異世界物語 ~転生チート王子と愉快なスローライフ?~

星鹿カナン

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2.計画実行と兄妹登場

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  ラスタリアさんの帰還から一晩が経ち、流石に城内の騒ぎも少しは落ち着いてきた。
  僕が生まれる前のことは分からないから、今の城内が騒々しいのか、それとも、いつも通りなのか、全く想像が出来ないけど、少なくとも今は、お父さんが早起きをした日の朝に発生する小さな騒ぎと同じくらいにまで落ち着いている。



  ちなみに、ラスタリアさんは、ティファニアさんが言っていた通り、リーナさんとセルシェーダさんの二人からかなり厳しい説教を受けていたらしい。
  その時の様子を面白おかしくしたような噂話が、あっという間に、この部屋まで流れ着いてきた。

  なんでも、説教を受けている最中のラスタリアさんが、セルシェーダさん相手に茶々を入れたせいで、リーナさんがブチ切れたとか。

  正直なことを言うと、その状況は簡単に想像出来てしまったので、少し苦笑いをしています。

_____________________


  今、僕の目の前で仁王立ちしている、セルシェーダさんにそっくりな人物が、ラスタリアさんらしい。

  なるほど。
  双子と言われていなければ、困惑しただろうと思うくらいには、セルシェーダさんと顔立ちが瓜二つだ。
  ただ、魔力や気配なんかは全く別のものだけど。
  軍人であり、騎士でもあるラスタリアさんの気配は、どこか獰猛さを感じさせられる。
  それに、やたらと膨大な魔力を感じる。


「ふむ、貴様がラルド兄貴の子、フィルか?」


  おー、凄まじい程の威圧を感じる。


  あ、セルシェーダさんに叩かれた。
  セルシェーダさんが、何処から取り出したか分からない謎のハリセンで、ラスタリアさんを叩いていた。

  今、ゴスンッって、かなりエグい音がしてたけど、・・・・・・・・・セルシェーダさん、そのハリセンの素材って何ですか?


「ラティ、生後一月未満の赤ちゃんを威圧しない!フィル君が不安に感じるでしょう!ただでさえフィル君は、あの兄様の元に、第一子として生まれたことを不安に感じているのですよ。」


  おおおぉぉ。
  でも、今のはセルシェーダさんも少し怖かったです。


「ん?威圧?しているつもりは無いんだが、ルーシーが言うなら、やってしまっているのだろう。すまないが耐えてくれ。あたしは、ラスタリアだ。ラスタリア・ネーヴァ=デュークァ。元第一王女で、今はネーヴァ公爵家の当主をしている。」


「ハァー。・・・・・・・・・「万事、問題しかあらず」。ラティを表すためだけに皇国で作られた、和生文わしょうぶん、・・・えっと、ことわざです。」


  万事、問題しかあらず。
  ・・・・・・・・・確かにそうかもしれない。
  何をしても、問題に繋がるって、ただのトラブルメーカーだよね?
  それが、王族としての権威を持つ・・・・・・・・・最悪だ。
  セルシェーダさんの顔色は悪いし、ラスタリアさんの目は輝いている。


  こんなに朝早くから目が覚めてしまったばっかりに・・・・・・・・・いや、今の僕には、手に負えなさそうだから、帰ってもらうか、誰か、助けを呼ぼう。

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