天属性等が有力です。
《黒魔法》のスキルであれば、闇属性や魔属性、邪属性等が有力です。
これ等以外の、系統外属性に分類される魔法属性は、空間属性や時間属性等が有名だが、適性のある人は、殆ど居ない。現在では、 “特殊なスキルが必要とされるであろう” という推測が立っただけだ。
この先の魔法の発達により条件が発見されることを我々は望む。
_____________________
な る ほど?いや、分かんないよ!
最後のとか、ただの願望じゃん。
だけど、その前の部分は、気になるなぁ。
“特殊なスキル” ね。
もしかして、《全属性魔法適性》のことかな?
だとしたら、この本に書いてある、面白そうな魔法まで使えるのかな?
使える日が来るのが、楽しみだなぁ。
応援ありがとうございます!
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