ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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第2章 乙女ゲームの矯正力は強いのか

魔法学園の遠征実習

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  この世界において、新年は春の芽吹きの頃なので……

  クリスマスも、元旦もないので、冬休みなどないけど、積雪量が多いので、必然的に休む事になるの。

  この時期の依頼は、屋根の雪下ろしや道の雪掻きが多くなるので、冒険者には書き入れ時ではある。

  そんな雪が降り出したのは、ワイバーン来襲より1ヶ月ほど経った時だった。

  きっとワイバーンも、移動しようと思ったんだろう。

  ただ、角牛が移動して来る時分にすると見つかっちゃうんだなあ。

  そう角牛が、ずーっと南に移動して行く時、王都の近くを通るの。

  さすが2tトラック並の大きさだけあって、大河を渡って越境して来るんだよ。

  川が大きすぎて、よく分からないけど、深さか広さか、渡りやすい処なんだろうね。

  いつも同じコースだから。

  それで大きいけど、美味しい牛だけに、冒険者も出向くんだ。

  自分も、ワイバーンが来る2日ほど前の休みの日、狩りに行ったもん。

  狩ったは良いが、持って来てたアイテムボックスに入らず、困ってた人はその場で解体してた。

  自分の大きめだというアイテムボックスでも、空にしておかないと入らない大きさだもん角牛。

  自分用の角牛はインベントリに入れたけど、アイテムボックス、自分で作ってるから、今は本体以外に5つあるんだ。

  ちなみに、ロッテンマイヤー家から2体、ブルックナー家から3体の注文を承りました。

  その為、インベントリ偽装の為のアイテムボックスです。

  一応、両家よりアイテムボックス借り受けてるんだけど、入らない可能性高いからさあ、万が一の対策用。

  実際、ギリギリ入らなかった物もあったし。

  ちなみに、借り受けた魔法袋には紋章が焼きごてされてた。

  ので、盗もうと思う者への抑止対策だよ。

  休日の予定を聞かれ、狩りの話をすれば依頼されたのが切っ掛けだったけど……

  この1件があって、ワイバーンの売買がありえたの。


  チラホラ降り始めた雪を窓ガラス越しに見ながら、思い出してたんだけど……

今年は魔法学園があるので、たまにしか、依頼を受けられないよねえ。

  雪下ろしの依頼は、力仕事なので、女子供では厳しいんだよ。

  その為、魔法を使える者が雪掻きをするんだけど……

  時間を作って、してあげるかなあ。



  朝、学園に行く前に、夜に積もった分は雪掻きしておくんだけど……

  学園に行けば、新年前にある遠征実習に付いて、早くも議題が出されてた。

  たぶん、班わけし、行き先を決め、討伐実習もするので、早くから決めないと、色々とめんどくさく遅々と進まないんだろう。

  学園が大体決めて、その中から選ぶんじゃないのか!

  そう思ったんだけど、通りで3ヶ月前から動く訳だと納得した。

  ちなみに、話があった日の昼には、自分が居るパーティメンバー8名埋まってた。

  全員、女子生徒で、イルラとコーデリアの知り合いであっという間だった。

  コーデリアは、隣国フォーセルダだって言うのに、初級ダンジョンに行きたいって……

  まあ、目的の階層が3階層と低いので、許容範囲ではあるけど、隣国だよ!

  実習遠征の設定期間が、3泊4日なので、可能と言えば可能だけど、あくまで隣国がネックだから。

  難色を示す自分に、「ダメかなあ?」と言うのは、イルラ。

   「イルラとコーデリアは、Fでも冒険者タグがあるから行けるかもだけど……」

  自分の言葉で、他のご令嬢方頷いた「大丈夫ですわ」と言って。

  「騎獣を召喚したくて、登録しましたから」

  ちょっとちょっと、と言いたくなる状態に、ギルドなってた模様。

  ペット型の方でも、安易に召喚して手放す事になったら、傷付くのは召喚獣の方なんだからね。と心配になった。

  だって、貴族のご令嬢方にとって、我慢が1番難しいと思うから。

  この実習遠征でも、貴族であればしない事をする事になるし、我慢を強いられる時も出てくる可能性もあるからさあ。

  それでも、自分が居るパーティは、女の子ばかりなのが難点以外は、まだマシだと思ってる。

  というのも、コーデリアが光属性持ちでありながら、婚約者じゃなく候補となってるのは、公爵家ご令嬢が居るからなの。

  悪役令嬢の風貌はコーデリアだけど、言動はクリスティーナ・アギレラ様だね。

  あ、そうそう、第2王子殿下の婚約者が決まらないから、側近の高位貴族の婚約者も未定なんだよ。

  ラノベじゃ、婚約者が居て、ヒロインに魅了されて、すったもんだあるけど。

  王太子殿下に子供が産まれたら、第2王子臣下に降下する様で、その場合、婿入りするのか、公爵家を作るのか知らないけど、その加減もあって、保留中なんだろうね。

  その第2王子の行先が決まったら、婚約者も決まり、言い方悪いけど、溢れた者と婚約するんだろう。

  そう言う事を、コーデリアに言えば、眉を顰めてたよ。

  一応、王子殿下と婚約者候補者が居るパーティには、騎士団から護衛が着くと言われてるので、うちらのパーティにも、何方か来るんだろう。

  採点の監視員と護衛の者が。

  ただ、余程の事がない限り、手伝わないって事になってるんだってー。

  まあ、当然の話だよね。



  雪の時はいつも寒いけど、隙間風が吹いてた貸家に居てた時よりかはマシになった。

  それでも寒いので、最近、母は小屋の中のログハウスで寝起きしてる。

  というのも、亜空間だから、外の気候の影響を受けても、和らげられる上に、暖炉があるからねえ。

  ちなみに、ヴァインタミアのイベルダは、ログハウスの中に巣箱があります。

  ベリンダが住んでる石の塔にもあるけど。

  ほぼベッドで、暖炉の上の方にあって、2階に上がる途中にある、自分用の織り機が置いてあるロフトから、巣箱に入れるの。

  なので、雪に閉ざされる訳でもない亜空間だけに、冬眠してません。

  だけど、町の人は寒いだろうなあと思い、コタツの魔道具を作った。

  ただ、畳の上で生活してる訳ではないので、コタツの足を長くして、テーブル仕立てにした。

  商業ギルドに登録する際は、見本も要るので持ち込めば……

  皆、寒く思ってるんだね、凄い速さで登録になり、製作が始まるようだけど、もう1つあるの。

  そう思ってたら、「おう!待たせた」とドワーフのおっちゃん入って来た。

  鍛冶屋のおっちゃんの協力がないと作れないのよ。

  「これ、携帯の懐炉」と出して見せれば……

  ?マークが飛んでるのも無理はない。

  パッと見は布の塊だからねえ。

  ただ持てば、「温ったかいじゃねえか」となるよね

  中に使ってるのが、鍛冶屋のゴミの鉄粉と砂色スライムゼリーなんだけど、こっちのゼリーは加熱させてる。

  日本にあったホッカイロは鉄粉onlyだけど、リサイクル無しで、ゴミでしょ。

  なので、それに砂色スライムゼリーをゲル後に加熱すると素焼きの粒になるのを加えると……

  使う時、魔力を通せば半永久的に温かくなる懐炉が出来たの。

  勿論、布に直入れすると、鉄粉が出てくるので、個体が多いノーマルなスライムゼリーのゲルで包んでるよ。

  始めは、鉄粉をスライムのゲルで包む形にしようとしたの。

  と言うのも、先日、商業ギルドの女性を捕まえて、生理用ナプキンの登録をして貰ったら、むっちゃ取り囲まれたんだけど、凄く喜んでくれたんだ。

  それは、吸収させるのに、中央にスライムゲルを塗った薄板を布で包んだ物なんだけど……

  製紙を登録した事で、仕事が無くなった薄木の者を助ける為でもあったの。

  その応用で、懐炉と思ったんだけど、それではゲルに火が入り燃えちゃって……

  それで、色々試した結果がコレ。

  なんだけど……最近、自分が商業ギルドに来ると新商品と思う者が増え、ちょっと困ってます。

  特に、アーモンドオイルと蜜蝋で作った顔用クリームが、商業ギルドに漏れた様で……

  というか、あのレシピだけは無理だよ!

  だって、ゴールドアベランが寄越す蜜玉の外側が蜜蝋なんだけど、蜂蜜だけで滋養豊かなアンチエイジングに効くものだけに、無理!

  アーモンドオイルに、ゴールドアベランの蜜蝋、ローズオイル取ったあとのローズウォーターを混ぜ合わせる際、自分の魔力を加えながら、ふわふわに乳化させたら……

  前世で使ってたall in oneのエイジングクリームの様になって、自分的には満足したの。

  いずれは使いたくなる品になったと思って。

  だけど、次となったら、使い心地だよね。

  それで、母を始め周囲の女性に試供品として渡したら、激的に効きすぎたので、原材料もだけど、値段の兼ね合いで調整しようとしたの!

  だって、商業ギルドにある過去の顔用クリームのレシピで、材料を変えて作ったから、原材料で行けば、値段が高くなっちゃうから!

  全員に、加減するといえば、「えええ!」と文句を言われたけど、売価が白金貨2枚になると言えば、納得した。

  けど、その売価でも買うと言われたのが……

  コーデリアとイルラの母親で……

  彼女たちに渡した理由は、召喚獣の小屋で何を植えてるのか話で、果樹が多い話になったの。

  当然、前世の記憶があるコーデリアには、受粉どうするのか話になって、召喚獣の小屋はダンジョン並に不可思議な処だから、実はなるよって答えたの。

  その時、魔物ではあるけど、蜜蜂、小屋の中に入るよ話になって……

  ゴールドビーやピンクのアベラン、ゴールドアベランは、水魔法の水が気に入れば、小屋の中に入って来て、蜜玉をくれるよと言った後、クリームを見せたんだ。

  行きたいと言ってるダンジョンの7階に居るとも言ったので、行く気満々だった訳。

  それで、説得する材料として少量渡したら……

  なんてこった!だよ。

  ただ……

  学園、積雪休暇っていう名目の10日ほどの休みが近々ありまして、行く予定にしてたんだ。

  婆ちゃんの内々の依頼で、風邪薬の材料が足りないって事もあったし。

  だから、実習遠征じゃなく、2家から護衛の者を出すので、付き添ってくれって事で、承りました。

  ただ、その付き添いの者を、自分は小屋には入れないので、どうするか考えといてくれとは伝えた。

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