閨係の恋~高貴な方の閨係に選ばれた僕は、愛する人と幸せになります~

まんまる

文字の大きさ
12 / 20
第六夜 愛しい兄を守る方法

おまけ 本当の理由 ※R15

しおりを挟む
伯爵家の皆に結婚報告を済ませ、俺達はまた兄さんの部屋に戻ってきた。


「兄さん、皆喜んでくれたね」
「うん、僕まだ信じられないよ⋯。アレン、夢じゃないよね?」
「夢なんかじゃない!もしこれが夢なら、俺このまま目を覚ましたくない!」

俺の子供じみた願いを聞いて、目をぱちくりしている兄さんを、俺は力いっぱい抱き締めた。

「ア、アレン!?きょ、今日はもう、自分の部屋に戻った方がいいと思う⋯けど。ほ、ほら、もう遅いし」
「嫌だ⋯」
「アレン⋯、でも、閨係の話もなくなったし、急いでする必要もないよ⋯ね?」
「い、や、だ」
「⋯ぷふっ」
「兄さん、何で笑うの?」
「だって、小さい時のアレンを思い出したから」
「むぅ、兄さんには、俺がまだ小さい子供に見えてるみたいだね」
「ふふっ、そんな事ないよ。アレンはもう、立派な大人だよ」
「へぇ、じゃあ、兄さん、大人しかできない事、今からしようよ」
「へっ?」
「兄さん、俺、さっきの続きがしたい」

俺は熱の籠った目で、兄さんを見つめた。
兄さんなら、俺のお願いを聞いてくれるはず。

ぽっ

うわっ!兄さんが真っ赤になった!

「兄さん、可愛い」

俺は兄さんを抱き寄せて、額に口付けをした。
兄さんの体温を感じながら、横抱きに抱き上げ、今度は柔らかな唇に口付けをした。



「兄さんの裸、綺麗だよ」
「アレン、あんまり見ないで」
「嫌だ。兄さん、もうずっと俺に裸を見せてくれなかったよね?」
「あ、当たり前だよ」
「⋯ねえ兄さん、俺が小さい頃、兄さんとお風呂に入りたがっていた本当の理由を教えようか?」
「う、うん」
「俺、兄さんの綺麗な裸が見たかったんだ。まだ小さかったけど、兄さんの裸を見ると、何か体がぞわぞわして、気持ちよかったんだ」
「も、もう、そんな事言わなくていいよ」
「兄さん」
「な、何?」
「俺ずっと、兄さんの柔らかそうな肌に触れたかった。やっと願いが叶う」
「アレン⋯」
「兄さん、今日は、あの頃ちゃんと見せてくれなかった所も全部、見、せ、て、ね」
「うぅぅ、恥ずかしいよ、もう」
「ふっ、兄さん、可愛い。兄さん、愛してるよ。俺を受け入れてくれてありがとう」
「アレン、僕も愛してる。アレンこそ、僕を好きになってくれてありがとう。ふふっ、アレン、本当の意味で受け入れるのは、これからだよ」
「に、兄さん!!」

がばっ

「わわっ」


一糸まとわぬ兄さんの体を目の前にして、もう我慢の限界だったし、初めての経験で舞い上がっていたし、兄さんは最高にいやらしかったし⋯、だから仕方ないんだ。
俺が兄さんを朝まで抱き潰してしまったのは、俺のせいじゃない⋯よね?
兄さんが起きたら、きっといつものように笑って許してくれる⋯よね?

俺が一人でごちゃごちゃと悩んでいると、兄さんの手がぴくりと動いた。

「兄さん、起きた⋯?」

「アレン⋯、痛いの痛いの、飛んでい、けぇ⋯、むにゃ、ふふっ、もう、だい、じょぶ、だ、よ、むにゃむにゃ」

「兄さん⋯」

幼い頃、やんちゃで怪我ばかりしていた俺に、兄さんはいつも優しく手当てをしてくれた。
兄さんを守っていたつもりが、きっと俺は兄さんに守られてたんだな。


こんなに細くて柔らかい体で、俺の全てを受け入れてくれた兄さん。


兄さん、早く目を覚まして。


真っ赤になって恥ずかしがる兄さんを、早く俺に抱き締めさせて。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

婚約破棄をしようとしたら、パパになりました

ミクリ21
BL
婚約破棄をしようとしたら、パパになった話です。

陛下の前で婚約破棄!………でも実は……(笑)

ミクリ21
BL
陛下を祝う誕生パーティーにて。 僕の婚約者のセレンが、僕に婚約破棄だと言い出した。 隣には、婚約者の僕ではなく元平民少女のアイルがいる。 僕を断罪するセレンに、僕は涙を流す。 でも、実はこれには訳がある。 知らないのは、アイルだけ………。 さぁ、楽しい楽しい劇の始まりさ〜♪

不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!

ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。 その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。 しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。 何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。 聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。 お話を追加いたしました。

30歳まで独身だったので男と結婚することになった

あかべこ
BL
※未完 4年前、酒の席で学生時代からの友人のオリヴァーと「30歳まで独身だったら結婚するか?」と持ちかけた冒険者のエドウィン。そして4年後のオリヴァーの誕生日、エドウィンはその約束の履行を求められてしまう。 キラキラしくて頭いいイケメン貴族×ちょっと薄暗い過去持ち平凡冒険者

別れの夜に

大島Q太
BL
不義理な恋人を待つことに疲れた青年が、その恋人との別れを決意する。しかし、その別れは思わぬ方向へ。

出戻り王子が幸せになるまで

あきたいぬ大好き(深凪雪花)
BL
初恋の相手と政略結婚した主人公セフィラだが、相手には愛人ながら本命がいたことを知る。追及した結果、離縁されることになり、母国に出戻ることに。けれど、バツイチになったせいか父王に厄介払いされ、後宮から追い出されてしまう。王都の下町で暮らし始めるが、ふと訪れた先の母校で幼馴染であるフレンシスと再会。事情を話すと、突然求婚される。 一途な幼馴染×強がり出戻り王子のお話です。 ※他サイトにも掲載しております。

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 2025.4.28 ムーンライトノベルに投稿しました。

処理中です...