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第一夜 王太子殿下の閨係に選ばれた豪商男爵家令息、下賜された公爵に溺愛される
おまけ 策士の勝負
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「兄様!勝負して!」
「はいはい、じゃんけんに勝ったらココと一緒に寝ていいぞ、ルーク」
ここひと月、ルークは毎日私にじゃんけんを挑んでくる。
「いくぞ、じゃんけんポン」
「うああぁぁ!また負けたぁ!」
「ふっ、今日も残念だったな」
「明日こそ勝つ!」
ルークは勝ったらココと一緒に寝ると意気込んでいるが、まだ一度も実現していない。
何故なら、ルークはパーしか出さないからだ。
ふっ、まだまだ幼い子供だな。
「兄様!勝負だ!」
「はいはい、じゃんけんポン」
「やったああぁぁ!」
「⋯⋯はっ?」
私がルークに負けただと?
「ココぉ!一緒に寝よう!」
「待て待て!ルーク、どうしてパーじゃないんだ?⋯まさか、ルーク、わざとか⋯」
「ふふん、兄様、僕が何も考えずに毎日パーを出していたと思う?」
「お、お前⋯」
こいつ⋯、とんだ策士だ。
まだ5歳だというのに、頭の回転といい、執念深さといい、末恐ろしいな⋯。
まあ、ルークが跡を継ぐ我が公爵家も安泰という事だな。
「ココ、僕、寒いからぎゅってして寝てね」
「はい、ルーク様、どうぞ」
私が敗戦の余韻に浸っていると、ココが両手を広げて今にもルークを抱き締めようとしている。
「なっ!?ま、待て!ルーク、今は夏だぞ!」
「はぁ⋯、兄様、僕は寒いの。それに諦めの悪い男は嫌われるよ」
「な、な、諦めが悪いのはどっちだぁ!!」
「ライアン様?どうされたのですか?ライアン様がルーク様に僕と寝るように言われたんですよね?」
「はあっ!?誰がそんな事言った?」
「えっ?ルーク様ですよ」
「はっ!?」
私が唖然としてルークを見ると、ルークはココに見えないように私の方に顔を向け、してやったりの顔でほくそ笑んでいた。
ま、負けた。こいつ、本物の策士だ。
私がわなわなと震えていると、ココが心配して私に近付いてきた。
「ライアン様、大丈夫ですか?」
「ココ⋯、私も寒い」
私が思わず口を滑らせると、ルークが鬼の形相で私に体当たりしてきた。
ドン!
「兄様、往生際が悪いぞ!」
ドン!
「ココは私の伴侶だ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「ふ、二人とも、やめてください!」
「「ココ⋯」」
「じゃあ、三人で一緒に寝ましょうか」
結局、ルークを真ん中にして、川の字で寝る事になった。
やれやれと思ってルークを見ると、目は瞑ってはいるが、何だか嬉しそうに口元を綻ばせている。
眠っていると天使のようだな。
ふとココを見ると、ココもルークを見て微笑んでいる。
「ふふっ、可愛いですね」
「ああ、そうだな」
自然とココと顔が近付いて、唇が触れた。
ルークを挟んでココの唇を食んでいたら、舌を味わいたくなって、舌を絡めた。
すると、私とココの顔の真下でルークがぱちりと目を開けた。
「何してるの?兄様、ココが苦しそうだよ。やっぱり夜にココをいじめてたんだね」
「ルーク!?起きてたのか!?」
ココが真っ赤になって私から離れた。
するとすかさずルークがココに抱きついた。
私が慌てて止めようとすると、ルークはくるりとこちらを向いて、今度は私に抱きついてきた。
「ココ、兄様、あったかい、むにゃ⋯。ココ、兄様、大好き、むにゃむにゃ⋯」
「「可愛い」」
「ふっ」
「ふふっ」
二人でルークを眺めていたら、小さな手が私の手に触れてきて、きゅっと握ってきた。
「兄様、ココと幸せになって、むにゃ⋯」
ふっ、可愛い策士には敵わないな。
ルークの為にも、ココと幸せにならないとな。
「はいはい、じゃんけんに勝ったらココと一緒に寝ていいぞ、ルーク」
ここひと月、ルークは毎日私にじゃんけんを挑んでくる。
「いくぞ、じゃんけんポン」
「うああぁぁ!また負けたぁ!」
「ふっ、今日も残念だったな」
「明日こそ勝つ!」
ルークは勝ったらココと一緒に寝ると意気込んでいるが、まだ一度も実現していない。
何故なら、ルークはパーしか出さないからだ。
ふっ、まだまだ幼い子供だな。
「兄様!勝負だ!」
「はいはい、じゃんけんポン」
「やったああぁぁ!」
「⋯⋯はっ?」
私がルークに負けただと?
「ココぉ!一緒に寝よう!」
「待て待て!ルーク、どうしてパーじゃないんだ?⋯まさか、ルーク、わざとか⋯」
「ふふん、兄様、僕が何も考えずに毎日パーを出していたと思う?」
「お、お前⋯」
こいつ⋯、とんだ策士だ。
まだ5歳だというのに、頭の回転といい、執念深さといい、末恐ろしいな⋯。
まあ、ルークが跡を継ぐ我が公爵家も安泰という事だな。
「ココ、僕、寒いからぎゅってして寝てね」
「はい、ルーク様、どうぞ」
私が敗戦の余韻に浸っていると、ココが両手を広げて今にもルークを抱き締めようとしている。
「なっ!?ま、待て!ルーク、今は夏だぞ!」
「はぁ⋯、兄様、僕は寒いの。それに諦めの悪い男は嫌われるよ」
「な、な、諦めが悪いのはどっちだぁ!!」
「ライアン様?どうされたのですか?ライアン様がルーク様に僕と寝るように言われたんですよね?」
「はあっ!?誰がそんな事言った?」
「えっ?ルーク様ですよ」
「はっ!?」
私が唖然としてルークを見ると、ルークはココに見えないように私の方に顔を向け、してやったりの顔でほくそ笑んでいた。
ま、負けた。こいつ、本物の策士だ。
私がわなわなと震えていると、ココが心配して私に近付いてきた。
「ライアン様、大丈夫ですか?」
「ココ⋯、私も寒い」
私が思わず口を滑らせると、ルークが鬼の形相で私に体当たりしてきた。
ドン!
「兄様、往生際が悪いぞ!」
ドン!
「ココは私の伴侶だ!」
ドン!ドン!ドン!ドン!
「ふ、二人とも、やめてください!」
「「ココ⋯」」
「じゃあ、三人で一緒に寝ましょうか」
結局、ルークを真ん中にして、川の字で寝る事になった。
やれやれと思ってルークを見ると、目は瞑ってはいるが、何だか嬉しそうに口元を綻ばせている。
眠っていると天使のようだな。
ふとココを見ると、ココもルークを見て微笑んでいる。
「ふふっ、可愛いですね」
「ああ、そうだな」
自然とココと顔が近付いて、唇が触れた。
ルークを挟んでココの唇を食んでいたら、舌を味わいたくなって、舌を絡めた。
すると、私とココの顔の真下でルークがぱちりと目を開けた。
「何してるの?兄様、ココが苦しそうだよ。やっぱり夜にココをいじめてたんだね」
「ルーク!?起きてたのか!?」
ココが真っ赤になって私から離れた。
するとすかさずルークがココに抱きついた。
私が慌てて止めようとすると、ルークはくるりとこちらを向いて、今度は私に抱きついてきた。
「ココ、兄様、あったかい、むにゃ⋯。ココ、兄様、大好き、むにゃむにゃ⋯」
「「可愛い」」
「ふっ」
「ふふっ」
二人でルークを眺めていたら、小さな手が私の手に触れてきて、きゅっと握ってきた。
「兄様、ココと幸せになって、むにゃ⋯」
ふっ、可愛い策士には敵わないな。
ルークの為にも、ココと幸せにならないとな。
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