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3.祝日のお祭り
3-026
しおりを挟む「彼は確か、昨年までは第一騎士団に所属していましたよね?その当時は、魔法を扱えるとは聞いておりませんでしたが・・・メゼフィアノンは魔法一族でもありませんし。一年未満で使い物になったのですか?」
へぇー、そうなんだ。
まあ、第一騎士団は、確かに大変らしいから、転属すること自体はそんなにおかしなことでもないのかな?
でも、魔法を使わないような人が第四騎士団に入れる訳がないし、どうしたんだろう?
「マックスのお母さんは、氷属性魔法の名門ジフリール伯爵家出身。お母さんの元で修行したら二ヶ月でスキル《青魔法》が1から10まで上がった、らしい。努力家?」
す、凄いのか、な?
たぶん。
「ちょっと違うと思いますが・・・どうやら、彼は随分と難儀な恋をしているようですね。」
恋?
・・・・・なるほどね。
昨年まで第一騎士団に所属していたのは、アルスさんがまだ学生だったからかな?
アルスさんが騎士団に正式に入団するなら、第一騎士団よりも第四騎士団の可能性が高くなったから、間に合うように頑張った、と。
そう考えると、確かにさっきの様子にも納得できる、気がする。
「マックスは恋をしてるんだ、大変だね。それに、三男じゃ、お家も婚約者を探してくれないよね。騎士爵位でも貰うのかな?恋を成就させるには、爵位があると何かと便利だからね。」
でも、先は長そう。
と言うより、意識されて無さそうなのが、何とも言い難い。
話し方からして、完全に他人事だし。
既に爵位を持ってる人物と結婚するなら、新たに騎士爵位を貰わなくても・・・メスィドールって言ってたから侯爵家だよね?侯爵家の三男なら英雄伯とも釣り合うだろうし。
「貴女は、彼が何に恋してるのか、気付いていますか?」
「?・・・魔法でしょ?魔法に恋すると自分が使える属性の全てを極めたくなるよね。私もそうだった。だから、極めるために必要な環境を求めたんじゃないのかな?王国騎士団の中で、一番魔法に長けているのは、間違いなく第四騎士団だからね。私は、宮廷魔法師団で学んだけど、マックスの年齢じゃ、宮廷魔法師団の見習いになるのは厳しいだろうし。魔法を極めるために研究するなら、爵位があった方が、余計なちょっかい出してくるやつらに対して露払いにもなるし、研究費も国から出る。完璧。」
どうやら、眼中に無いどころか、根のところから勘違いされているみたいだ。
マックスさん頑張れ。
アルスさんは想像を絶する可能性がありそうなくらい鈍感みたいだよ。
「どんな研究にでも、研究費を出すわけではありません。国を豊かにすることが出来る研究にのみ、国費から研究費を支給するのです。貴族だからと言って、なんでもかんでも、片っ端から研究費を出せば、有望な平民の研究に出せるお金が無くなってしまいますし、国に対して大きな害を与えかねないような研究を推進させるようなことがあっても問題になります。」
そりゃあそうだよね。
セルシェーダさんの言う通り。
貴族だからって、何でもかんでも優遇されてたら、平民の不満が爆発するし、貴族だからと言って、国に害をなさない訳でもないよね。
「あれ、そうだったかな?お義母さんは、魔法の研究をするなら、研究費は国が出すから気にしなくていいって言ってたけど。」
アルスさんがそういった途端、クレアさんとリーナさんが頭を抱えるという、非常に珍しい光景が発生して驚かされた。
リーナさんでも、頭を抱えることってあるんだねぇ。
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