ゴックン、その口で食べるの? /Osaka発ドラァグドライブ、掛け違いの旅

Ann Noraaile

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【 旅と温泉グルメ しゃぶれどもしゃぶれども(中部編) 】

23: 石川 金沢 ③ 金沢21世紀美術館と金沢古民芸会館

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 皆さん、カレーうどんの中に入っている「お揚げ」が好きですか?
 アンは大嫌いです(笑)。
 なんであんなものが、美味しい(その美味しさに当たり外れがない)カレーうどんに入っているのか不思議でなりません。
 肉の代わり?ノンノン。
 木の葉うどんの名残、、、かも?
 どっちにしたって、あのなんら味付けがなされていない「薄揚げ」の刻んだのに、カレーうどんの出し汁が絡んだのは、へんな味。
 アンには、その存在理由が分かりません。

 三連休中、アンも世間並みに金沢小旅行に行って来ました。
 と言っても、旅のメインは、もうすぐ、お店を始める相方の調度品(骨董家具)探し。
 つまりアンは、運転手代わりなんですね。

 なので愛車のツーシーターの代わりに、荷室の大きいレンタカーでの移動。
 これは、スピードが出せないので、結構ストレスを感じました。

 早朝に大阪を出発したので、身体と頭に活を入れ直す為に、北陸自動車道の徳光ハイウエイオアシスでダイレクトに湯につかれる「松任CCZ温泉」温泉へ。
 天井の高い開放的な大きい浴室と湯船が◎。
 海の近くにある温泉らしく、程良い塩分(ナトリウム塩化泉)があるのも○。
 出発ぎりぎりまで働きづくめだったアンと相方のリフレッシュに役立ってくれました。

 その後、西金沢にある金沢古民芸会館さんへ。
 蔵戸を店舗のドアに作り替える金沢古民芸会館さん、外見は(綺麗めの)普通の骨董店なんですが、中に入ってみて吃驚、小体育館ぐらいの空間に大小様々な骨董がずらり、その規模の大きさに圧倒されました。

 ネットやらで、この店を下調べしたのが相方で、彼女、店主の叔父さんと何やら一生懸命話し込んでいましたが残念ながらアンには、骨董に対して相方ほどの入れ込みはなく、さすがに後半は飽きて来ました。
 このお店で、かれこれ2時間近くいたのかなぁ、、ああしんど・・相方はかなり変わった和箪笥と昭和初期に作られたという鯉のぼりを手に入れてご満悦の様子。

 この日の予定は、金沢市の中心街にある骨董店を数軒梯子して、最後に金沢駅近くの桐工芸店に回るスケジュールだったんですが、アンが駄々をこねて、兼六園の近くの金沢21世紀美術館に立ち寄る事に。

 この美術館のまん丸の建築デザインコンセプトも面白いものでしたが、「アートを楽しむ」ってゆー姿勢がそこかしこににじみ出てて好感が持てましたね。
 特にプールの中に人が沈んで見える仕掛けのコンセプチュアルアート「スイミング・プール」が、美術館の円の中心近くにあるのがグッドでした。

 いいですね、美術館って、結構昔から他のお堅い施設よりも、自由な気質に溢れてますが、金沢21世紀美術館は、そこからさらにくだけてる感じがします。
 アン的には、この美術館なら、特別展と銘打って3Dフィギュアキング韮沢靖さんの作品を「アート」として展示するのもイケてると思います。
 そちら方面では、今更の村上隆氏なんかを選ぶより、ずっと日本文化の核心に迫ってて、もっと素敵だと思うんだけど、、。

 とまあ、ここでは先ほどの骨董さんとは立場が逆転し、熱心に見学してたのがアンの方で、後のスケジュールを気にしてイライラしていたのが相方でした。
 実際、美術館で時間をとりすぎた為に、一番最後に訪れた桐工芸品の直販店に訪れたのが閉店30分前でした。
 勿論、品物を見た上で受注する話を持ち込むわけなので、時間が来たので追い返されるというものではなく、最後は工房まで案内して戴けたのですが、、相方ちょっと怒ってました。
 あたしゃカレーうどんの中に入っている「お揚げ」かい(笑)。

 でも一日のノルマ達成後、金沢のキトキトな寿司を摘みながら、お店にかける夢を語り出す頃には相方の機嫌も治っていましたけどね。
 ・・・夢があるってゆーのは、良いですねぇ。
 アンなんか小説家になりたいって言いながら苦海に身を沈めたまんま(笑)。



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