ヒロインだと言われたって知るか!

ふにゃー

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第2章 乙女ゲームの矯正力は強いのか

再び、初級ダンジョン!

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  コーデリアのロッテンマイヤー家とイルラのブルックナー家を、西門前で待ってた自分。

  一応、馬車じゃなく、全員、騎獣に乗って行く事になってる。

  でないと、日数が足りないんでね。

  2人の意向の7階層まで行って、戻るにはダンジョンも含め片道5日となれば、道中を少しでも早めないと。

  騎獣がへばらない様に、鍛錬はしてるとの事だったので、安堵はしてたんだ。

  ただ、西門前で、威圧を放つレイトルが居るので、皆、避けて、西門をくぐって行ってる。ごめん。

  で、自分は冒険者スタイルなので、出来上がったワイバーンの黒いフード付きロングマントを羽織ってるけど、大きな荷物はない。

  ワイバーンの裏地に刺繍した汚濁防止などの魔法陣の1つに、防寒防暑を付けたので、毛皮のコートを着なくても、寒くないです。

  以前は斜め掛けしてた魔法袋の鞄は、革紐に余裕が足りなくなって、作り直してウェストポーチになってる。

  無属性の圧縮弾も扱えるので、得物はポーチの中。

  まあ、念じれば瞬時に出てくるけど。

  婆ちゃんから貰った大鎌は、貰った時点で、デスサイズだったけど、先日、アズラエルとやらになった。

  成長する武器ってだけで、只者じゃない。

  普通の武器のナイフは研ぎに出したりするので、幼少期から出入りしてる鍛冶屋に聞けば、ネームド武器なので、伝説級に匹敵するらしい。

  採集ナイフはミスリルのいい物を使ってるけど、それでも経年劣化で、買い替えなきゃいけないのに……

  研ぎいらずの上に、成長するって、譲って貰った際は、世界樹の杖に恐縮したけど、使ってて大鎌の方が恐力過ぎる。

  けど、婆ちゃんが言うには、杖ばっかり使ってたから、育っとらんかったじゃろって、言ってた。

  まあ、今後、率先して腰に着けるとしたら、帝国で作られてると聞いた魔導銃だね。

  魔力が多くないと枯渇して使えないって曰くの品。

  だけど……転生者か?!

  今まで、帝国から流出しなかった可能性高いので、そうなると、過去の転生者が居たのが、帝国って事だ。

  行ってみたい気半分、行ったら不味いんじゃないか半分って処だよ。

  それで、今回から、着け始めたのは大量のジュエリーだね。

  マントの下の茜色のローブに、焦げ茶のパンツは今まで通りだけど、コルセットの様なキャミソールの様な前紐の革のベストを着けてる。

  ヒロイン貧乳チビ説の為、胸強調したの!

  だって~!コーデリア、第2王子に襲われるくらい巨乳なんだもん!

  ちなみに、ベストの背中には鉄板入れたので、軽量と防御の陣を刻んである。

  これは鉄板になので、刻印魔法を使ったんだ。

  今回からのジュエリーは、ことごとく、自作の魔道具なんだけど、興が乗っちゃって、いっぱい作っちゃった。

  積雪の為、学園から帰った後となれば、本を読むか、何かを作るかってなるじゃない。

  それが、1連の商業ギルド登録ラッシュになった訳。

  このジュエリーの魔道具は、売るのであれば、魔術師塔に提出し、許可を得ないと売れません。

  だって、それこそ、乙女ゲームざまあ小説の方の魅了のペンダントやネックレス、イヤリングなどが作られちゃうよ。

  この世界でも、魅了は禁忌で、露見したら処刑です。

  まあ、自分が作ったのは状態異常耐性とか、防御とか、回復とか色々。

  魔道具としての試作品は、先日から冒険者ギルドに置かせて貰った通信魔法の受信機。

  今の処は、自分が耳にしてるイヤーカフが発信からの一方通行なんだ。

  いずれは、送受信出来る様になれば良いんだけどね。

  ちなみに、一対だけじゃなく、10個と1台の設定で、受信側は、ハムラジオのコイルだとか真空管を適当にくっ付けて、魔石に魔力を流して登録し、感知する仕組みにしたんだ。

  ただね……魔導銃を作るくらいの技術がある者が、帝国で作っていない可能性が低いんじゃないかっていう懸念があって……

  帝国ともなれば、秘匿してる可能性高いが、あるとなれば、ギルドに試作品といえ、渡したのが気付かれたら、拙くない?


  そんな事を考えてたら、コーデリアが白ピヨに乗り、イルラが白いもふもふ・フェレースに乗ってやって来た。

  2人とも、マントじゃなく、防寒対策の毛皮のコートを着てる。

  それも、2人とも白!

  まあ、毛並みで、コーデリアは熊、イルラは狼だね。

  護衛の者の騎獣は、通常の馬で、マント。

  ゆっくりである事、手網を持つ者が歩いていれば、乗れるという王都内ルールの元、侍従?執事?が手網を持ってる。という事は、この者は此処までだ。

  となれば、護衛は各々2名ずつなので、総勢7名だね。

  ダンジョン探索を早くするには、ちょっと多めだけど大丈夫だろという人数。

  時間制限がないのであれば、多めが良いんだけどね。

「16の誕生日が来ましたら、Aランクに上がるのが決まりましたライラ・ドーリッシュです。よしなに」

  そう言って、挨拶をさせて貰ったんだ。

  先日のワイバーンの1件で決まったんだ。

  他のパーティとの合同連携プレーが、ランク昇格の条件だったんだけど、アレって連携って言うのか?と思うけど、まあ、良いかなあ。

  お嬢様と同年代で、Aランク冒険者って事で、護衛は一様に驚いてた。

  
  その後、城門を出た後、初級ダンジョンに向かったんだけど……

  冒険者ギルドに書かせた初級ダンジョンに入る許可は、自分からの申請ではなく、各自侯爵家から出して貰ったんだ。

  だって、自分が初級ダンジョンに入る申請は、とっくにしてたんだもん。

  行こうと思った理由は、10日も日が空くって事と、ふと通常ルートには、何が生えてるんだろう?と思った事だけど……

  もしや、通常ルートに隠し部屋あるかも?とも思い着いた事で、行こうとしてたら、話があったの。

  で、今、露払いの様に先頭を走るのは、2家の護衛の馬2頭、次はイルラの乗るフェレースと、コーデリアの白ピヨが走ってる。

  契約された騎獣という時点で、捕食からは外れるのかな?

  そう思いながら、最後尾を走ってるんだけど……

  レイトル、イライラしてます。ごめんよ~。

  一応、索敵は掛け続けてるけど、レイトルがイライラから威圧を垂れ流してるからか、小者は近づいて来ない。

  その代わり、前を走る護衛の馬が怯えてる。

  ただ、全員が身軽って事は、全員魔法袋所持だね。

  コーデリアとイルラは、自分がショルダーバッグをウェストポーチに作り変える話で、手を入れたんだろうウェストポーチになってる。

  他の護衛は、マントの下が膨らんでるから、ナップサック系だね。


  国境を越える直前で、護衛は野営するつもりで居る様だけど、コーデリアもイルラも行く気満々。

  ほぼ初心者だけに、ここで野営するのが通常は1番なんだけど、コーデリアもイルラも自分も、召喚獣の小屋があるんで、何処でしようと支障はないの。

  それこそ、緩衝地帯でも、安全なくらいに。

  「お嬢様!」と口にし、停めようとしたんだけど……

  白ピヨと白猫は、先にトテトテと駆けていく。

  「召喚獣の小屋は、どんな攻撃を受けても大丈夫よ。招き入れない限りね」

  そう言えば、足手まといになるのは自身だと気付いた模様。


  国境を越え、狭い道では馬は慎重で、騎獣は飛び跳ねながらなので……

  暮れなずむ中、国境を越えた向こうの野営地に着いた。

  「護衛は小屋の中?」と聞けば、小屋の横で野営する様だ。

  春夏ではなく、厳冬期だけに、行き交う者も少なければ、野営している者も居ない様な環境で、野営?!

  「死ぬよ!」と言えば、ホッとしたのは、返ってきた言葉が、「魔道具のテントですから」だったから。

  そう、かの有名な魔法使いの映画であった様な、テントに拡張魔法が掛けられ、中が広いって物なんだけど……

  自分で、魔法でどうにかしようと考える程に、お高い代物です。

  テントの外観の物は、魔術師塔で作られているらしいんだけど、玩具の家の形した魔道具は、ダンジョンの宝箱から出る伝説級の魔道具らしい。

  1度魔力を流すと使用固定され、その者が許可しないと他の者は入れない様で、その者が思い浮かべた形態の家になるんだって。

  例えば、テントにするのも、パーティの家にするのも可能で、話によれば、国内の王都に近い方の上級ダンジョンの宝箱で出るんだってー。

  ただ、ランダムで出るんで、絶対ではないって。


  「それでは、明日の朝、2つめの鐘で」

  そう言って、各自、入って行ったんだけど、
  1つめの鐘は朝6時、2つめの鐘は朝8時だよ。

  直ぐ側に、砦の関所があるので、鐘の音が聞こえるの。

  鐘の音が聞こえない様な場所では、日の傾き具合で時間の約束をする事が多いけど……

  王都の中に居れば、必ず聞こえるからねえ。

  学園の中では、鐘の音がチャイムになってるのは、乙女ゲームだからなんだろうか?



  一応、警戒してたけど、厳冬期だけに近付いて来るのは魔物くらいだけど……

  手出しが全く出来ないので、去って行ったよ。

  自分は、ちょっと厳冬期の山の中でしか咲かない薬草で、高熱が出る風邪薬になる物を採りに出たの。

  だから、もしかすると、匂いを辿られたのかもしれない。

  ちなみに、採ってきたのは、雪下草、雪苺(苺と言っても木苺で、完熟は赤じゃなく黄色)、金貨草などなど。

  砦ということは標高は高いんだけど、水場の側ではないので、氷華草は探してなかった。

  んだけど、吹雪の風の向きでかな?生ってた。

  カチコチの花だけに、花の色はフロストっぽい半透明の白さで、要るのは花だけなんだけど、ちゃんと鋏を使いましょう。

  手が切れます。

  年によって、流行る風邪も変わるので、要らない薬剤もあるけど、厳冬期だけでしか採れないとなれば、機会があるなら採りに行くよ。

  ことごとく、要る部位は花か葉なんだけどね。


  ご令嬢が食事を作れるか否か、コーデリアは作れるだろうと思ったんだけど、イルラは?

  まあ、魔法袋に入れて来てるだろうとは思いながら、次の朝、さっさと日課を終わらせ、外に出た。

  勿論、レイトルを連れて。



  出発時間は正確で、定刻に初級ダンジョンに出発し、1時間もしない内に着いた。

  その後、護衛は馬を預ける中、「また後でね」と言って、小屋にレイトルを戻してたら、彼女たちも戻してた。

  「ダンジョンの3階層で出してあげたら、見張りもしてくれるし、嬉しがるよ」

  そう言えば、喜びながら、2体戻って行った。

  で、彼女たちを真ん中にして、降りて行ったんだ。

  けど……

  通常、左か右周りのルートなのに、自分が通った真ん中の隠し通路だった処、開いたままだった。

  1度開くとそのままになるのかと、呆然としてたら、真ん中に進もうとするので……

  「モンスター部屋あるかと」といえば、わかってるとばかりに微笑まれた。

  「ゴブリンばかりのだろ」っていうので、短縮ルートで。

  そしたら、コーデリアも、イルラも、ゴブリン討伐は初めてじゃないのか?

  臆せず対応できてた。

  自分がゴブリンを魔法で拘束してた時には、先鋭の護衛なのか瞬殺してた。

  そしたら、初めての者だけに出るのか、宝箱の中には、虫除けのブレスレットが2つあった。

  護衛もだけど、自分もブレスレットを見せれば、2人身に付けてた。


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