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本編
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目を覚ますと、簡単に身支度を整えてからリビングに移動し、テラスへと続く窓から外を眺める。少しずつ群青の空が薄れているものの、まだ夜明けは遠いらしい。
日が昇るまで時間がありそうだし、ルルもまだ起きてきていないので、昨日の服を手洗いした後はリビングのテーブルの上に置いていた魔具職人の本を開く。
―――――――――――――――
魔具は、遥か昔に存在していた魔法使いが作り出した道具。
魔獣に怯え暮らす人々の為に何かできないかと、魔法使いが試行錯誤の果てに生み出した道具、それが、魔獣が近寄ってこなくなる結界を作り出す道具。
それが作られた後、魔法使いは困っている人の言葉を聞き、数多の魔具を作りだしていった。
魔具の製法は、道具の一部に魔法陣を刻むこと。ただそれだけだ。
それだけにも拘らず、私たちは彼の技を受け継ぐことができなかった。それだけは残念である。
この本の後半部分に入門となる簡単な魔方陣を記しておく。
最後に、魔具を作る職人として最も敬愛するべき魔法使いの言葉を記そう。かの魔法使いの御業を継ぐ者が現れることを祈って。
『綴られた言葉が力となる。私はただ、それを記しただけだ』
―――――――――――――――
この後、魔獣避けと照明の魔方陣が記され、最後のページに件の魔法使いと思わしき人物の挿絵がついていた。
作業途中なのだろうか。様々な道具が置かれた部屋の中にいる年老いた魔法使いの前には、長方形の物体と鑿や金槌と思われる道具が置かれている。それだけならごく普通の作業途中の風景だが、魔法使いは右手を顔の高さまで上げ、何かを指さそうとしている。
何かを取ってもらおうとしていたのだろうか。それとも、話の途中でつい手が動いたのだろうか。
『綴られた』この部分が気になる。もしかして、何かを書こうとしている? でも、何を?
言葉。いや、言葉は紡ぐで、綴るのは文字。でも、どうやって?
普通に空中で字を書こうとしても、空を切るだけで意味は何もない。何か方法がある? あるとすれば……魔法?
指先に魔力を集めて少しだけ表面で留める。その状態で縦に動かしてみると、空中に淡い緑色で一本の縦線が描かれる。
そのまま平仮名で“かぜ”と書いてみるが、変化は訪れない。比較対象として片仮名、漢字でも書いてみる。すると、漢字で書いた物だけは形を変えて、見た事のない図形となり、暫くすると溶けるように消えていく。
今度は比較できるものに変更。本の魔獣避けが記されているページを開き、空中に“魔獣”と書いて変化したものと見比べてみる。
結果、魔方陣の中に描かれている図形の一部と一致。念のため、“魔獣避け”と書いてみると、魔方陣の半分と一致する。まだ足りないものがあるという事だろうか。
なんにしても、これなら魔具を作っていけそうです。ただ、問題点が一つ。文字を書くにはそれなりの魔力が必要となる様子。どうにかして総量を増やしていく必要がある。
空中に浮かぶ文字を見ながらそんなことを考えていると、段々図形が薄らいでいき、やがて見えなくなる。
「おふぁよ~」
もう一度何か書こうかと思ったけど、ルルも起きてきたし、日も昇り始めていたので、ルルが顔を洗ってくるのを待ってから笹熊亭に向かう。
朝食としてトーストとオムレツを注文し、朝から元気な村の小父さん達(装備を身に着けているので狩猟者だと思われる)を見ていると、私達が注文したものをピエナさんが運んできてくれる。
「おはようございます。お待たせしました」
「おはようございます」
挨拶を返しながら品物を受け取ると、ピエナさんはまだそこに立ったまま。不思議に重い顔を見上
げる。
「桜華さん。お母さんからですけど、相談したいことがあるので、この後、ギルドに来ていただけませんかと」
「分かりました。行ってみます」
口一杯に頬張るリスみたいなルルの食事を見ながら手早くご飯を食べ終えると、足早にギルドへ向かう。
直ぐにエレノアさんが反応してくれて、昨日と同じように申請カウンターに座る。
「おはようございます」
「おはようございます。早速ですが、本題に入りますね。今朝、村の周囲に張り巡らされている魔獣避けの柵が何者かに破壊されているのを、巡回していた警邏隊の隊員が発見しました。取り急ぎ修復をしないといけないのですが、桜華さん。お願いできますか?」
素敵な笑顔のエレノアさん。しかし、か弱そうな全身から放たれる圧力が凄まじいことになっています。なんでしょうか、この息も詰まりそうな圧迫感。というか、ルルが怯えて髪の毛の中へ侵入してきます。
「私にできる事なら、やらせてください。それと、威圧は止めて頂けませんか?」
「あら。漏れてしまいました」
テヘッと可愛らしく舌を出して笑う。ああ。これはわざとですね。
「もう一件あります。丘の家とセットになっている牧場ですが、何か飼う予定がありますか?」
「厩舎の確認をしていませんが、余裕があればやってみようかとは思っています。しかし、今の処は未定です」
動物は好きだし、折角場所があるのなら考えてみるのもありかもしれません。
「では、提案です。カウルベルを放牧してみませんか?」
「カウルベル?」
「カウルベルは温厚な魔獣で、見た目は牛を三回りぐらい大きくした感じです」
「なるほど。そうなると提案の意図は?」
「カウルベルの飼育は三つのメリットがあります。一つは乳です。牛より濃厚で質の良い物が出ます。もう一つは糞です。肥料としてはかなり良い物になります。三つ目は生命力です。魔獣なので病気にも強く、多少の環境変化をものともしません。そして、平均寿命は五十年ほどです」
確かに、その利点は捨てがたい。しかし、世の中旨い話だけのはずがない。
「エレノアさん。デメリットは?」
「なんだと思いますか?」
エレノアさんの挑戦的な目つきに、視線を外してルルを見てみる。首を傾げて考え込んでいるようだけど、思いつかないようだ。視線を戻しながら、少し考えて口にする。
「巨体ゆえの食事量、飼育場所、糞尿の処理、採取できる乳の処理といったとこでしょうか」
「お見事です。食べる量は普通の牛と変わりませんが、巨体故に場所は取ります。糞の方も量が多くて処理は大変です。乳は、冬季を除いて一日に四十リットルとれます」
なお、普通の牛は種類によって変わるけど、普通の牛から搾乳できる期間は子育ての期間だけ、一日当たり二十リットル程度となっているらしい。
付け足すと、捕獲したカウルベルは落ち着くまでの数日間は出さないらしい。
「……魅力的ではありますが、世話とか私には」
「世話は村の人が有志で行います。桜華さんにお願いするのはオーナーです。村で必要なのは肥料となる糞尿なので、乳はすべて桜華さんが。糞尿は有志で働いてくれる人の畑へ」
「それほど頂いても飲みきれません。一リットルほどで、後は皆さんで飲んでください。でも、カウルベル自体の入手経路は?」
「近くに野生種がいるので、それを捕獲します」
野生種の捕獲は、暇を持て余している狩猟者達がやってくれるとの事。
自分でやらなくてもいいのは助かるけど、なんだか心が痛い。そんな事を考えていると、エレノアさんの目が怪しく光る。
「桜華さん。ついでに、メリちゃんも飼いませんか?」
「……聞くのも怖いですが、メリちゃんって何ですか」
「羊型の魔獣です。モッコモコ、フッワフワです。メリちゃんとカウベルを一緒に飼うと、カウルベルの乳の品質が良くなります」
メリちゃんの欠点は毛刈り。メリちゃんは羊十数匹分の羊毛をその身に纏うが、見た目は普通の羊より一回り小さい。つまり、羊毛はすべて圧縮して纏っているという事なのだが、この圧縮にも限界があり、限界を迎えると毛を軽くするために暴れまわって毛を落とす(物に引っ掛けて引き抜く感じ)という迷惑な習性を持っている。
限界を迎えるのは丁度一月。なんだ、刈ればいいじゃないかと思うが、圧縮されている毛を刈るのは至難の業で、ナイフで岩を斬れと言われるような難作業らしい。
「なんか、私ばかり得するような話ですね」
「確かにそう思われるかもしれませんが、場所を確保するのが一番大変ですから。それに、食料の半分を他の町に頼っている現状では、このぐらいしないと満足に食べられません」
食料供給は結構ギリギリの状態で推移しているらしい。そのギリギリも商人が多少の不利益に目を瞑ってくれてである。
商人に恩返しもできる現状打破の一手。それが今回の話。どこまで細かく作っているのやら。
「……分かりました。私にできる事ならやらせていただきます」
「ありがとうございます。こちらに署名をお願いします」
契約書には場所の提供と利益配分が書かれている。何時から準備していたのかは気にしないことにして、契約自体に問題ないことを確認して署名します。
日が昇るまで時間がありそうだし、ルルもまだ起きてきていないので、昨日の服を手洗いした後はリビングのテーブルの上に置いていた魔具職人の本を開く。
―――――――――――――――
魔具は、遥か昔に存在していた魔法使いが作り出した道具。
魔獣に怯え暮らす人々の為に何かできないかと、魔法使いが試行錯誤の果てに生み出した道具、それが、魔獣が近寄ってこなくなる結界を作り出す道具。
それが作られた後、魔法使いは困っている人の言葉を聞き、数多の魔具を作りだしていった。
魔具の製法は、道具の一部に魔法陣を刻むこと。ただそれだけだ。
それだけにも拘らず、私たちは彼の技を受け継ぐことができなかった。それだけは残念である。
この本の後半部分に入門となる簡単な魔方陣を記しておく。
最後に、魔具を作る職人として最も敬愛するべき魔法使いの言葉を記そう。かの魔法使いの御業を継ぐ者が現れることを祈って。
『綴られた言葉が力となる。私はただ、それを記しただけだ』
―――――――――――――――
この後、魔獣避けと照明の魔方陣が記され、最後のページに件の魔法使いと思わしき人物の挿絵がついていた。
作業途中なのだろうか。様々な道具が置かれた部屋の中にいる年老いた魔法使いの前には、長方形の物体と鑿や金槌と思われる道具が置かれている。それだけならごく普通の作業途中の風景だが、魔法使いは右手を顔の高さまで上げ、何かを指さそうとしている。
何かを取ってもらおうとしていたのだろうか。それとも、話の途中でつい手が動いたのだろうか。
『綴られた』この部分が気になる。もしかして、何かを書こうとしている? でも、何を?
言葉。いや、言葉は紡ぐで、綴るのは文字。でも、どうやって?
普通に空中で字を書こうとしても、空を切るだけで意味は何もない。何か方法がある? あるとすれば……魔法?
指先に魔力を集めて少しだけ表面で留める。その状態で縦に動かしてみると、空中に淡い緑色で一本の縦線が描かれる。
そのまま平仮名で“かぜ”と書いてみるが、変化は訪れない。比較対象として片仮名、漢字でも書いてみる。すると、漢字で書いた物だけは形を変えて、見た事のない図形となり、暫くすると溶けるように消えていく。
今度は比較できるものに変更。本の魔獣避けが記されているページを開き、空中に“魔獣”と書いて変化したものと見比べてみる。
結果、魔方陣の中に描かれている図形の一部と一致。念のため、“魔獣避け”と書いてみると、魔方陣の半分と一致する。まだ足りないものがあるという事だろうか。
なんにしても、これなら魔具を作っていけそうです。ただ、問題点が一つ。文字を書くにはそれなりの魔力が必要となる様子。どうにかして総量を増やしていく必要がある。
空中に浮かぶ文字を見ながらそんなことを考えていると、段々図形が薄らいでいき、やがて見えなくなる。
「おふぁよ~」
もう一度何か書こうかと思ったけど、ルルも起きてきたし、日も昇り始めていたので、ルルが顔を洗ってくるのを待ってから笹熊亭に向かう。
朝食としてトーストとオムレツを注文し、朝から元気な村の小父さん達(装備を身に着けているので狩猟者だと思われる)を見ていると、私達が注文したものをピエナさんが運んできてくれる。
「おはようございます。お待たせしました」
「おはようございます」
挨拶を返しながら品物を受け取ると、ピエナさんはまだそこに立ったまま。不思議に重い顔を見上
げる。
「桜華さん。お母さんからですけど、相談したいことがあるので、この後、ギルドに来ていただけませんかと」
「分かりました。行ってみます」
口一杯に頬張るリスみたいなルルの食事を見ながら手早くご飯を食べ終えると、足早にギルドへ向かう。
直ぐにエレノアさんが反応してくれて、昨日と同じように申請カウンターに座る。
「おはようございます」
「おはようございます。早速ですが、本題に入りますね。今朝、村の周囲に張り巡らされている魔獣避けの柵が何者かに破壊されているのを、巡回していた警邏隊の隊員が発見しました。取り急ぎ修復をしないといけないのですが、桜華さん。お願いできますか?」
素敵な笑顔のエレノアさん。しかし、か弱そうな全身から放たれる圧力が凄まじいことになっています。なんでしょうか、この息も詰まりそうな圧迫感。というか、ルルが怯えて髪の毛の中へ侵入してきます。
「私にできる事なら、やらせてください。それと、威圧は止めて頂けませんか?」
「あら。漏れてしまいました」
テヘッと可愛らしく舌を出して笑う。ああ。これはわざとですね。
「もう一件あります。丘の家とセットになっている牧場ですが、何か飼う予定がありますか?」
「厩舎の確認をしていませんが、余裕があればやってみようかとは思っています。しかし、今の処は未定です」
動物は好きだし、折角場所があるのなら考えてみるのもありかもしれません。
「では、提案です。カウルベルを放牧してみませんか?」
「カウルベル?」
「カウルベルは温厚な魔獣で、見た目は牛を三回りぐらい大きくした感じです」
「なるほど。そうなると提案の意図は?」
「カウルベルの飼育は三つのメリットがあります。一つは乳です。牛より濃厚で質の良い物が出ます。もう一つは糞です。肥料としてはかなり良い物になります。三つ目は生命力です。魔獣なので病気にも強く、多少の環境変化をものともしません。そして、平均寿命は五十年ほどです」
確かに、その利点は捨てがたい。しかし、世の中旨い話だけのはずがない。
「エレノアさん。デメリットは?」
「なんだと思いますか?」
エレノアさんの挑戦的な目つきに、視線を外してルルを見てみる。首を傾げて考え込んでいるようだけど、思いつかないようだ。視線を戻しながら、少し考えて口にする。
「巨体ゆえの食事量、飼育場所、糞尿の処理、採取できる乳の処理といったとこでしょうか」
「お見事です。食べる量は普通の牛と変わりませんが、巨体故に場所は取ります。糞の方も量が多くて処理は大変です。乳は、冬季を除いて一日に四十リットルとれます」
なお、普通の牛は種類によって変わるけど、普通の牛から搾乳できる期間は子育ての期間だけ、一日当たり二十リットル程度となっているらしい。
付け足すと、捕獲したカウルベルは落ち着くまでの数日間は出さないらしい。
「……魅力的ではありますが、世話とか私には」
「世話は村の人が有志で行います。桜華さんにお願いするのはオーナーです。村で必要なのは肥料となる糞尿なので、乳はすべて桜華さんが。糞尿は有志で働いてくれる人の畑へ」
「それほど頂いても飲みきれません。一リットルほどで、後は皆さんで飲んでください。でも、カウルベル自体の入手経路は?」
「近くに野生種がいるので、それを捕獲します」
野生種の捕獲は、暇を持て余している狩猟者達がやってくれるとの事。
自分でやらなくてもいいのは助かるけど、なんだか心が痛い。そんな事を考えていると、エレノアさんの目が怪しく光る。
「桜華さん。ついでに、メリちゃんも飼いませんか?」
「……聞くのも怖いですが、メリちゃんって何ですか」
「羊型の魔獣です。モッコモコ、フッワフワです。メリちゃんとカウベルを一緒に飼うと、カウルベルの乳の品質が良くなります」
メリちゃんの欠点は毛刈り。メリちゃんは羊十数匹分の羊毛をその身に纏うが、見た目は普通の羊より一回り小さい。つまり、羊毛はすべて圧縮して纏っているという事なのだが、この圧縮にも限界があり、限界を迎えると毛を軽くするために暴れまわって毛を落とす(物に引っ掛けて引き抜く感じ)という迷惑な習性を持っている。
限界を迎えるのは丁度一月。なんだ、刈ればいいじゃないかと思うが、圧縮されている毛を刈るのは至難の業で、ナイフで岩を斬れと言われるような難作業らしい。
「なんか、私ばかり得するような話ですね」
「確かにそう思われるかもしれませんが、場所を確保するのが一番大変ですから。それに、食料の半分を他の町に頼っている現状では、このぐらいしないと満足に食べられません」
食料供給は結構ギリギリの状態で推移しているらしい。そのギリギリも商人が多少の不利益に目を瞑ってくれてである。
商人に恩返しもできる現状打破の一手。それが今回の話。どこまで細かく作っているのやら。
「……分かりました。私にできる事ならやらせていただきます」
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