ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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第1章 冒険者になって、自由に生きるんだ!

13歳!

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  13歳になる頃にはDランクに上がったんだけど、相変わらずソロです。

  ちなみに、DからCに上がる資格条件の1つに対人戦があるんだけど、既にクリアしてる。

  ほら、自分、お花畑じゃないけどピンク頭のヒロインだから、自分で言うのもなんだけど、可愛いの。

  男の子が絡んで来ようとするくらいには。

  5歳からギルドに通ってるけど、結構おっちゃん冒険者に可愛がって貰ってるんだ。

  8歳で王都の外に出る時には、随分、門番に心配された程。

  まあ、この世界には奴隷制度があり、人攫いが横行してるのも耳にしてたから、心配されるのも理解してたんだ。

  それだから、気配察知を習得してたんだけど、相手も素人じゃないからねえ。

  不意打ちは回避したけど、殺っちゃったんだ。

  でもさあ、相手も悪いよ、気絶した振りしてて、拘束しようとして来たから、至近距離で雷魔法放っちゃった。

  見習いが取れる前の9歳の頃の話で、全属性の魔法資質があっても練習しないと使えないので、ちょうど雷魔法習得の練習してたんだ。

  だから、咄嗟に出ちゃったんだよねえ。

  雷魔法って、ある意味、加減を間違えなければ、電気ショックだから、気絶で済んだのに……

  警邏隊と冒険者ギルドに報告したら、ものすごく心配されたけど、罪に問われないよと言われ、ホッとしてた。

  あ、そっか、それで人型魔物討伐に忌避感なかったのか!

  だけど、過剰防衛だって言われないかな?と思ってたんだよね。

  それに生かしておけたら、元締め逮捕とか拠点発見とか出来ただけに、ちょっとね。

  ただね、この世界、ハードモードの自己責任世界だからさ、裏切りや騙しがザラで、日常茶飯事なんだよねえ。

  そりゃ、1歩路地に入ったら金属がぶつかり合う音がする、なんて事はないけど、新人の冒険者が王都の外に討伐に出掛けて行って、帰って来ないなんてザラ。

  そう全部が全部、魔物に返り討ちに遭った訳じゃない。

  だって、魔物が武器や防具を綺麗に剥ぐか?

  確かに、人型魔物は多少の知恵があり、着てたり持ってたりもするけど……

  だから、索敵・気配察知・防御バリアの3重魔法は絶対に掛けるもん。

  ただねー、自分がパーティを組まずソロで居る意味もあるの。

  だって、まず空間収納持ちだと知られたくない。

  全属性持ちの為、婆ちゃんの魔術書に載ってる魔法を習得したいので、討伐しがてら練習してるから見られたくない。

  まあ、1番見られたくないのは、時空間魔法の類かな。

  転移、門・ゲートとか……

  あとは、体を強化して走ってみたり、薬草の育成早送りとか、ラノベでよくあったスライムの実験と実証とか色々。

  最近熱中してるのは、亜空間を開いて、そこに薬草畑を作れないかなあっていう実験。

  という事もあり、ソロなのにさ、邪魔して来るのはことごとく男!

  冒険者なんて危ないよ!もう辞めよと言ってくるタイプと、女の子が1人は危ないから、一緒にパーティ組もうってタイプの2パターン。

  まあ、どっちもお断りなんだけどね。

  冒険者辞めさせようタイプは、庇護下に入れようとするんだけど、邪な思考が顔に出てて、オーク並だよ。

  男の姿がないだけに、良いように扱えると考える連中が居るのは、一見儚げな母の側に居るんで、よく知ってる。

  ちなみに、母、結構頑固で、腹黒だよ。

  ただねえ、はためんどくさかったのは、パーティ組もうって言う冒険者よりも、騎士団の連中。

  自分が殺っちゃった人攫いの違法奴隷商人を一網打尽にするのに、ギルドから話があって、騎士団の連中と会ったの。

  何でも、自分にかなり執着してる様で、囮になってくれって話。

  囮になるのは構わなかったけど、やっぱり報酬次第だよねって事で、交渉したんだ。

  だって、貸家の長屋を脱したかったの。

  と言うのも、隙間風が吹くような貸家なのに、結構な額の賃料を毎月払ってるんだよ!

  で、この世界、意外に家購入の代金安い方なんだけど、問題は後ろ盾が居るかで、家を買う紹介してくれる範囲が変わるの。

  それで、その紹介を条件に入れたんだけど……

  騎士団は貴族の子息ばっかりだから、結構良い場所の家を紹介してくれたよ。

  それに、騎士団員がストーカー化した事で、自分に絡んで来てた連中、蜘蛛の子を散らしたかの様に居なくなったのも良かったけど……

  今度、子爵家が出張って来たんだよねえ。

  まあ、騎士団員が貴族のご子息だけに……

  ただ、乙女ゲームに直結する魔法学園に入学しろって言う事だけは、断固拒否です!

  だって、学校に行ってる間、誰が稼ぐのよ!

  13歳になった現在、ソロだけど、かなり稼いでるんだよ。

  特に、婆ちゃんから「もう使えんから」と言って貰った魔法媒体を手にしてからは、無双してます。

  家以前に、魔法主体の狩りだけに媒体は必須だったの。

  だけど、肝心要の杖は安い物だと自分の魔力量に適応出来ずぶっ壊れ、適応出来るのは白金貨……数枚。

  買えんと思ってる時に、婆ちゃんから貰ったの。

「古いし、かなり使用してるからねえ」

  とは言われたけど、戴けて使えるんなら良いや気分で受け取ったら……

  まず出てきたのが「薬師の鎌」って言う死神が持っていそうな大きな紫根色の鎌……に顔が引き攣った。

  鑑定文の説明じゃ、薬師が使うと効果が上がる草刈り鎌って……普通じゃないと思ったら、ユニーク・固有ランク製品だった。

  けど、杖じゃないんかい!って突っ込み入れそうになったら、もう1つ出てきたのが、見た目からいっても、白金貨要るでしょ!っていう木目の杖。

  鑑定文を見るのが怖いと思いながら、チラ見すれば……

  婆ちゃん!世界樹の杖なんて代物を!

  そう思って返そうとすれば、「何十年も昔の物だから、使えるんなら使ってやっておくれ」って……

  畏れ多い代物って事もあり、「要る物があったら言ってね、採ってくるから」と口にしたんだけど……

  ふふ、本当に婆ちゃんの依頼多いわ。

  それも、毎回、ギルドに指名依頼……ま、良いんだけどね。

  で、自分の防具は、母が織って縫ったスパイダーシルクのローブとフード付きマントに、長ズボンです。

  森に採集に入れば、必ず蜘蛛には出くわすので、在庫はたんまり有ります。

  家を買う時に、大きな織り機も買って上げたので、母の家内職に広がりが。

  染色の方は、前世の自分の多趣味だった知識から、自然染色です。

  ほら、この世界、錬金術があるから、染色剤は錬金で出来るんだって。

  明度の高い色って言うのが、錬金の染色剤を使用していて、高級品。

  で、野山にある材料に、ミョウバンなどの触媒を使用して染めるのは、先人の知恵だそうです。

  ちなみに、商業ギルドにレシピあったけど、登録かなり昔で、最近買った人は居ないんだって。

  錬金の染色剤の方が色がハッキリとしてて、オシャレだからかな?

  まあ、ミョウバンなどの触媒要らずで染められるし、褪せにくいとなったら、廃れるか。

  それで、ローブを茜で、長ズボンは紫根、マントは柿の木染めで染めた。

  売らなければ、ギルドにお金取られないんでね。

  マントを柿の木染めにしたのは、苦手な虫が付きにくく、水も弾くから。

  ちなみに、柿の木染めの初トライは、自作のアイテムバッグ作りでだよ。

  たまたまと言うか、違法奴隷商人関連の残党に攫われた際、根城にあってねえ、ぶっ潰した時、戴いて来たんだ。

  名前忘れたけど、アイテムバッグの材料になるって出た鑑定文のオオトカゲの頬袋で製作したの。

  中をひっくり返して綺麗に鞣し、魔力を通しやすいミスリルワームの糸(目が飛び出るほどに高い)で縁を処理し、魔法陣を刻むのではなく刺繍するのがコツ。

  それも目を細かくすればするほど、効果は高い。

  物理的防御が高いオーガの皮を柿の木染めにし、斜め掛けショルダーバッグの外皮にしたんだ。

  インベントリのカモフラージュとしてて、いつも斜め掛けしてるんだ。

  けど、この世界と言うか、この国のアイテムバッグ・魔法袋の形態は、騎士団や軍が使うからかナップサックだからか、見てこられて来るんだよね。

  リュックサックとの違いは、フラップ・蓋や外付けのポケットがあるか否かじゃないかな?

  あとは絞り紐がそのまま背負い紐になってる処とか?

  あ、そっか魔法袋と呼ばれ、鞄と言われないのはそこら辺か。

  推測でしかないけど、森や洞窟などの中で引っかからない様にだと思うんだけど、万が一引っかかったら、人命第一で、魔法袋が体が離れる様になってると思われる。

  で、ここにも転生者の匂いがするんだよねえ。

  引っ掛け金具のD環とか?

  商業ギルドでレシピを探ったら、登録は200年前で、この国のギルドじゃなかったけど。






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