上 下
41 / 44

41. 床上手はクズの基本

しおりを挟む
【メス型カイトside】

どうやらおっさんは今俺っちを、オリッちだと勘違いしてるみたいだ。

「ちゅっ、れろっ。ぉりー?好きだ。」

おっさんはウチの服を脱がしながら、色んな所にキスマークを付けていく。

正直キモい。俺っち、キモくて吐きそう。


よく見ると、オリッちは大小さまざまな呪いまじないを、おっさんにかけていた。

「オリッちも、なかなかにエグいな・・・。」

今おっさんは、『つい、ぼんやりオリーの事を考えちゃう。』呪いが発動している。

組んでる術式は本当に軽い、おまじない程度のものばかりだ。おっさんが、思ってなきゃ発動しないようなそんな曖昧な物ばかり。

でもついている量が半端じゃ無い。全部で108個くらいか?

懐かしいな、昔はよくオリッちと悪魔式のまじないを飛ばし合って、戦いごっこをしたんだ。俺っちも初めは本当に殺す気でやってたしな。

オリッちに悪魔式を教えたのは、俺っちなんだ。あいつ凄く頭が良くて、すぐに基本式を覚えちゃったんだよな。

そっから独自の式を考え出して、俺っちに反撃して来たんだ。俺っちも必死で、飛んでくる式を読み解いて解除した。ずっと2人で跳ね返し合ったりしていたっけ。

俺っちは、おっさんに掛かったまじないをひとつひとつ解除していく。オリッちの気持ちを紐解いているみたいで、胸が苦しくなる。オリッち本気でおっさんを落としにかかってるじゃん。

なんだよコレ・・・。
まるで日記をつけるみたいに、その時のオリッちの気持ちが、取り留めも無く印されている。

そのほとんどがおっさんにされた事ばかりで、胃のあたりがムカムカとしてくる。まじないを付けたと言うより、つい思っている事がついちゃった。

そんな感じの物が大半だった。

『好きって言って。』
『いっぱい、舐めて』
『噛んで。囁いて。』
『ボクを縛って。』
『おじさんのモノにして。』
『痛くして。それから気持ち良くなりたい。』
『ボクを欲しがって?』
『それ、もっとして。』

俺っちは、それらを全部消してやった。悪魔が呪いを祓ってやるなんて笑える。

「うげっ。なんだコレ、エグい。」

でも、コレは俺っちでも無理だ。複雑すぎて手が出せない。幾重にも禁忌の術式が重ねられ、ご丁寧に聖魔法まで使われている。

おっさんのは誰にも触れさせたく無いみたいだ。オリッちの執拗さと執着を感じる。こんな場所、キモいから触る気はさらさら無いんだけどな・・・。

俺っちが触れたら消し飛ぶかもな。いやコレ、誰が触れても消し飛ぶな。


*****************


気が付くと、ウチもおっさんも素っ裸になって抱き合っていた。大半の呪いを祓ったせいか、今はおっさんも正気に戻っているみたいだ。

触れるか触れないか、そんな絶妙なフェザータッチで無心にウチの身体中を撫でまわしてくる。

「あっ!?」

指の腹で肩甲骨をなぞられて突然、身体にくすぐったいような訳のわからない電流が走る。

「くくくっ。ここか?れろっ。」

びくりと、体がのけぞって、ゾクゾクとした感覚が身体に蓄積されていくのを感じる。なんだか怖くなって、おっさんの手を払う。

「そこ、いやだ。」

「じゃぁ、どこがいいんだろうなぁ?」

おっさんは、気にせず全身をそっと触れていく。ウチの乳輪や太もも首筋・・。

「ああっ。全部だめだっ。うっ。あ。」

「それは、困ったな?全部感じるのか。ちゅっ。」

おっさんが、不意に乳首に吸い付いて、腹の奥がびっくりする。そして、何故か身体の中心部がふわふわと動き収縮を始める。

「あっ、あん!?おっさん、だめだっ。」

「そんな、良さそうな顔をしといてか?」

くそっ。殺したいくらい大嫌いな奴でも、体は勝手に感じちまうんだな。女みたいな声が出て、最悪の気分だ。

おっさんはウチの脚を持ち上げて開く。

「へー。綺麗なまんこだな?ぺろっ。ぴったり閉じてる。ちゅっ。」

「あっ。そこ、開くなよ。うっ。はぁ、はぁ。」

おっさんは、縦筋を指で押し開げ、分厚い舌をねろり、ねろりと穴の奥に差し入れてくる。その間にも、うちが反応する場所を探って絶えず手のひらを動かし、刺激を送ってくる。

「ココ新品か?じゅるっ。弟にやるんだろ?れろっ。今なら辞めてやってもいいぞ?」

おっさんは、余裕そうに舌を出してニヤリと笑う。あのベロが別の生き物みたいに蠢いてて、穴ん中をくすぐって来る。まるで触手付きの、魔獣みたいだ。ウチはその手練手管に震えた。

「うっ、あっ!ふぁ。ひっ、一思いにヤってくれ。いつも、あっ、邪魔するやつがいてっ。いまっ、ろくにっ、会話もできな、いっ。状態なんっ、だ。」

「へぇ。れろっ。世の中には、意地悪な奴がいるもんだな。ぴちゃぴちゃ。じゅるるるっ。」

おっさんは、ウチの穴の上に付いた小さなペニスみたいなトコに吸い付いて、唇の中で舐り倒す。指は中を探る様に上下しながら、膣壁を指圧してくる。

「んはぁ!?よ、よせっ。ああああっ。それ。な、んか。ヤバい。やめ、あ゛あ゛あっ!!ひっ!」

ぷしゃ、ぷしゃ、っと液体が溢れ出す。ウチは一瞬で、頭の中が真っ白になった。腰がひくひくと、絶えず勝手に揺れる。

「くくくっ。盛大に吹いたな?良かったろ?」

「はぁ、はあ、はぁ。最悪だ。くそっ。なんだコレ。」

ウチの股間は漏らしたみたいに、透明な体液に塗れていた。うえっ、気持ち悪い。ウチの身体の中がスライムに作り替えられたみたいだ。弾け飛んだ残骸が、肌にこびり付いてぬるぬるする。

「ククっ。そうか、イクのも初めてか?じゃあ良くなるまで続けてみようぜ。俺、女がイクとこ見るの好きなんだ。」 

おっさんが、長い舌を見せつけるように伸ばして陰核をべろりと舐める。

「あうっ。よ、よせ、嫌だ。さっさと入れて、終わらせろよ。ウチもう、感じたく無い。」

やっぱり、ジズに先にヤッといて貰えば良かった。交尾って、みんなこんな事すんのか?気持ち良くなっていくウチのカラダが、凄く気持ち悪いんだ。

「くくくっ、いいな。イクのを堪えるオマエの表情、かなりそそる。残念だが、何度かイかせて解さないと俺のは入らないぞ。ヤられたきゃ、しばらく感じてろ?れろっ、じゅるっ。」

おっさんは、片口の端を上げ悪人ずらで笑う。
オリッちは、こいつの何処が好きなんだ?良いところが一つも見当たらない。最悪なクズじゃん。

クズの舌と指が、リズミカルに出たり、入ったり、噛んだり、摘んだり。ウチはまるで、電気ショックを受ける死刑囚の様に、無様にその刺激を受け入れた。

「あ゛あ゛あ゛ー!!ひあっ。よせっ。う゛っ。はぁ、はぁ、はぁ。ひぐっ!!」

「はむっ。ほら、しっかりしろよ?まだまだ続けるぞ?入れてくれって言えるまでな。くくっ。れろっ。」

クズが、ウチに歓楽を与える。何度も何度も、逃げても、避けても。回り込んで、結局イかされる。ウチの逃げ場は何処にも無かった。

ウチの心は既に陥落され、剛直を求めてふらふらと彷徨っていた。子宮がぷかり、ぷかりと空中を漂い、早くクズのペニスで縫い付けろと叫ぶ。嫌なのに、欲しいんだ。

「あ゛う゛っ。も゛っ。い゛っ、挿れ゛ろよっ!」

「挿れてほしきゃ、きちんと頼めよ?処女まんこに、ちんこ入れて下さいってな。さあ、言え。」

「ちっ、誰がそんな事。ひぎっ!?おっ、おい、よせ!止めろっ!!」

おっさんが、ズルズルと濡れたウチのクリトリスを摘んで連続でシゴく。固定された動きがループする。ウチの腰は、勝手にカクカクと踊りだした。

おっさんの指が、高速でバイブレーションを起こす。早いテンポは刺激が強すぎて、イク事も出来ない。

ウチの頭はもう、チンポの事しか考えられなくなっていた。

「ほら、早く言え?れろっ。」

「あ゛っ、よせ!言う、だ、だから、止めっ。」

指がうちの豆を潰す度に、分泌液がダラダラと流れ出し、オリッちのベッドにシミを作る。

「くくく。言うまで止まらんぞ?さあ、言え。処女まんこにちんぽ入れて下さい。さぁ、ほら?早く。」

「あふっ、くそっ。しょ、しょじょっ。ま、まんこに゛っ、ち、ちんぽ。い゛っ、いれてっ。あ!」

その瞬間、おっさんが、一気にウチを貫いた。

「お゛あ゛っ!?あ、あ、あっ!!ひぐっ。」

「ははっ、ぬるぬるにしたから、一気に入ったな。おー。イってる、イってる。新品まんこは凄い収縮率だな?ちゅっ。な、最高だったろ?」

「は、はひっ。ひぐっ、あ?あんっ。」

おっさんは、ウチの乳首に吸い付きながら、座位で思いっきり突き上げた。太くて、硬いモノがゴリゴリと膣壁を擦ってくる。

おっさんの張り出た鈴口が膜を破き、子宮口の扉をノックする。トン、トン、トンと軽快な三拍子の音を刻み、ウチの乳肉がたぷん、たぷんと揺れる。

あ、ああ。なんだコレ。
最悪に気持ちイイ・・・。

ウチらは、カラダが繋がって。
混ざり合い、一つの生命体に変化した。

そう。
こうして、悪魔の婚姻契約は無事に完了した。
もう、クズとウチは一心同体だ。

オリッち怒るかもな・・・。
でも、ウチに残された道はもうコレしか無かったんだ。オリッち、オリッち。

ウチはおっさんに抱かれて、イかされながらオリッちを夢想した。恋人みたいに手を繋ぎ、舌を絡ませ合う。陰部をぶつけ合って、

ウチのファーストキスは溺死した。
はぁ、なんだコレ。
スゲー気持ちイイ。
脳が溶ける。バカになる。

「んっ。あっ。ごめん。ぉりぃ。」

俺っちもうダメかも。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

会社を辞めて騎士団長を拾う

BL / 完結 24h.ポイント:35pt お気に入り:33

貴方達から離れたら思った以上に幸せです!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:196,664pt お気に入り:12,180

片思いの相手に偽装彼女を頼まれまして

恋愛 / 完結 24h.ポイント:4,047pt お気に入り:19

報われない恋の行方〜いつかあなたは私だけを見てくれますか〜

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:47,038pt お気に入り:3,249

妻が遺した三つの手紙

恋愛 / 完結 24h.ポイント:3,116pt お気に入り:46

貧乏子爵令息のオメガは王弟殿下に溺愛されているようです

BL / 連載中 24h.ポイント:7,490pt お気に入り:3,307

処理中です...