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エルフの過去
08話 エリンレベル上げ
しおりを挟むオークみたいな魔物が目の前まで迫っていた。逃げなきゃいけないのに、膝がガクガクと笑って全く動けない。私は体が小さいから、あんなのとぶつかったらそれだけで簡単に吹き飛んでしまうだろう。今世の寿命は随分短かったなと、既に諦めの境地に達していた。
そこへ大婆さまが風のように駆けてきて、オークの顔面に飛び蹴りを喰らわせた。そいつが怯んだ隙に、日傘に仕込んであったメイスを抜き去り、針の刃先で心臓をひと突きした。
プシャリ、と辺りに血飛沫が舞う。
私はあまりの衝撃で、婆さんのフリルの付いた日傘には武器が隠されていたんだな、へー。ふーん。と、どうでもいい事を考えていた。
「はぁ、危なかったね。さぁ、キノコ狩りを始めようか。」
よぼよぼの婆さんが一瞬で巨大のオークにトドメを刺したのだ。私はぼーぜんと立ちすくんでいた。そんな私を急き立てる様に、大婆様はオークの前に私を引っ張りだす。
「何モタモタしてんだい。早くそいつのキノコを採取するんだよ。」
そして、倒れている巨体の腰布を勢いよく取っ払った。
「え!?いやいやいやいや。コレ、キノコじゃ無いよね!?×××じゃん!!」
*****************
R指定ナシなので割愛。
エリンは嘔吐しながら、キノコを狩った。
*****************
どうやらこれは、お貴族様御用達の精力剤の原料になるらしい。エリンはこみ上げてくる吐き気と戦いながら、総数約300本もの玉付きキノコを採取した。
倒れたオークの中には時々、虫の息の奴がいて私は悲鳴を上げながらもそいつらのトドメを刺していった。そうすると、レベルアップしたのか身体に力がみなぎって、少し魔力も増えた様な気がした。
この世界ではゲームみたいに魔物を倒すとレベルアップ出来るみたい。少しでも強くなれれば、生き抜く力になる。それが解ってからは、私は積極的にオークの命を刈れるようになった。勿論キノコも。
大婆様は、その為に私を連れてきてくれたのかも知れない。
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