【R18】君に届くまで〜カタギの俺には資格がないの?〜

keco

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〚30〛仁は 私の…

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*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 哲とジミンを招いた食事会


 このふたりが
 ヌナにずっと絡んでるからっ!!
 終始イライラしていた


 帰るという哲とジミンを
 ヌナと2人で見送る


「さ~て、後片付け…」

 そう言って
 リビングに向かおうとするヌナを
 目の前で堰き止めた



「………」

「仁、どした?」

「……ズルい」

「え?」

「俺は ヌナの手、触ったことない…」

「………」

「指も 絡めたことない…」


 ヌナの手を握り1本ずつ ゆっくりと
 指を絡めながら言った



「はぁ~ε=(・д・`*)」

 ため息をつくヌナ…


 …だよな、こんなガキみたいな嫉妬…


「私、今まで"おんぶ"してもらったのは
 両親と 仁だけ!」

「………」

「オトコと暮らすのも悪くないなって
 思ったのも 仁だけ( * ̄ ꒳ ̄*)ドヤッ」

「……っ…」

「顔中にハリが刺さってるのを見て
 ぶっ倒れたのも 仁だけだ!…ったく!!!!」

「∵ゞ(≧ε≦๑)ぶっ…それ言わないでよぉ」

「…嫉妬なんかしなくていいから!」


 片手は 俺の指を絡めたまま
 もう片方の手で わしゃわしゃする

 ドキドキするし 勘違いもする


 ヌナの気持ちが わからない…


 ただ 嫉妬してる俺を
 なだめているだけなのか…

 それとも

 これ以上 近づくなっていう
 警告なのか…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 → 片付けを終えて自室に入った私


「あのバカ、また甘えてきやがって!」


 突き放すのも
 いよいよ可哀想になってきた

 "慕われる"というレベルでは
 なくなってきてる


 仁は 私の 世話係…カタギの…


「……はぁ…」


 こうやって
 自分に暗示かけるようになったのは
 いつからかな…


「分かりきってることでしょ…」


 そう…ヤクザとカタギ…
 これ以上 私から歩み寄ることはないよ…



 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜


 ヌナと2人で過ごす日常…

 笑わせて…笑ってもらって
 飯を作って…食べてもらって
 …わしゃわしゃしてもらう


 好きだっていえば
 もっと近くに行けるかな…

 苛立ちが募る

 抱きしめたくなるのに 抱けなくて


 こんな気持ちのまま
 一緒に暮らすのは 生殺しもいいとこだ


 悶々としながら
 ヌナと一緒に片付けをして
 自室に戻った俺


 ブーっ、ブーっ…
 スマホが震えて ディスプレイを覗く


 誰だ?


「もしもし?」

 ──「仁くん、私!あのね…!」


 この声……クソ女!


「もう電話、掛けてくんな!」


 ブツン…

 思い出したくもなかった
 あのオンナからの電話


 後で着拒にしとこ…

 とりま風呂入らないとヌナに怒られる
 εε=(((((ノ・ω・)ノ


 *.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜



 → 〚Suga Real estate agent〛


「アニキ、ヤツの潜伏場所 見つけました…」

「…わかった」

「どうします?ボコりますか?」

「とりま 見張っておけ」

あねさんには…」

「俺から言う」

「分かりました」


 。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆。゜⋆


 "優兄ゆうにい、カッコイイっす!!!!!"


 慕ってくれてた舎弟おとうと

 話し方、服装、車、好みのオンナ…
 何でも 俺の真似をする舎弟おとうと

 組のヤツらからも 一目置かれた
 憧れの度合いが ぶっ飛んでた野郎だ…



 龍美会では 御法度の闇金

 俺に内緒で ヤツは会社をおこ
 姉貴からも 大目玉を食らったのに


「俺は 優兄ゆうにいを越えてみせますよ!」

 そう言い放って脱会して行った イキり野郎


 俺の名を語って 金貸しってか…?
 やりたい放題 やりやがって…
 いつまでも 逃げられると思うなよ…
 落とし前 つけてやる…


 俺を…越えるだと?



【越えるわけねぇだろっ!!!! クソがぁぁ!!!!】


 ━━━ ガシャンっ!!!!!


「ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ…あ、アニキ?」

「悪い…片しといて」

「は、はい…」


 ・・・---・・・  ・・・---・・・


「おい、見たか…今の……」
「見た見た…」
「ライオンが吼えたかと思った…」
「怖ぇぇぇ…」
「久しぶりだな、キレたアニキ…」
「早く、アイツを何とかしないと…」
「そういえば、アニキの異名…
 何でしたっけ?」
「…えっと、…あ、」





「「「「「  般若の優っ !!!!!  」」」」」


 .....∑ヾ(;゚□゚)ノギャアアーー!!
((((꒪꒫꒪ ))))ガタガタ
(」゚Д゚)」ギェェェェェェエエエエエ
 ε=ε=ε=ε=ε=ヾ(;゚ロ゚)ノ ニゲロォー!!
((((;゚;Д;゚;))))カタカタカタカタカタカタカタ
 ガクガク((( ;゚Д゚)))ブルブル
 レ(゚∀゚;)ヘ三 ドドドドドド!!!!!


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


 → 土曜日の朝


「そろそろ帰ってくるかな~」

 夜勤明けのヌナを出迎える準備をする

 少し早めに起きて
 前日に聞いた
 ヌナの食べたい朝ご飯の仕込み


「もっと料理のレパートリー
 増やしたいなぁ」


 幸せそうな顔で食べるヌナを
 想像して 嬉しくなる


「胃袋は とっくに
 掴んでるんだけどなぁ(´▽`*)アハハ」


 安易に近づけない
 微妙な距離を保ったまま 今に至る


 *・゚・*:.。.*.。.:*・゚・*:.。.*.。.:


「ただいまー!」

「おかえり!」


 夜勤明けは 疲れた顔で帰ってくる
 でも、俺の作ったご飯を目の前にすると
 キラキラのヌナになる

 …愛おしいとさえ思う




「仁、今日って なにか用事ある?」

「いや、無いよ」

「買い物、付き合って!(*゚~゚*)モグ モグ」

「いいよ!」



 俺は…ヌナのお世話係…


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